テリングで育ってきた当事者の声⑤ | 環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会で子どもを迎えた家族からの声をご紹介します。
※子どもの名前はすべて仮名です。



環の会はテリングをしながら子どもと向き合っていくことを、育て親さんにお伝えしています。

そこで、環の会のテリングで育ったYouthの会(成人した養子当事者)のメンバーが友だちや恋人に対してするテリングについて聞いてみました。

 

■Sさん

あまり周りには言っていません。

しかし、数年付き合って同棲している彼氏に最近伝えました。将来のことを考えたとき、伝えておかないといけないと感じたからです。

相手は、驚いている様子もなく全て受け止めてくれました。

 

■Rくん

別に隠すことだと思っていないけど、言いふらすことでもない。遺伝とかの話になった時にしている。

 

将来、ハゲてしまわないか、という日常会話の中で、遺伝的傾向に話が及ぶ。その際、「大当たり確定親ガチャの引き直しをした」と伝えている。

こちらもかなりポップに話をしているので、相手にダメージや気まずさがあったことはほとんどない。

 

■Nくん

自分の仲のいい人には自分について知ってもらいたいので、知ってもらいたい人にはテリングしています。

周りの反応は、「大変だね」や「面白い経験だね」など人によって様々です。ひとつの他者の人生経験として、知ってよかったと思ってもらえていたら嬉しい、と思っています。