テリングで育ってきた当事者の声① | 環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会で子どもを迎えた家族からの声をご紹介します。
※子どもの名前はすべて仮名です。



環の会はテリングをしながら子どもと向き合っていくことを、育て親さんにお伝えしています。

そこで、環の会のテリングで育ったYouthの会(成人した養子当事者)のメンバーに、テリングについて思ったことを聞いてみました。

 

■Sさん

私は、言葉の意味が分からない2~3歳ぐらいから「あなたにはもう1人産んでくれたお母さんいるのよ」とテリングを受けていました。

また、環の会の育て親希望夫婦を対象とした説明会などに参加し、同じ境遇の子たちがいるなかで「たくさん私のような境遇の子たちがいるのだ」と感じました。

 

■Rくん

自我が芽生える前から、自作の絵本でテリングされていて刷り込みに近いような感じであった。

絵本でテリングされていたので、自分が主人公のドラマを見ているようなイメージ。もうひとりお母さんがいるのだという感じだった。

実際に産みの親と会ったときは、物語の登場人物が、実際に存在する人間になったように感じた。

 

■Tくん

毎日、それが当たり前のように、習慣的に聞かせてもらった。

そのため、何も不思議だとも、憎いだとかも思わず、ただただそれが当たり前でした。