(https://twitter.com/projectv_4/status/1537028334974300160)
女性アイドル界の覇権は、コロナ禍の2020年、坂道AKBからホロライブに移行したとみられる(ホロライブ対策としての、乃木坂中西アルノ(兼任もアルノ?))が、坂道AKBのそれへの対応はグループごとに異なっていた。
「ホロライブ XX」(XXは坂道AKBの各グループ)で検索してみたところ、ホロライブ対応を具体的に打ち出しているのはAKB、乃木坂、SKEの3グループだった。
AKBについては、まとめサイトバーチャルまとまるくん〜Vtuberまとめ〜に、【衝撃】 AKBがVTuber始動!ホロライブに宣戦布告!横山結衣、行天優莉奈がVTuberデビューwwwwwwwwwwwwwwwwのスレがある。
1: バーチャルまとまるくん 2021/05/27(木) 13:21:19.35
・結城あむ=AKB横山結衣
自己紹介) はじめまして!結城あむ っていいます! 【新人VTuber】
https://www.youtub%65.com/watch?v=seS6Jlylrc4
(中略)
・天天りんね=AKB行天優莉奈
【自己紹介】初めまして!新人Vtuber 天天りんね です!【初投稿】
https://www.youtub%65.com/watch?v=LaU74jNWUik
このように、横山結衣(2代目総監督の横山由依とは別人、Team 8 青森県、2021年11月卒業)と行天優莉奈(Team 8 香川県)がVtuberとしてデビューし、「ホロライブに宣戦布告!」という謳い文句で広まった。しかし、横山も行天もAKBに長く在籍し、第6〜10回選抜総選挙(2014〜18年)でいずれも圏外と、ホロライブに喧嘩を売るレベルのメンバーとは言い難い。ふたりともTeam 8であり、初投稿は横山が2021年4月3日、行天が同年5月5日なので、同年3月にTOYOTAがTeam 8のサポートから撤退したことを受け、ホロライブで流行りのVtuberを兼業させて、少しでも人気を高めようとした、といった程度の意味しかなさそうだ。
その結果、AKBはホロライブに宣戦布告したという理解?誤解?が広まったため、ホロライブ側からAKBにコラボを持ちかけることは困難になったし、AKBもTOYOTAの支援を失ったTeam8をどうするかという問題設定で考えていたとすれば、ホロライブなど既存のVtuberグループとのコラボなど視野に入っていなかったのだろう。
乃木坂5期生オーディションは、ホロライブと対決するか協調するかはともかく、近い将来ホロライブに対応できる強力な人材を第一に求めていたはずで、中西アルノに白羽の矢が立った(「ホロライブ対策としての、乃木坂中西アルノ(兼任もアルノ?)」、「ホロライブ VS 坂道AKB 動画再生回数で検討」)が、中西は既存の乃木坂ファンによって事実無根の誹謗中傷を浴びせられ、文春オンラインが”パパ活疑惑”は事実であるかのような印象を与える記事を載せた(「中西アルノへの流言飛語まとめ (文春の”パパ活疑惑”記事批判加筆)」、「文春の中西アルノ潰し陰謀」、「中西アルノに関する虚偽情報拡散の謀略を暴く(赤太字、注2つも加筆)」、「中西アルノ“パパ活疑惑”、文春報道の「やらせ」疑惑」、「週刊文春の中西アルノ記事を捻じ曲げ、“パパ活疑惑”を捏造した文春オンライン(青字でCを加筆)」)ため、活動自粛を強いられ、復帰後も根も歯もない誹謗中傷にこだわる旧守派乃木坂ファンの反発を恐れて、当面あまり目立った動きをとれなくなった。
乃木坂運営は、中西が十分に実力を発揮できるようになる前にホロライブとの協調体制構築に乗り出した。すなわち、プロジェクトV&推しすぎてV【日テレ】@holoX回チケット販売中!@projectv_4のツイートで
ステージ企画発表第6弾!
— プロジェクトV&推しすぎてV【日テレ】@holoX回チケット販売中! (@projectv_4) June 15, 2022
大空スバル、桃鈴ねね、獅白ぼたんが
一夜限定ユニット結成‼️
さらに乃木坂46からも、
VTuber好きのメンバーが参戦💕#サマボヤ でアイドル4人が繰り広げる
華やかなステージは必見です💡
📍SPWNhttps://t.co/bKPr5ITXkV
📍ニコ生https://t.co/nrMNbCzGVX#プロジェクトV pic.twitter.com/qGL2tu6JgN
と告知した(https://twitter.com/projectv_4/status/1537028334974300160、その添付画像を冒頭に掲げておいた)。
上の告知では名前を伏せられていた乃木坂メンバーは、キャプテンの秋元真夏だった(「プロジェクトV」 2021年8月26日(木)放送内容)。日テレは乃木坂5期生の番組『新・乃木坂スター誕生!』も放送しており、ホロライブとのコラボの幕開けに、中西の代打?としてキャプテン秋元を起用したのだろう。
SKEは、AKSが社名をVernalossomに変更して、国内事業から撤退して以降、AKB(本店)との関係は薄くなり、親会社のKeyHolderが乃木坂を運営する乃木坂合同会社の持分50パーセントを持つノースリバーの全株式を取得したなど、乃木坂と不可分一体の関係に入っており、乃木坂のホロライブ対応と整合的な戦略を打ち出すはずである。
2022年10月20日の朝日新聞朝刊が掲載した、エンタメ、スポーツ、漫画業界でライバル同士が広告を通して讃えあう企画に、SKEとにじさんじが登場した。にじさんじはホロライブよりさきにはじまったVtuberアイドルグループ(男女混合)であり、現在はホロライブに次ぐ地位にあるようだ。
(https://twitter.com/nijisanji_app/status/1582899474011418624)
このように、AKBはホロライブ対応では先手を打ちながら、TOYOTAが撤退したTeam8のテコ入れのため、主力級とは言えないメンバーをホロライブで流行りのVtuberにしたらしく、宣戦布告とネットで書かれ、協調の可能性を失ったようだ。
それに対して、5期生を迎えた乃木坂はキャプテン秋元を起用してホロライブとの協調路線を本格的に追求しはじめているようであり、乃木坂と不可分一体のSKEはホロライブに次ぐVtuberアイドルグループにじさんじとの協調路線を世に宣言した。