環の会はテリングをしながら子どもと向き合っていくことを、育て親さんにお伝えしています。
そこで、環の会のテリングで育ったYouthの会(成人した養子当事者)のメンバーに、テリングについて思ったことを聞いてみました。
■Aさん(小学生の高学年になってテリングをされた方)
血縁関係がない事、これまで実子として育てていた事実が分かり、隠されてきたことへの不信感は拭えなかったが、親子関係の修復に長い時間は掛からなかった。
理由として、テリングをされた翌朝もこれまで通り接してくれたこと、遠慮せず、全力で向き合ってくれたこと。
血縁を超えた関係を日頃から築けていたからだと思う。
その反面、テリングは小さい頃からの刷り込みが大切だと改めて感じた。
また、テリングをする上での意識としてネガティブな発言ではなく、子どもにとってポジティブな意見を伝えてほしい。
子どもの出自に関して詳細がわからなくても、両親が些細なことでも協力してくれている姿勢が、子どもの立場で見た時にとても大切である事、重要性を認識した。