芦屋美術博物館で現在開催されている
“具体円熟/終幕展”へ行って来ました。
吉原治良をリーダーとした“具体美術協会”
今回は1964年以降の作品にフォーカスを
あてた展示。
今井祝雄の、モーターを使った
白いゴムが波打つ作品から
村上三郎の、実物の手紙をフレームに
貼付けた作品。
白髪一雄の足で描いた立体的な油絵や
吉原通雄のキャンパスを切り裂いた
裂け目から蛍光灯の光が射す作品。
といったように、とってもバリエーション
にあふれている。
そのどれもが吉原治良の
“人の真似をするな、誰もやっていない事をやれ!”
という教えのとおり、独自性に富んだものです。
一番奥のショーケースの中に
とっても大きな吉原自身の作品が二つ
並んで展示されています。
円を描いた“白地に黒い円”
漢字の一の様な“作品”
どちらも白地に黒で描かれていて
とっても印象的。
一見、一気に円や直線を描き上げたかのように
見えます。
とっても思い切り良く描き上げたように。
でもね、今日は特別にショーケースの中に
入れてもらいました。
つまり、とっても間近に
作品を見る事が出来たんです。
良ーく見てわかったのですが
一気に描き上げたのではなく
実はとっても緻密に計算された上で
描かれていました。
その証拠に、黒く描かれた線のエッジは
白く絵の具が盛り上がっている・・・
黒く描いた上から、白い地の部分を
描きたしている、という訳です。
きっとエッジのラインを何度もやり直した
印でしょう。
学芸員の方に話を聞くと
一つの円をかくまでに
とってもたくさんのスケッチや
円のフォルムを試作するロープ
まで用意されていたそうです。
一番格好いい円、一番美しい円
を求めて、緻密に構想して
スケッチして
ようやく描き始め、とことん描き込む
といった作業の積み重ねで
この作品は出来上がった
という事でした。
たかが“円”ですが
ここまでこだわる事で
とっても独自性のある
“円”という作品に仕上がる訳ですね・・・







