ここ一年、業界での話題を集めているのは、やはり合成ダイヤモンド。英語でいうLaboratory Grown Diamond、(ラボで育ったダイヤモンド)です。もうこれはモアッサナイトやキュービックジルコニアが出てきた時とは話が違う大騒ぎなわけです。
というのは、合成ダイヤモンド、つまり、天然のダイヤモンドと基本的な化学式は同じ!なのです。なので・・・モース硬度、屈折率、比重、熱伝導率などが全く同じなため、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドはこれ、といった楽で決定的な見分け方がないわけです。
そのため、鑑定機関は間違わないために高い機械を導入したりと、私たち鑑定士も、見分け方のセミナーなどに通ったり、情報交換したり、かなりわさわさしたここ数年です。一応成長腺でこんなのがあると合成ダイヤモンドだよ、というものはあるのですが、なかなかそれでは見分けられにくいのですね。
基本的に合成ダイヤモンドは、CVD(Chemical Vapor Deposition、化学蒸着法)とMPCVD(マイクロ波プラズマ法)、その他HPHT(高温高圧法)の2種類が今の所メインです。
そもそも、合成ダイヤモンドって結構昔からあるわけですが、なぜここに来てこんなに注目?というと・・・・それはやはりどこぞのマーケティング戦略かと思われます。色々なブランド(スーパーブランド)が合成ダイヤモンドの販売に乗り出し、エシカルだ!とか環境に良い!と謳い販売しだしたり、値段を比較的安めに売りだしたりと注目を集め、メディアでも書かれるようになったわけです。
すごいマーケティング能力です。話題になりまくりですね。脱帽です。本当にすごいよね。好き、嫌いは別として、このメディアを動かす能力の高さに、本当にすごいと思うわけです。で、エシカルなのか?というと、作るのにすんごい石油使われてますけど?高温になったり廃棄物出す方が、掘りすぎるより環境に良いのか?というのは私には判断ができません。そのあたりは、数百年後の結果論であり、私にはわかりません。
実際、業界の人向けでなく、消費者立場で言えるのは・・・とある国で、かなり安く合成ダイヤモンドを作れるようになり大量に本物に混ざっているのでは?という疑惑は間違いなくあり、どのショップもビビっており、鑑定機関に今までになく頼っている、ということでしょう。結果、1商品につき、数千円くらい鑑定機関代金分、値上がりしている・・・というところでしょうか。笑 値上がりしたわよ、そのせいで…。ちっ
まだまだこの話題は、これから続きそうです。色々な専門家も意見を載せているので検索してみると楽しいです。
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HPは人気のある記事を抜粋したものです。
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