TODAY'S
 
ベーキングパウダーって本当に必要?​役割は?

 
皆さんは、

 

ベーキングパウダーって必要だと思いますか?

 

どうして入れるか分かりますか?

 
 
『レシピに書いてあるから入れている』、
『どのくらい入れたら良いのかよく分からない』、『入れなくても作れそう』
 
私はこんな風に思っていました。

 

 
そこで今回は、マドレーヌを用いてベーキングパウダーの必要性を確認する実験を行ってみたいと思います!!
 
 

 ​ベーキングパウダーと重曹について

 
まず、2種類の膨張剤について確認します。
 
ベーキングパウダーは、重曹(炭酸ナトリウム)、酸性剤、分散剤(遮断剤)を加えたものであり、生地を膨張させる作用があります。
 
 

⚫︎ベーキングパウダーは水で膨張し、加熱することによって再び膨張します。

 

⚫︎重曹は、加熱しなければ膨張しません

 
⚫︎ベーキングパウダーは縦に膨らむのに対して、
重曹は横に膨らむといった違いがあります。
 
 
私は、アルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用しています。
 
 

 ​実験方法は、

 

以下の3種類の生地を用意します。

 

①米粉のマドレーヌ(BPなし)

②薄力粉のマドレーヌ(BPなし)

③米粉のマドレーヌ(BPあり)

※BP=ベーキングパウダー

 
薄力粉の場合はグルテンが形成されるので、米粉とは違う結果が出るのか気になります。
 
配合はシンプルに、
 

全卵  50g

きび糖 50g
塩 ひとつまみ
粉   50g
バター 50g

として、上から順に加えていきます。

焼成条件は、180℃13分〜とします。

 

 

 ​実験の結果は、

 

① 膨らまない

② 膨らまない

③ おへそがポッコリ膨らむ

①、②のベーキングパウダーを入れない生地は、生地中央が膨らまず、凹んだような焼き上がりになりました。試しに焼成時間を数分延ばしてみましたが、結果は変わりませんでした。

また生地が膨らまないことで火通りが悪くなり、生焼けのような状態になってしまいました。

③は、おへそがポッコリと出た理想的な焼き上がりになりました。

 

 ​考察

 

この実験により、粉の種類に関わらずベーキングパウダーの役割は重要であり、マドレーヌを作る際にはベーキングパウダーが必要であるということがよく分かりました。

 

ここでポイントなのは、今回のマドレーヌは、溶きほぐした全卵溶かしたバターを使ったため、気泡が全くない状態の生地を焼くレシピだったということです。

 

この場合、生地を膨らませる役割をベーキングパウダーに補ってもらう必要があったと考えます。

 

 

言い換えると、バターのクリーミング性を利用したり、泡立てた卵の気泡を利用するお菓子の場合は、(求める食感によって)補助的に加えることはあれど、必ずしもベーキングパウダーは必要ないということです。

 

 

この辺りも、いつかまとめてみたいと思います。

 

 

 

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