TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12
10/29 [THU] 16:00- (本編85分)
登壇ゲスト:Q&A:スン・シュン(監督/プロデューサー/脚本/編集)
東京国際映画祭、「コンペティション部門初のアニメーション作品『魔法の星図』は審査員特別賞に選ばれ、同部門でアニメーション作品が初めて受賞した。」
『魔法の星図』を10月29日に観て、監督/プロデューサー/脚本/編集のスン・シュン氏との質疑応答を拝聴していた私としては、報道においてそれをアニメーション作品に分類することは、同氏の意図を正確になぞったものとは言い難いと思った。
同氏によれば、中国や日本の伝統的な書画の勉強をし*、一コマ一コマを時間と精魂を費やして描き、書き上げたもので、映画制作費の大半はそれらの書画を売ることで得たそうだ。
*Q&Aでは日本の書画については触れられていなかったが、白隠や仙崖の影響を受けたそうだ。
最近のアニメで多用されるCG技術にはいっさい頼らず、膨大な書画の画像データをもとに作られた本作は、書画の長い伝統に根ざした作品であり、それが単純にアニメとして分類されることには同氏自身かなり強い違和感を抱いていた。
同作品が扱っているのは、独裁体制が人々の記憶を奪い、書き換えるという、同時代的で切実な問題であり、それに対峙するために、伝統的な書画のスタイルに依拠しているのではないかと私は感じた。



