環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会で子どもを迎えた家族からの声をご紹介します。
※子どもの名前はすべて仮名です。



ハヤテも4歳になりました。

4月から保育園に通っていますが、すっかり保育園生活に慣れた様子です。友だちもいっぱいいるようで、「ママー」「ママー」と一日中私の後を追っていたのがまるでウソのようです。

 

つい最近のことですが、「なぎくん(弟のなぎさ)は環の会から来たんだよね」と急に言ってきたので、「そうだよ、ハヤテくんもだよ」と答えたら、「え?!」と驚いた様子で、しばらく複雑な表情を浮かべていました。

「お母さん、ハヤテくんのこと大好き!一番大事だよ」と抱っこして言ったら、「ハヤテもお母さんのこと、だーいすき!」と、元の明るいハヤテの顔で答えました。その顔を見たら、なんかホッとしました。

けんかになるとお互いに、「ハヤテみたいな悪い子、もう知らない!」「ここはハヤテのおうちでしょ。お母さんこそ、電車に乗って実家に帰りなさい!!」と言いたい放題で、もう、親子というより友だちみたいな関係です。

これからもこんな調子で、ずっと仲良く楽しく暮らせたらと思います。

早いものでコウタは1歳。

今ではハイハイしてつかまり立ち移動をしながら、家じゅうを探索して、ママの姿が見えなくなると泣いてしまうまでに成長しました。

そして物陰に隠れてつかまり立ちをして、「いない、いない、ばぁー」などをしたりして、成長の早さをつくづく感じさせられています。

人見知りもなく、風邪をひいて38度以上の熱があってもニコニコ笑って、ママはコウちゃんのあの屈託のない笑顔にずいぶん助けられています。

 

お兄ちゃんともとても仲良く、二人でケラケラ笑いながらよく遊びます。そして、仲良く遊んでいるかと思えば、「ママー、こうちゃんがぼくの積み木くずしたー」「こうちゃんがぼくのことたたいたー」と、お兄ちゃんの叫び声。

でも、本当に兄弟っていいですね。






6歳になったあやこは、本人の希望でピアノを習い始めました。

いざ始まると、まったく知らない人に週1回、1対1でものを教わるということは、本人の想像以上に大変緊張することだったようです。

それでも朝起きると、ピアノを弾きます。

まったくめちゃくちゃですが、本人は大満足の様子。あやこの弾くピアノの騒音が、私たち家族の目覚まし代わりということもしばしばです。

また、稲作の草取り作業も体験しました。

田んぼに入り、稲と稗の見分け方を教わり、泥だらけになって草取り作業をお手伝い。周りの大人たちから褒められ、鼻高々でした。

子どもの成長はやっぱりすごい!!です。

一番の心配は、私たちの方が置いていかれないかな、というところでしょうか。



ハルトは7月で2歳になりました。

柱の前に「気をつけ、ピッ」とさせると、お姉ちゃんの2歳の時のきずあとと同じくらいのところに背が伸びていました。

ハルトの成長発達はのんびりゆっくりです。それでもそれなりに成長してくれていると思うと、一安心なのです。

ハルトは夏が大好き。夏の子です。

水っぱなを出し、風邪気味なのに、水遊びやプール遊びをしないとご機嫌ななめです。八つ当たりをして、母の顔や手をつねる始末です。最近は言葉も増えてきて、「アイスは?」「イタイ」「イヤ」が口癖です。

ハルトの成長を見ていると、お姉ちゃんの存在が大きいと感じます。なんでも大体できてしまう姉とすべてにのんびりの弟。姉のまねっこをすることで、ハルトは毎日元気に大きくなっています。

これからも急がずあわてず、ゆっくり行こうね!

7月で1歳になった「ひかるん」です。これ、ぼくの最近の呼び名。本当はひかるだよ。

 

最近のぼくは、大切な唾液たっぷりのおしゃぶりをお父さんやお母さんの口入れてあげるし、ごはんのときもいらなくなったらジュディ姉ちゃん(コーギー)、マリー姉ちゃん(ゴールデンレトリバー)に「どうぞ」してあげることもできるんだよ!

今のお気に入りは水と歯磨きとお散歩なんだ。

水はパシャパシャすると気持ちいいんだよなぁ。ビニールプールを買ってもらって、早くプールデビューする日を楽しみにしているんだ。

次のお気に入りはお風呂の時の歯磨き。それも父さんのブラシが最高なんだ。

最近車を替えたんだ。もちろんナンバーはぼくの誕生日。

今度みんなに会いに行くときにはそれに乗っていくよ。





りつを迎えて3年が経とうとしています。

 

最初の2年は眠りが浅く、夜中に何度も起き、夫婦ともどもくたくたでした。ようやく最近になって、朝まで眠れるようになり、ほっとしています。

ただ、他の子どもに比べると動きがとても活発で、これまた親がふらふらになって振り回されています。

最近は反抗期に入ったのか、なんでも「やだ」の連発で、我が家では「恐怖の大王」と怖れられ、親はりつ様の部下となっている次第です。

りつの唯一のお気に入りは、夜のドライブと、コンビニでガリガリ君を買うことです。これを差し止めようとすると、全身真っ赤にして怒って泣き叫び、まさに大王として威力を発揮するのです。

「おねむの時間ですよ」「やだ」。「お片付けしましょう」「やだ」。「ここにいる?」「やだ」。「りつく~ん」「やだ」。

こうしてりつくんの一日は終わります。

また明日もよろしくね。

やまとくんは幼稚園に通うようになって、仲間意識が芽生え、友だちとのかかわりあい方、集団で何かをやることの楽しさを覚えつつあります。

園行事の夕涼み会では、浴衣を着て手作りのうちわを背中にさし、お友だちとわいわい遊んだり、アンパンマン音頭を踊ったり。とっても上手でした。

しかし良いことばかりではなく、悪い言葉遣いがかっこいいと思っているところもあり、最近は言葉遣いが乱暴です。

しかし、全部ひっくるめて、やまとくんの成長がうれしいです。



5歳になったみわちゃんはすっかりおねえちゃんになりました。

幼稚園の入園式から大ハリキリで、すぐに仲良しの子ができ、先生に手紙を書いたり積極的。

初めてのスイミング教室も、行く前には「おぼれちゃう」と怖がっていた悩みを乗り越え、スイミングも好きになって毎日、幼稚園に行くのがとても楽しそう。

父親参観では「パパの歌」を大きな声で披露してくれたり、盆踊り大会では物怖じせずしっかり楽しみ、「アラレちゃん音頭」を踊っている姿を見て、ただただ大きくなったことに感動してしまいました(ビデオをとりながら、ウルウルしていました)。

 

弟を迎えて、仲が悪いわけではないけれど、小さい子の面倒を見てあげる余裕までなかったみわちゃんでしたが、最近は、弟が転んだりすると「どうしたの?大丈夫?」と聞いてくれたり、二人だけできゃっきゃと遊ぶ姿が多く見られるようになりました。

ジュースを二人分テーブルに置いておくと、2つのコップを持って、「ほら、ジュースだよ」と、何気なく弟に持ってあげられるようになるなんて、我が家で一番うれしい出来事でした。

ありがとう。

我が家のかずは満1歳を迎えました。

10か月になる少し前から歩き始め、今では起きているときはず~っと歩き回っています。

掛け時計から定時に出てくるからくり人形がとても気になるようで、どこにいても、何をしていても、メロディが聞こえてくると時計のそばにやってきてじ~っと見入っています。

最近では1時間ごとなんて待っていられないようで、からくり人形を見せてと言わんばかりに、時計を指さして私たちに催促してきます。

 

先日、電話が鳴り、出てみると無言電話でした。よく見ると、子機からの内線電話。かずがかけていました。

それからというもの、一日何度も内線を鳴らされ、「もしもし」と応えると、かずもちゃんと子機を耳元までもっていき、「むにょむにょ」話しています。

 

日々の成長にお父さんもお母さんも驚いています。

次はどんな成長ぶりを見せてくれるのか、とても楽しみです。



我が家のひろくんは1歳になる少し前から、指差しで自分の意思を伝えるようになりました。

「あっちにいく」「すべり台にいきたい」・・・

そして食事の時は「あれが食べたい」「これが食べたい」とはっきりしていて、う~う~と食べたいものを指さして何度も催促します。

食べさせてもらうのが嫌で、自分で食べないと口を開けてもくれません。おかげで、支度をして並べてあげれば自分で食べてくれるので、手がかかりません。

食べっぷりがいいので、パパもママも「えらいなぁ」と感心しながらびっくりしています。

というのも、おねえちゃんは未だに食べさせてもらうことが多いからです。私たちが手をかけすぎたせいもあり、また、ひろくんが来てから赤ちゃん返りをした部分もあるようです。

 

ひろくんはお隣のおばさんが大好きで、来ると必ず抱っこをせがみます。いつもよく遊んでもらったり、食べさせてもらっています。この間の誕生日には、おばさんの娘さんがケーキを作って持ってきてくれました。

会えば必ず声をかけてくれる人がいたり、周りの方々に見守られてきました。

ひろくんを迎えてこの一年は私たちにとっても大変だったなぁと思います。でも、ひろくんの笑顔がいつも私たちをしあわせにしてくれました。

ひろくん、ありがとう。これからもよろしくね。