神から人へ。人から神へ。
そなたのみ役もようやくに終え、次なるみ役を迎えんとする。
さなるときこそ、戒めよ。
心の汚れと欲望と、卑しき願いを遠ざけよ。
先ずは祈れよ、人の幸福。
己独りの利益を求めず、広き願いを、祈りを捧げよ。
さにて本日何を問うや。
(少年犯罪の増加は何を表しているのでしょうか。私たちは何をすべきでしょうか)
そは根本の問いかけなり。
そもそも子とは清きもの。
汚れなきもの。澄みしもの。
なれど今の世、現界は、汚れを増させること多し。
大人の欲望、勝手都合の、己中心、言い訳ばかり。
己の欲さえ満たされば、後は構わず。省(かえり)みず。
さなる大人の罪汚れ、子どもは映す鏡なり。
なれば心の闇は深く、暗き淵にて、見失い、何を信じて、生きるべきや。
何を支えと、頼むべきや。
惑える子らの苦悩困惑。
大人は悟れよ。読み取れよ。
大人の迷いが子に現れん。
大人の我欲が子に継(つ)がれん。
子は犠牲なり。
あらがいもせず。
ただに大人の罪汚れ、無力のその身に負わさるるのみ。
大人の卑しさ、計算も、子には計れず、操(あやつ)れず。
大人の我執(がしゅう)、妄執(もうしゅう)に、あそばるるのみ、漂(ただよ)うのみ。
さなる現状、今の世は、既にこの世の終末ならずや。
最も弱き子らに写るが、この世の終わりを示すものなり。
大人は悟れよ。省みよ。己のなせし誤りを。
物質のみを奉(たてまつ)り、崇(あが)め 来(き)ぬる来(こ)し方(かた)を。
この先未来を憂いなば、まずは大人の改心進めよ。
今の結果を憂うるになく、大人の堕落を、腐敗を正せよ。
悲しく哀れな犠牲者を、責め苛(さいな)めど改善ならず。
さらに深めん、混乱、迷妄。
いかなるときにも原因を、元から正せよ、見直せよ。
いかなる罪とて、原因のあり。
なればそこより正してゆけよ。
大人の原因、悪の種。
蒔(ま)かれて、実るは子どもの暴走。
子の苦しみを、悲しみを、癒せぬ世なり。
見過ごす世なり。
病める心の奥底に、沈める魂に、光を当てよ。
心に光を、温(ぬく)もりを、甦らせよ。
救いを与えよ。
最も悲しき哀れな子らよ。
大人の歪(ゆが)みが子に現れて、何も悟らぬ愚かな大人よ。
今この時に急ぐべきは、子らの救いもさることながら、先ずは急げよ、大人の諌め。
上から正して直さざらば、下には乱れが強まるばかり。
川の上から流す汚濁(おだく)は、川の下にて腐臭(ふしゅう)を放たん。
魚を殺し、汚染を広げん。
最も正し、諌めるべきは、政治家、資産家、権力者。
いかなるときにも、腐敗の根源、悪の源、そが政治。
その次諌めて問うべきは、政治を動かす権力や財力握る資産家たちなり。
なれどそこにも宗教あるらん。宗教思想の乱れ狂いが、上の心を迷わせなん。
宗教信仰思想の支え。
そが正しくば、恐るることなし。
なれど元から崩れし故に、神は急ぎて、仕組みを示さる。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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