二世帯住居で同じ屋根の下に住む父が小脳梗塞で入院し、リハビリ病院に転院しました。その後の経過です。

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今週、父がリハビリ病院から退院しました。


我が家は自営の会社事務所も兼ねた二世帯住居です。両親の住まいは2、3階。寝室は3階でしたが、母が1年半ほど前にペースメーカーを入れる前のとても体調が悪かった時に、2階事務所を減らして寝室に改築たり、1〜3階のエレベーターで2階が通過だったのを止まるようにドアを増設してもらってました。


そのような状況だったので、上下階を階段で移動する必要もなく、提出した資料で、家屋調査は行わず玄関の上り框など低い段差の箇所を気をつけるように言われました。


何箇所かの段差









実際、家の中はきちんと気をつけるようにすれば問題なさそうです。


運送業としては夫が倒れた時からトラックもないのですが、積替作業を請けたりしています。そんな日は父は1階の事務所で車庫番してました。その時に少しでも楽に過ごせるよう肘掛けやリクライニングがあるオフィスチェアを1脚購入。




お恥ずかしいのですが、家具店に見に行ってこのような椅子が受注生産で納期まで4〜6週間かかるって初めて知りました。でもちょうど展示品買取OKになっていて、あれこれ座り比べて座り心地に納得いく商品を20%オフで購入することが出来ました。


また、父は積替作業がなくても朝は一回車庫に降りて夫を一緒に見送ってくれたり、犬の散歩をする人や登校する小学生と挨拶して私より多くの人と顔見知りなんですね。


私も知ってる何人かの方には「お父さん最近見かけないけどどうしたんですか?」と声をかけられて入院していると説明してました。早速、朝下に降りてその方々とも顔を合わせ挨拶出来たそうです。


小学生からは「おじさん久しぶり!死んじゃったかと思ったよぉー!」なんて言われたりしたそうで😅


父も毎朝挨拶するのを楽しみにしていたみたいなので、そのような交流が今後も出来るといいなぁと思います。


問題は車の運転。


入院していたリハビリ病院には運転外来があり、退院後に通うというリハビリ計画だったのですが、高次脳の検査をしたらいくつか落ちている項目があったのと視野検査の画像を運転外来の先生に見てもらったら通う許可さえ下りなくて。


運転外来に通えないことを退院の数日前に家族同席の面談で告げられました。運転再開を目標にリハビリを頑張っていたので、運転は無理と言われた直後は腹を立てたり元気がなかったり。


夫でさえ免許更新が出来なかった時怒ってたのだから、高校卒業後ずーーーっと運転をして来た父がすぐに受け止められないの、よく分かります。自家用車の車種もこだわって乗ってました。夫が倒れてからあちこち送迎してもらいましたし、近所の歩いて行かれるコンビニにも車で行ってました。運転しない日はない生活だったんです。


病院からの電話連絡は母ではなく私が受けていたので、運転外来の先生との面談日程を決める時、先に告げられる内容を聞いたんですね。だから、多分なかなか受け入れられないと思うって言っておいたんです。


運転外来の先生は厳しい口調でした。でも看護師さんたちには随分優しく声をかけてもらったみたい。


その時の面談で、父が自ら「自転車は?」と聞き「自転車はいいですよ」と言われたから、電動自転車を買う気満々になってたんですけど、その後リハビリの方で自転車もダメって言われて尚更落ち込んだり怒ったり。


リハビリの方では意見が統一されてなくてOKの人とNGの人がいたようです。そこは前もって統一した答えを打ち合わせておいて欲しかったですね。


悶々としていた父ですが、退院してから敷地内である車庫をぐるっと自転車に乗ってみて「怖い」と思い、だから「危ない」と実感出来たそうです。


実は、もっとしばらくの間、本当に車はダメか?自転車は?とグチグチ言うかと思ったんですよね。


いくら運転することが日常の一部だった父ですが年齢的には十分高齢者。いつ止めるように助言すべきかと考えていたので、本人は不本意の展開だと思いますが私としては良い機会だったとも思えました。


皮膚科外出の時は歩くのが速いと感じましたが、一緒にコンビニまで歩いた母が「前は自分の方が歩くの遅かったけど、自分より遅くなったし、ちょっとした所で危ない感じ」と。


また、視野欠損があるからでしょうか、薬を飲もうとテーブルに出した1粒が見つけられなくて、母が「ここにあるよ」と言ったら「見えなかった」と言ってたそうです。


入院中は病院内で決まったことしかしてなかったから自分は元通りだと自信があったけれど、退院して日常生活をしてみたら「あれ?」と違いを感じて、全く元通りではないから制限あるのは仕方ないと徐々に受け止めてるようです。


父本人としては辛いところですが、夫が退院した直後のことを振り返り、つくづく日常のあらゆる場面で介助が必要な後遺症が残らず良かったと感じています。





父、今後は総合病院ではなく近所のかかりつけ医で血液サラサラの薬を処方してもらえば良いそうです。