内田樹の Tweet に「原発があるのは戊辰戦争のときの賊軍側の藩ばかり、という話……」とあった

 

そうだなぁ……と思いながら、Google してみれば、まとめて調べてあるサイトがあった

 

その後、内田樹は「すべての政治的選択には150年くらいの「前史」があると思った方がいいようです。」とも Tweet している

 

 

●珠洲原発(関電・中電・北陸電)=石川県・加賀藩。加賀藩主・前田慶寧(よしやす)は薩長迎撃のために進軍していたが、徳川方敗走の報に、あわててて、進軍兵を呼び戻し、朝廷方に尽くすと表明した。反・薩長。その後寝返り派。

 

●島根原発(中国電力)=松江藩。戊辰戦争の時に幕府側についていた。朝敵藩。


●福島原発(東京電力)=会津藩。言わずと知れた幕府側最大の親藩。


●伊方原発(四国電力)=愛媛(今治藩)。親藩松平家の城下町。鳥羽伏見の戦役にも幕府軍として出兵した。

 

●福井原発、敦賀原発(関西電力)=福井藩。徳川一門であり、幕府側の主力藩。

 

●浜岡原発(中部電力)静岡県。駿河藩(静岡藩)。幕府側。

 

●柏崎・刈羽(東京電力)=新潟・新発田藩、長岡藩。奥羽越・諸藩同盟を結成した幕府側の盟主藩。


●女川原発(東北電力)=宮城県・仙台藩。12代将軍家慶から一字を賜った第13代仙台藩主慶邦は東北最大の幕府支援の雄藩の藩主。奥羽越列藩同盟の総督。

 

●川内原発(九州電力)=薩摩藩(新政府、その後反乱、西南戦争で敗北)

 

●玄海原発(九州電力)=唐津藩(佐幕)

 

●上関原発( 中国電力)=長州藩(新政府)。2011年3月14日、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故の発生を受け、山口県知事二井関成は臨時の記者会見で、「(福島の事故に対する)これからの国の対応を十分に見極めて、極めて慎重に対応を進めてもらいたい」と語り、中国電力に対して事実上の埋立工事の中止を要請

 

 以上のように、原発が立地する地域は押しなべて明治維新の「反・薩長藩」

 

 青森県に至ってはこれが露骨。原燃・核再処理施設計画が集中する下北半島は旧南部藩。奥羽越列藩同盟。一方、いちはやく新政府に恭順の意を示した津軽藩(青森・津軽地方)に原発のゲの字もない。日本は今にいたるも「明治維新」を引きずっているという証左


 最後まで薩長に抵抗した南部藩や会津からの移封藩「斗南藩」を抱える下北はいまだに「薩長・明治新政府」から見下されているといえる

 

東海村にある東海第二発電所は水戸、もちろん賊である

とにかく、九州・四国・北海道以外……本州の原発は、そういうことなのだ

 

むろん、この説には反論もある

「川内は薩摩・鹿児島ですし、上関は長州・山口ですよ。
玄海も肥前・佐賀ですし。

原発は地理的条件に合致する様々な地域が目をつけられ、
その中で、地域が貧しくて、かつ、
お金(膨大な補助金)につられて賛成派が上回ったところにできただけに思いますが。
貧しくても反対して追い払ったところも各地にありますね。」

 

しかしながら

「今日の東京新聞朝刊・こちら特報部のデスクメモにも『...例外はあれど、原発立地には戊辰、西南両戦争で敗れた地域が多い。福島は典型だ。言い換えれば、過疎を強いられてきた地域ともいえる。...』と...

田中角栄や小沢一郎に対する検察も...「……150年くらいの……」で、やがて見直す時期が来るでしょうね。

Posted by: iGa @ June 4, 2011 02:09 PM

 

「iGa さん、どうもです。
問題は、その記述にある、歴史的に「……過疎を強いられてきた地域……」というところですね。

Posted by: 秋山東一 @ June 5, 2011 08:24 PM

 

貧乏くじを引くのは、ねつ造された「錦の御旗」(天皇から下賜されたわけではなく、薩長が勝手に作った旗)に逆らった地域ということでしょうか

 

戊辰戦争(ぼしんせんそう、慶応4年/明治元年 - 明治2年(1868年 - 1869年))は、王政復古を経て明治政府を樹立した薩摩藩・長州藩らを中核とした新政府軍と、旧幕府勢力および奥羽越列藩同盟が戦った日本の内戦。名称は慶応4年/明治元年の干支が戊辰であることに由来する。
 
明治新政府が同戦争に勝利し、国内に他の交戦団体が消滅したことにより、これ以降、同政府が日本を統治する政府として国際的に認められることとなった。
 
内田さん、東北論でブチかましています!!
 
―原発の話にもどるんですが、原発って、東京で消費する電力を、福島で作ってたわけですよね。東京の犠牲になっていたわけですよね。なんでそういうシステムが生まれてしまうのでしょう。
 
戊辰戦争ですよ!決まってるじゃないですか。戊辰戦争で、奥羽越列藩同盟が賊軍になって、それからあと150年間、中央政府によって有形無形の差別を受けてきたからですよ。東北の出身者は中央に上がっていけなかったんですよ。政界でも官界でも財界でも・・・。明治の藩閥政治の間は、東北出身者にはエリートへのキャリアパスは存在しなかったんです。
 
東海道新幹線の開通が1964年でしょ。東北新幹線の開通は2010年ですよ。半世紀遅れてる。
 福島も地元が原発を誘致したわけだけれど、それは地元に産業がないからでしょう。産業がないのは福島県人の自己努力が足りないからじゃなくて、戊辰戦争以来150年間の、東北に対する政治的・経済的な制裁の結果なんですよ。東北にはチャンスが与えられなかった。
 六ヶ所村ってあるでしょ。あれは昔の斗南藩の領地なんです。会津藩が戊辰で負けた後に、改封されて極寒の下北半島の原野に移された。不毛の荒地に。吹雪が吹いて、食べるものもろくに採れないところに会津藩士たちは追いやられ、そこでずいぶん餓え死にした。その斗南藩のところに今六ヶ所村の再処理施設があるわけですよ。産業が何もないところに。農作物も育たないし、自然資源もない。そこで生きていかなきゃいけない人たちがいる。だから、「よごれもの」を引き受けるという誘いに手を上げざるを得なかった。他に生きる道がないんだから。
 
―ということはそのシステム自体は、たとえば自分たちがそのシステムを認知したとしても、そうそう変わらないということですか。
 
だって150年かかって作り込んでいるんだから。福島とか新潟とか福井とか、原発があるのは戊辰戦争で負けた藩のところばかりでしょう。戊辰戦争で勝った側にあるのは・・・玄海が佐賀にあって、それから川内が鹿児島にある。佐賀も佐賀の乱で中央政府に反抗してるし、薩摩は西南戦争で反抗しているから。だから、長州には原発がない。今、一つだけ上関に計画だけあるけれど、地元の反対運動で結局まだできていない。調べればわかるよ。戊辰で勝った側と負けた側の原発設置比率は。歴然とした差がある。要するに、賊軍にされた地域は貧しいままにとどめおかれたということですよ。
 
 

靖国神社にもの申す 西郷ら賊軍もお祀りせよ! 亀井静香sun.ap.teacup.com/souun/11938.ht…

現在生じている原発問題や基地問題は、元を辿れば明治維新に突き当たる。

靖国神社に西郷隆盛が祀られていないということが、全てを象徴していよう。

我々は今こそ長州史観から脱するべきだ!

 

 

そして、福島の汚染水。


東京電力は8月22日に福島県を通過した台風9号による降雨の影響で、福島第1原発構内の「K排水路」を流れる水から、暫定の警報設定値(1リットル当たり1500ベクレル)を超す2300ベクレルの放射性物質を検出したと発表した。


さらに、汚染水を遮断するとして350億円の国費が投入されて建設された「凍土壁」が原発敷地内に流れ込む地下水を遮断する効果を持たないことが明らかにされた。


この福島原発を台風10号が直撃する可能性が浮上している。


自称「晴れ男」の安倍晋三氏を迎えたリオの五輪会場の天候は大雨だった。


「ウソは泥棒の始まり」


と言われるが


「ウソが政権転落の始まり」


になる様相が強まり始めている。(植草克秀)