神から人。
神から人に伝える最後の教え、そが、今そなたに書かせる教えなり。お伝えなり。真理なり。
人は、神を信じず、神を失い、おのが勝手なる想像、惑い、幻想にて、人を欺き汚する教えを作り、戒めを決め、おのが自由と高潔なる魂、汚し、そにて欲望、我欲の奴隷と化し、今や神に出会いても、それすら認めず、人の教えの偽(いつわ)り誤りにも気付くことなく、過ち、間違い、道を外れ、今際(いまわ)の際(きわ)の最期のときを迎えるに至りし。
神のお嘆き、神の悲しみ、そをも分からず、欲望、汚れ、行いの罪、乱れ、狂いて、忌まわしき、おぞましき極みの、欲得、金欲、物欲、執着。
おのが手足を用いることなく、おのが努力を傾けることなく、ただ、安逸(あんいつ)に、安楽に、人の犠牲を踏み台にして、己の繁栄、富、享楽、さなる堕落におちぶれぬる。
神の求むる人の努力は、人のために己を捧げ、神のために真を示す。
神 人 別なく、相和して、共に栄える、共に楽しむ、さなる世界を作るため。
人の思いは神に届き、神喜ばせ、神を動かし、神の恵みを恩恵を、さらに頂く素となるらん。
なれば、人はただひたすらの努力と精進、己の我欲のためならず。
神の心に適うるよう、神の心を満たするよう、己の行い改めて、己の思いをいや高め、神の心に適うまで、磨き、励みて、怠らざるべし。
なれど、人の心に不足あり。
人の思いに欠落あり。
人は、ただそれのみにては、精進能(あたわ)わず。
何故とならば、人は元、不足欠如の生き物なり。
神に賜る魂も、努力足らねば、光受け得ぬ。
努力と精進、相俟(あいま)ちて、ようようにして、光を得られる。
なれば、おのが努力の足らざるは、光浴びても、光入らず。
光受けても、光浄めず。
先ずは光を受け入れる、そがための準備、必要なるを。
光受け入る準備足りれば、光は無限、際限なし。
~神から人へ〈上〉 :今日の話題社: 新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
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