乃木坂46選抜メンバー決定基準の変遷②:1期生だけの時期(1st〜7th) | 平山朝治のブログ

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乃木坂46 7th『バレッタ』選抜フォーメーション

 

乃木坂2期生がはじめて個別握手会(個握)に参加するのは6th『ガールズルール』だが、2期生はペアを組んで各ペア総計12部の枠数も1期生個人の総計枠数より少ないことから、7th『バレッタ』までメンバーごとの個握による選抜メンバー決定は1期生だけで行われていたので、②では1stから7thまでを検討する。

 

まとめ

重要な結論をあらかじめ述べると、

①2期生が選抜争いに加わりはじめた7thの直前、6th『ガールズルール』の個握にもとづく7th選抜メンバー決定において、従来の選抜メンバー数16人は1期生に割り当てられ、7thで選抜入りしてセンターになった2期生の堀未央奈は17人目とされた。それだけでなく、1期生のなかでも従来個握人気がありながら不遇をかこってきた衛藤美彩が7thで初選抜入りした。

 

②新規生が大量に加入し、先輩の選抜入の可能性を圧迫することをあらかじめ織り込んで、不遇だったメンバーをケアするという配慮が、2期生加入において行われていたが、3期生加入のときは19thで3期生の選抜入りが0とされ、4期生加入のときは25thで1期生全員を選抜入りさせ、5期生加入のときには30thと31stで5期生の選抜入りが0とされただけにとどまらず、34thでは7人だった5期生選抜は5人に減り、ミーグリ全完売していた4期生5期生のうち5人が選抜入りできないという犠牲のもとで、3期生が全員選抜入りし、そのなかに全完売していなかった6人も含まれた。

このように、新入生加入に伴って選抜枠を奪われる先輩のなかでも不遇だったメンバーに対するケアは、1期生についてはあらかじめ手厚く行われていたが、期を追うごとに新入生に強いる負担がエスカレートし、35thでは5期生ばかりか4期生にまで負担が覆い被さった。

 

本論

まず、この時期の完売表を掲げる。

(出所:「」)

 

前のシングルで選抜ではなかった(アンダーだった等)が選抜入りした(白のセルの右隣が黄色のセルである)メンバーごとに選抜入りとそれより前のシングルの個握の成績との関係をみてみよう。

 

秋元は、学業のため活動開始が遅れるというハンディがあるので、1stのとき個握の実績なしに選抜入りした16人に準じる扱いを受けたと思われる。

 

伊藤寧は前にはじめて1部完売した。⤴

伊藤万は前にはじめて2部完売した。⤴また、4th完売0でアンダーとなった4th5thで正の完売だった。

岩瀬は1stで完売がなかったが2ndではじめて選抜入りした。

衛藤は6thまでアンダーで、0→1→8→5→1→7という完売部数の推移で、7thではじめて選抜入りした。

川後はそれまで完売がなかったが7thではじめて選抜入りした。

齋藤は4thの前々に1部、前に3部完売した。⤴また、4thで2部、5thで1部と完売数が低迷していたが6thで5部完売と盛り返した。⤴

斉藤は前々はじめて選抜落ちしたが1部完売、前は2部完売した。⤴

中田は3回前に4部、前々に2部と減少して選抜落ちした4thで5部に盛り返した。⤴

中元は前までアンダーで、完売部数も前々2部のほかは0部だったが7thではじめて選抜入りした。

永島は0→2→3→2という完売部数の推移で5thにはじめて選抜入りした。

能條はそれまで完売0で2nd3rdではアンダーだったが4thで選抜復帰した。

畠中は前(1st)でアンダー、完売0だった。

深川はそれまでアンダーで1st完売0、2nd完売1、3rdではじめて選抜入りした。⤴

若月はそれまでアンダーで1st完売0、2nd完売2、3rdではじめて選抜入りした。⤴

 

秋元を除く14人中、岩瀬、川後、中元、能條の4人(⤴も∩もなし)を除いた10人は完売数の改善⤴ないし正の完売部数の持続が選抜入りに反映している。このことから、完売状況の改善や正の完売部数の持続がアンダーから選抜入りする可能性を高めるという認識がメンバーやファンに共有されたと思われる。

 

⤴も∩もなしの川後と中元も含めて、7thにおいてはじめてアンダーから選抜入りしたメンバーが3人もいることが目立っている。残る一人は衛藤であり、2nd~6thの個握成績はかなりよくてそれまで選抜入りしていなかったのが不思議だが、ついに選抜入りした

 

衛藤、川後、中本選抜入りの背景には、7thではじめて2期生が選抜入りしたことがあり(堀未央奈が選抜入りしてセンターとなった)、2期生の加入にもかかわらず不遇だった1期生の選抜入りも増え、なかでも衛藤がついに選抜入りしたという認識がメンバーやファンに共有され、1期生やそのファンが2期生をライバル視、敵視する傾向を抑えたと思われる。

 

次のシングルで選抜入りが保証されるような個握完売部数を調べると、

 

シングル 個握完売条件  条件を満たすメンバー数

1st       3部以上    2人

2nd     4部以上    8人

3nd     9部以上       7人

4th      6部以上    9人

5th     4部以上        9人

6th     21部以上*    9人(1期生のみ)

*次点が8部なので9部以上としてもよい

 

となる。選抜入りが保証される完売数のメンバーは4th以降9人のままである。また、1期生の選抜メンバーは7thまで16人に固定されていたので、7thで選抜入りを優遇された1期生に変わって、完売数が8以下の他の1期生が選抜入りの機会を失った。つまり、不遇だったメンバーへのケアは1期生のあいだで行われた。それで7th選抜落ちしたのは、井上(8/21)、斉藤(8/20)、中田(5/26)であり、2期生がその負担を一部でも負うことはなかった。