テリングで育ってきた当事者の声⑥ | 環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会で子どもを迎えた家族からの声をご紹介します。
※子どもの名前はすべて仮名です。



環の会はテリングをしながら子どもと向き合っていくことを、育て親さんにお伝えしています。

そこで、環の会のテリングで育ったYouthの会(成人した養子当事者)のメンバーが友だちや恋人に対してするテリングについて聞いてみました。

 

■Sさん

基本的に他者に対してテリングを行っていない。自身がテリングを日常的にされてこなかったことが主な要因。個人的に“隠すべきこと、話すべき内容ではない”と無意識に捉えてしまい、ネガティブな印象があるため。

 

また、事情を知らずに養子に関わる質問をされた場合は、相手側の反応を考慮し、実子の体(てい)で回答するという対応をしてしまっている。

 

■Mさん

高校生ぐらいから友だちに言うようになった。

 

「姉と似ていない」と言われたとき、自分の中で、産みの親に対して何も感じなくなったので言おうと思った。「え、家族誰とも血繋がってないの?」という反応だった。

 

 

■Bさん

私は自分の生い立ちについて自分から話すことはないものの、隠しているわけではないので聞かれたら答える、という考え方です。

 

高校生の時に友だちと出身や家族の話になったのでテリングをしたところ、「複雑な話をさせてごめん、苦労したんだね」という反応をされました。