神にもなせぬことのあるらん。
人の心を救うための、導き、それは人の務めよ。
選びし幾人、魂を、使いて神の声を伝え、そを広めるは、人のなすこと。
神自らがなせるのは、救わるる魂、引き上げて、守ることのみ、導くことのみ。
後は個人のなすべき修行。
自ら禊がれ、求むる者には、さらにみ役を与えてゆかん。
なれど求めず、離るる者は、神も救えず、見送るばかり。
厳しき仕組みの、法則なれど、自ら救えよ、救われよ。
神を求むる心のあらば、救いは始まり、導かれゆかん。
意固地に拒みて、驕(おご)る者、高ぶる者は、救う術なし。
宗教者なるは、謙虚なるべし。
最も近く神の声受け、人に伝えるみ役の者は、最も謙虚で、敬虔(けいけん)なれよ。
さならずば、神の み声は伝わらず、枉(ま)げて伝うのあやまち犯さん。
かえりて己が神と見まがい、人の弱みにつけ込みて、救うと称して、利用するあり。
神への冒涜(ぼうとく)、甚(はなは)だしきこと。
なれど、そもまた、人の弱さよ。
低き心の者集まりて、さらに低まり、堕(お)ちてゆきなん。
宗教、多くは、誤りの素。
始めのご意図を伝えるものは、少なくなれば、よく心せよ。
真の宗教、信仰は、神への感謝と、帰依を深むる、そのことのみを教えるものなり。
神への感謝と、魂浄める、修行を教える、それのみなるよ。
かつての宗教、そを思い出せ。
ことばの恵みを教えるものを、神への感謝を伝えるものを、人は心し、よく見極めよ。
さにて、本日、宗教と、真と偽り、違いを教えき。
明日にも問えよ、さらに深めよ。
さにて。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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