神から人へ。
人から神へ。
尽きぬ思いと神の願いを、伝えてくれよ。広めてくれよ。
神の最期の猶予なり。
人を試して、振り分けんため、神は急ぎて、ことばを下ろせり。
人の全てを救いたけれど、なかなか救える魂少なし。
禊ぎて使えぬ魂ばかり。
なれば神の御心伝える、少なき魂、人を選びて、神は思いを託したり。
なれど今には、時も少なし。
残れる時を無駄にせず、ひとえに祈らん。早くの広がり。
なれば全てを神に捧げよ。
己の全ての献身は、必ず神の使いとならん。
神を助けて手伝いて、残すものなき最期まで、人の一人も導きゆけよ。
己一人の救いは空(むな)し。
己一人の繁栄は、儚(はかな)き楼閣(ろうかく)、砂の城。
全てが栄え、富みてこそ、始めて恵みも、いや増さん。
己一人の幸せよりも、全ての幸(さち)を、祈る心を。
さにて始めて神は喜び、人類全てにさらに与えん。
さらに恵みて、潤(うるお)して、豊かな慈愛の溢(あふ)るる地上を。
さにて本日何を問うや。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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