神から人。
神から人へ、多くのことを、教え導き、誘(いざな)いて、養いし恩、与えし恵み、授けし慈愛、全てのことを、今さら思うに、時は少なし。
嘆きて、嘆き得ず、惜しみて惜しみ得ず。
神の恩愛、思いを致せば、遥(はる)かに高き山よりも、遥けく広き海よりも、さらに高くてさらに広く、厚く、深く、永く 尊く。
地球人類、全ての生物、星も宇宙も生命なり。
己の意志持ち、魂持ち、己の愛持ち、家族持つ。
全てが一つの生命体。
なれば、独り人間のみが、外れて生きるは許されず。
神は人に、最も多くの恵みを与え、慈愛を注ぎて育てたり。
さにて人類発達し、進化し、繁栄栄華を楽しみ、やがては他の生命までをも、己の勝手な願望、利欲にて、侵(おか)し傷つけ、侵略せり。
なれば地球の調和も乱れ、宇宙の運行妨げられ、いつか塁(るい)は全てを狂わし、神の経綸(けいりん)そのものも、始めに返すことすら難く、ついに神の決意固まりぬ。
畏(おそ)れぬ者は、火に焼かれなん。
直さぬ者は、滅ぼされん。
改めざらば、尚(なお)続けられん。
神の戒め、諌めの業火(ごうか)は。
己の罪を真摯(しんし)に見つめよ。
己の汚れを慎み悔いよ。
神は知りたし、思いたし。
人の魂の真の姿を。
さにて救いて、再び始めの、無垢(むく)なる魂に返したし。
神は日々に飽くことなく、人の平和を繁栄を、さらなる向上、進歩発展、人の努力と精進を、祈り望みて、見守らる。
神は人へと思いを懸けらる。
人の全ての幸せを、叶え、満たして、救いたし。
なれど適わぬ、人の全てを、今の魂、汚れのままでは。
~神から人へ〈下〉: 今日の話題社: 新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
http://www4.tokai.or.jp/kmh/index.html