愛の国から幸福へ | 一合野郎の覚書

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   ー うめすけ ブログ ー

 全国的な豪雨になった。40年前にもそんな6月があり、北海道浦河で落石があった。北海道南部の大きな三角形の左線だ。

 添乗員として「えりも岬ツアー」に行く22歳の私は考えた。

前日のツアーは迂回の結果、ホテルのチェックインが10時半過ぎだったという。誰のためにもならないではないか。

 で、言った。「かくかくしかじか、代わりに愛の国から幸福へに乗ってみませんか?勿論、ご希望ならえりも岬へ向かいます」

 結果的に、我々をホテル総出で迎えてくれる事態となり、私は唯一の定刻到着添乗員として夏一杯VIP待遇を受ける。

 が、しかし、事故や保険を考えると今は決断できないかもしれない、若さゆえ可能なことは確かにあり、正解はわからない。

 先だって旅についての講演依頼を受け思い出した話だが、当日は言わなかった。どう繕っても自慢に聴こえそうだからね。

 明日、北海道へ行く。旧友に「ランチでも」と声を掛けたら、

帯広に行くので富川(目的地)まで送るよ、と言ってくれた。40年前のホテルは帯広の隣の幕別。たぶん、あの、青春の道だ。