(宗教や信仰を正せば、政治もよくなり、犯罪もなくなるのでしょうか)
さなり。なれどそもまた誤解ならん。
宗教、政治、どちらも、同じ。
元は一つの人の営み。
神との交信断たれしときより、宗教乱れ、政治もなくなり、人の我欲を中心に、神の存在忘れられ、己の利益を優先の、最たるものが宗教政治。
人間心の欲望が、さらに深まり、極まれり。
神とのつながり切れしときより、この世の荒廃(こうはい)、退廃(たいはい)始まり。
なれば元は一つのことなり。
全ての者を神とつなげよ。
さなれば人の心も正され、自(おの)ずと罪を忌(い)み遠ざけん。
神の戻りし心にあらば、必ず人は自(みずか)ら正さん。
(政治は宗教と切り離すべきだという考えが普通ですが、それは神様の教えに反するということでしょうか。
また、宗教信仰の自由が、政治に犯され、或いは利用されることはないでしょうか)
さなる恐れも当然ならん。
今のこの世に残れる宗教、全てが政治に、汚され、乱され、利用され。
なれど真の宗教とは、人を神へとつなぐもの。
さなる役目を果たせざらば、その宗教は宗教ならず。
かえりて神の邪魔をするもの。
人の間に上下を作り、上の者のみ得をする、さなる構造仕掛けを作る、そが宗教の成れの果て。
さなる宗教滅びてゆかん。
人の不幸を悪用せしもの。
なれば政治も宗教も、犯罪つくる元凶(げんきょう)ならずや。
子の犯罪も、その表れ。
最も悲しき現実ならん。
子の犯罪を救うためには、先ずは大本、政治を正し、神とご縁を結びてゆくこと。
(政治家一人一人に、どうやって神とご縁を結ばせてゆけばよいのでしょうか)
そは困難なり。
苦難なり。
道の遠かる旅ならん。
なれど政治家選ぶも人なり。
政治家選ぶ人の心を、一人一人を正してゆけよ。
全ては循環、統一なれば。
全ては連鎖の、円環なれば。
焦らず、急がず、一つ一つを、地道に気長に続けるべけれ。
怠けることなく続けなば、必ず道は拓かれゆかん。
さにて。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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