神から人に。
神から人に、伝え、教え、繰り返し、告げ来しことの真の意味を、果たして 幾(いか)ばかりをか、理解をせしや、行いせしや。
人には人の解釈あり。考え混じり、我欲も入らん。
おのおの勝手に行いて、勝手なるまま、思いのままに、おのが我欲に囚(とら)われて、神のご意図と異なるように、現しもせん。 行いもせん。
神は憂うる、人の誤り。人の誤解と、人の過ち。
誤解伝わり、広まりて、元なる意味を失わん。
真の意味も枉(ま)げられて、人に伝わる邪(よこしま)なる教え。
人の世界に残りし教えに、始めの元の、意味はいかばかり。
神は嘆かれ、悲しまれん。
人に伝えしことの多くが、過ち、枉げられ、伝わるを見て。
人の心に伝えんと、人の幸福、健康に、役立つ教え、行いを、伝えしことはいずこに残らん。
神に祈りて、捧げる者は、神のご意図をよく感じ、正しく捉え、現すべし。
行い行じて、神に示さば、神は喜び、その者使わん。
なれば、人の魂昇華して、さらなるみ役を賜らん。
心を浄め、魂浄め、行い浄めて、邪を取り去れ。
汚れを払いて、雲りを落とせ。
心の内なる魂に、一つの曇り、汚れのあらば、神は禊(みそ)ぎて、浄められん。
さなるお仕組み、ご意図に感謝。
神の恩愛、慈愛に捧げん。
応え示せよ、これまでの恩。
心に迷い、雲りのあるは、まだまだ足らぬ修行の表れ。
さらなる精進、修行をもちて、己高めよ。己禊げよ。
神は、真の真理を残さんために、人に下ろして伝え来るなり。
過ち、間違い、許されぬ。正しく、歪めず、過たず。
急ぎ伝える、必要なし。
神は選ばれ、仕組まるなれば、神のご意図によく問いて、正しく伝え、広めるべし。
急ぐ慌てる、間違いの素。
神は、人の平和と幸せを、今も望みて、祈られる。
なれば、人は気付きて、悟るべし。神の大愛、慈愛の深さを。
目に見え、耳に聞き、手に触れずとも、神はおわする、己のそばに。
己の内に眠りし魂(たま)の、奥にて、声を掛けておられる。
なれば、人の心の澄みしとき、人は聞くなり、天の声を。
素直く、清く、有り難く、心に感謝の溢(あふ)るるときには、心は輝き、光を受けん。
神の光は強まりて、恵みを与え、浄めを授けん。
なれば、おのおの銘々、感謝せよ。
無限の光、恩愛を、受け止め、賜り、神に返さん。
~神から人へ〈上〉 :今日の話題社: 新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
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