腰部脊柱管狭窄症・内視鏡手術・退院1週め | 腰部脊柱管狭窄症・内視鏡手術体験記

腰部脊柱管狭窄症・内視鏡手術体験記

腰部脊柱管狭窄症。内視鏡手術が奏功。自身、決断前にネット検索しまくったが、ズバリの体験記は見つからず。基本的にファクトのみ、備忘も兼ねて記録。よって、コメント等はいただかないこととした。

 土曜、手術の日から数えて5日目。やはり寝起き痛。特に検査等もなく、朝食後、退院手続き。渡された注意書きには、3週間はシャワーだけにして湯船には浸からない、傷口に貼られた茶色のテープは自然に脱落するまで放置しておく、と書いてある。それ以上に禁止事項等はない。要は日常生活を普通に送ることがリハビリになるということだろう。そういえば、手術当日の夜に看護師さんから渡されたコルセットも、装着したりしなかったりだったが、誰からも何も注意されなかった。これも術式によっては厳守すべきところだろう。

 入院時と同様、リュック一つで退院。徒歩+電車でも肉体的には問題なさそうだったが、外の人混みをいきなり歩くのは不安に思え、タクシーで帰宅。実はこの退院のタイミングで、眠ったり横になったりせずとも、しばらく椅子に座っただけで、立ち上がった時に寝起き痛に襲われるようになっていた(この時点ではただの筋肉痛だと思っていた)。無理をせず良かったと後で思う。

 自宅では、もともと、腰への負担を避けるため床に硬めの布団を敷いて寝ていた。今は特にこれが心地良い。寝返りも楽に打てる。病院のベッドは腰痛持ちにとって柔らかすぎたようだ。

 翌日、日曜から、自宅周辺の散歩コースを歩く。術前は間欠性跛行に悩まされた距離も、何の問題もなく歩ける。まだ左右のアンバランスはあるし、脚が疲れやすいが、いずれ解消するだろう。

 室内では、リハビリの担当さんから教わった筋トレ、と言っても両足爪先立ちや脚振りなどの簡単なものだが、コツコツと続ける。術前は左爪先に力が入らず、足指を拡げて床に踏ん張ることができなかったが、それなりに出来るようになってきた。そうすると、歩く時も、両足の指先で地面を掴んでグイグイと進む感覚が蘇ってくる。

 月曜から、リモートワーク。寝起き痛が強く、起きてしばらくはガニ股歩き。軽い柔軟で両脚の筋を伸ばし、適当に四股を踏むような動作をするうちに痛みが和らいでくる。そうすると、普通に歩けるようになり、さっきの痛みは何だったんだろうと思うほどだが、椅子に座ってしまうとまた寝起き痛が戻ってくる。この繰り返し。

 術前と違うのは、ずっと立っていても脚に痛みや痺れがこないこと。そこで、手近な腰高の台にパソコン等をセットし、立ったままで仕事。これが快適で意外と捗る。今後ずっとそうしたいぐらい。

 寝起き痛は翌日以降も治まらない。背中の傷の周辺も全く腫れが引かない。やはりそう甘くはなかったか、少し不安になる。ドクターに電話で相談。ドクター曰く、傷の周囲が赤く腫れていたり、全身に発熱があれば問題だが、まだ手術から日も経っていないし、その程度のことはありがちだから、慌てず様子を見るのが良いとのこと(後で、術前に頂いた術式の説明書を読み返すと、この辺りのことは読み取れる内容になっていた)。術前の説明で、ドクターから、退院後は無理せず、1週間は自宅で過ごしてほしいと言われた意味が腑に落ちる。ドクターの声が聞けて安心もした。

 退院時に格好をつけて、もう大丈夫とばかりに痛み止めを貰ってこなかったのは反省材料。ドクターが出しましょうか?と言ってくれたのだから素直に貰ってくればよかった。寝起き痛が強く時間をかけてストレッチをしている暇もない時には、術前に飲み残した薬を服用して痛みをやり過ごす。痛みには、無理せず適切に痛み止めを使ったほうがよいものだと実感。