乃木坂5期生の2年間を総括 | 平山朝治のブログ

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乃木坂46の5期生写真集の先行カット。左から五百城茉央、池田瑛紗、岡本姫奈、小川彩、川崎桜、井上和、菅原咲月、一ノ瀬美空、奥田いろは、中西アルノ、冨里奈央(撮影/Sakai De Jun)

出所:https://x.com/5th_nogi46/status/1743108255747043809


乃木坂5期生オーディションは、コロナ禍でメジャーなアイドルのオーディションがしばらくなかった後、最初に行われた、女性アイドルでトップの人気を誇る乃木坂のオーディションだったため、アイドルグループ史上最多の9万人弱が応募し、合格はわずか11人ということで注目を浴びたが、合格内定が出て約2年を経て、その実力のほどがはっきりあらわれてきたと言ってよいだろう。

 

乃木坂の個別握手会・個別ミーグリは、AKBの選抜総選挙のようなことをシングルを出すごとにやっているとも評され、この順位が次のシングルの選抜メンバー決定の際かなり重視される。12月6日に発売される34thシングルMonopolyの、個別ミーグリ3次抽選完売状況

をみると、3期生は、人気メンバーがことごとく個別ミーグリに参加していないので30/30全完売はゼロ人、4期生で参加したのは12人で30/30全完売は嘉喜と遠藤の2人だけなのに対し、5期生は11人全員参加で30/30全完売は7人と、3期生4期生を圧倒している。

 

5期生に限って完売状況の推移を詳しく見てみよう。

上表のように、同期内で熾烈な競争があって上位8人は団子レースの様相を呈しており、それぞれのメンバーを推しているファンの過熱ぶりもうかがわれる。

 

30th以降1位をキープしていた井上は、34thで1位を五百城に明け渡して2位に甘んじた。五百城は32st以降6位→2位→5位→1位と順位の変動が大きく、34thで井上を抜いた後1位をキープし続けるような右肩上がりの人気上昇はみられない。

 

この2人に次ぐ人気の池田は31st以降3位をキープしているので、現時点での5期生人気ベスト3は五百城、井上、池田の3人とみてよいだろう。しかし、ベスト3が他のメンバーに明確な差をつけているとも言い切れない。

 

そのなかで台風の目となっているのは、29thでデビュー即センターに抜擢されたものの、反発した一部ファンがパパ活などの根も葉もない噂を拡散し、文春がパパ活疑惑を否定する情報を提示しながらも逆にパパ活疑惑を煽ったため、濡れ衣を着せられて自粛を強いられ、29thのミーグリに参加できないという大きなハンディを背負わされた中西であり、30th以降右肩上がりに完売状況を改善しつづけ、順位も8→7→7→6→4と、池田に次ぐところまで昇り、nの差もわずか1である。

 

もともと運営や秋元康氏は、5期生の二本柱として中西と井上を位置付け、29thのタイトル曲センターを中西、5期生曲センターを井上にしていたと思われ、その評価の正しさが、このような完売状況の推移によって実証されたと言える。

 

当初、運営や秋元氏がおそらく予想していなかったのは、最年長の池田がここまで人気を得ただけでなく、2浪して美術系大学最難関の東京藝術大学美術学部に合格するという離れ業まで成し遂げたことだろう。また、個別ミーグリの売り上げは振るわない奥田が、ミュージカル・ロメオとジュリエットのタイトル・ロールに抜擢され、現時点では5期生のなかで出世頭の地位に躍り出たことも、特筆されるべきだろう。

 

中西も共通テストを受けていたのでおそらく現役受験生のときは東京藝術大学美術学部を第一志望としていたが、芸術系私大に進学したし、弟とドラムを習い、コロナ禍がなければ大学では軽音サークルに入ろうと思っていたというように、池田や、作詞作曲ギター弾き語りをこなす奥田と似たところもあり、この3人には個別ミーグリの売り上げだけでは測れない能力や可能性がある。休業明けの岡本も、バレエを生かして飛躍の機会を掴むかもしれない。

 

旧ジャニーズが性加害問題のため衰退してゆくことは避けられないと思われ、日本のアイドル文化の未来は、さまざまな可能性を持つハイレベルなメンバーを揃えた乃木坂5期生に委ねられたと言ってよいのではなかろうか?

 

🎄🤶

乃木坂の今後を考える上では、5期生楽曲センター選出状況が重要だろう。

 

5期生が選抜入りしだすのは32ndだが、29th〜31stで5期生センターを務めた井上、菅原、川﨑はいずれも30th, 31stで30/30全完売し、32ndで選抜入りしていることからすれば、29thタイトル曲センターで、30th, 31thでは30/30全完売の中西も選抜入りしていたとしても不思議ではなかったし、中西推しファンの多くは、それで静かになってきたアンチがまた騒ぎ出すことを恐れつつ、選抜入りも期待していたと思われる。

 

31st, 32ndで5期生3位、32ndで5期生センターの池田が33rdで選抜入りしたのも、本来なら32ndで選抜入りしてもおかしくないところ、残念賞として5期生選抜に回されたのではないかと感じていた池田推しファンは少なくなかったはずで、そのようなファンにとって33rdでの選抜入りは遅きに失したと思われただろう。

 

31st 6(5)、32nd 4(5)で30/30全完売した冨里が33rdで5期生センター、34thで選抜入りしたのは順当だという印象は、大多数の人が持ったと思われる。

 

31st以降、完売状況が冨里を上回り続けている中西が34thで選抜入りできなかったことは不公平だと感じたファンは、中西推しでなくても少なくなかったと思われる。ミーグリ成績が右肩上がりを続けていることもあって、文春の不当な印象操作を信じ、パパ活疑惑が事実だと思い込み続けていても、そろそろ許していいんじゃないかと思うようになる人がしだいに増え、不公平感が増すとともに中西への同情票も増えていると思われ、根っからのアンチ中西はいまや、恐るるに足らぬ極少数派になっているのではなかろうか?そもそも、乃木坂の審査基準からすれば、犯罪ではないパパ活は事実だとしても不合格にはならないので、パパ活云々と騒いで合格取り消しを求めること自体が間違いだったのだ。

 

34thで小川が5期生センターになり、おそらく30/30全完売もするので、35thで小川が選抜入りする可能性は高いだろう。これでもし中西が選抜入りを逃せば、2年も経っているのにまだ強制自粛か、という声が乃木坂ファンの間で大勢を占めると予想される。かといって、5期生から9人選抜となれば、3期生、4期生とのバランスが失われるという問題も発生する。

 

しかし、3期生、4期生は順次卒業し、遠からず6期生募集もあることを考慮すれば、5期生選抜9人はいずれ必要不可欠となるだろうから、若干前倒ししてもそれほど弊害はないかもしれないし、弊害があるからといって5期生で30/30全完売を続けている9人のなかから誰かを篩い落とすのはさらに弊害が大きいのではないかとも思われるので、選抜とアンダーの体制をやめて、グループ内で対等な2チームを組むという案も検討に値するのではなかろうか?

 

追記4次抽選

で新たに30/30全完売したのは、

4期生 

田村 4(2)

弓木 4(2)

5期生

菅原 4(1) 8位確定

小川 4(7) 9位確定

でした。

 

主要更新履歴

5期生完売状況の表に5期生楽曲センターを加え、🎄🤶以下を加筆しました。(2023年12月1日)

 

5期生完売状況の表の誤りを訂正しました。(2024年1月5日)