失くす男
タイトルの通りです。
Tさんがある物を失くしました。
それが何かと言いますと、
……。
言っちゃうよ?
言っちゃいますよ??
それは、ペアリング。
付き合って丁度一週間後に、
いきなり購入に至ったものでした。(記事はこちら )
初めて彼から貰ったものであり、(お土産とかは無しで)
初めて持ったお揃いのものであり。
わたしにとっては、初めての指輪。
異性から貴金属を贈られること自体が、初めてで。
嬉しかったなぁ。
眺めるだけで顔が緩んだもの。
いつも肌身離さず着けていたし。
そんな貴重なTさんとのペアリング。
失くしやがったよ、この野郎は。 ヽ(`Д´)ノウワーン
確かにね、
Tさんの指輪は、サイズがちょっとばかり合っていなかった。
彼の指に対して、指輪が少し大きめ。
いきなり カラーン と音を立てて、
床に転げ落ちたこともあったなぁ。
焦ったよあれは。
だからこそ、彼も気を付けていたみたいだったのだけど。
Tさんが言うには、
先日、泥酔した日から見失ってしまったとのこと。
どうやらその時に落としてしまったらしい。
きちんと外したと思っていたコンタクトレンズが、
翌日にリビングに落ちていた。
・・・ような酔っ払いぶりだったので、
この線はかなり有力でしょう。
その日に立ち寄った場所全てに、連絡を取って
拾得されていないかどうか、必死に探したらしいですが。
結局見つからず。
Tさんはかなり落ち込んでいた。
いつもの意地悪が、
全く彼の口から出てこなかったことが
彼の凹みっぷりを物語っていたと思う。
「申し訳なさ過ぎて、本当に別れようかと思った」
なんて衝撃的な言葉まで出る始末。
当のわたしは不思議なもので。
予想していたほどの、ショックを受けるわけでもなく。
取り乱す様子もなく、泣くわけでもなく、冷静だった。
そっか。
無くなっちゃったなら仕方無いね。
反省してるなら、もう良いよ。
だからそんなに自分を責めて落ち込まないでね。
と、逆にTさんを励ます立場になっていた。
謝って、謝りきって。
「新しい指輪、買おうか」、と彼が言った。
その言葉にすぐに頷くことが出来なかったのも事実。
無くなったから次のもの。代わりのもの。
・・・と考えてしまうようで、それが引っかかってしまった。
無くなった指輪に、端から代替品なんて物は存在しない。
新しいものを買って貰って、それでハイおしまい。じゃない。
対になる物が失くなっても、
今わたしの手元にある物の存在意味は変わらないから。
でも、
やっぱり、彼は指輪を失くしたままでは治まりが着かないようで
近々、また一緒に買いに行くことになった。
嬉しいけど、
嬉しいんだけど、
何だかちょっと、変な感じ。
ショックでは無いとは言ったものの、
今自分の指にある指輪と、同じデザインのあの指輪が
Tさんの指に光ることはもうないんだな、って。
そう思うと、少し悲しくなったりする。
それだけが、残念で仕方が無い。
指輪2号かぁ。
待ちぼうけ 【下】
半ば意識が飛んだ形で、眠りに落ちた翌日。
携帯のメール着信音で目が覚めた。
あれ?
なんで目覚ましアラームより先にメール音が鳴るんだ?
と思いながら携帯を操ると、
時刻は
いつもならもう家を出ていなければいけない時間
…を表示していた。
やばい。
寝坊した。Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
血の気が引きましたよ。
遅刻なんてした事ないよ。
欠勤はあっても遅刻はしないのがわたしのポリシーなのに。(違)
大急ぎで家を出て、電車に乗り職場へ向かう。
電車に乗り込んで落ち着いたところで、
わたしを起こしたメール音の主を確認すると、
それはTさんだった。
「いつもは何時頃に○○駅(職場の最寄駅)に着くの?」
その時のわたしは、
Tさんがそんな事を聞く意味を汲み取れなかった。
何故こんな朝早くからメールが来るのか。
彼は今日休みのはずなのに。
職場に着いてから知ったのだけど、
なんと。
Tさんがお客様としてご来店していた。(うちの職場はサービス業)
Σ(゚Д゚;エーッ!
とんだサプライズ。
朝の7時には、既にもう最寄駅に居たらしい。
わたしの出勤時間がそれくらいだったら、
一緒に歩くなり、朝食を摂るなり出来ると思ったそうだ。
ま、わたしが寝坊して全部お流れですが。 _|\○_ドチクショウ
それで。
仕方無く、お客様として来店して、
店内でわたしが出勤するまで待っていたらしい。
後から聞いた話。
昨日の一件は、
彼なりにも「悪いことをした」という自覚はあったのだと。
昨日はあまりに疲れていたから、待つにも待てず、
わたしのメールを読んだ時は、既に自宅に居て。
あの電話を切った後は即落ち。
朝の5時まで目が覚めなかったそうです。
起きて、
改めて昨日のわたしのメールを読み返し。
申し訳ないと思って、わざわざ出向いてきたのだそう。
で、
数時間わたしの職場に滞在した後、
わたしの仕事終わりまで外で時間を潰してもらった。
職場に彼氏が居るのは緊張するものですね。かなり。
一挙一動を目撃されてたらしいですから。
店のダメ出しも貰ったし。勉強になります。
その後、合流。
Tさんを待たせた時間、およそ12時間。
本当なら今日一日一緒に過ごせるはずだった日。
そこのところは、いつもより濃い目に過ごし。
わたしの公休が1日延びたことで、
翌日はTさんは仕事。わたしは休み。
久しぶりに外で泊まって、
朝は、通り道だった事もあり、彼を職場の前までお見送りした。
「出勤するで?」
「休んで欲しい?」
何度も確認するTさん。
そりゃそうなれば嬉しいけれど。
でも、首を縦に振ってなるものか。
で、わたしは家に戻って。
今ここにいるわけです。
もうすぐ彼は田舎に帰るし、
帰ってきた後も休みはしばらく無いから、
会えない時間は長くなるでしょう。
その間、わたしはわたしなりに頑張ろう。
そういう面では、仕事が忙しくて良かったと思った。
待ちぼうけ 【上】
仕事も一段落して、
お休みがもらえるはずだった先週の日曜日。
偶然にもTさんの公休とまたもや被り、
(作為的なものは全く無いのですが、何故かよく被る)
一緒に過ごせると楽しみにしていたのですが。
休み予定の前日、土曜日の夜。
職場で大トラブル発生。
その影響で、
急遽、わたしの公休が1日延びた。
(´・ω・`)ガッカリ…
打ちひしがれていた矢先、Tさんからの着信が。
彼はわたしが明日公休だと思っている。
「明日も仕事になった」と曇った声で彼に伝えると、
「ああ、そうか。…じゃあ帰るわ」
と言って、切れた電話。
それまで、Tさんは近くの駅で待っていたらしかった。
もちろん、わたしはそんな事は知らない。
けれど明日の予定変更を聞き、
わたしを待たずして、彼は帰ってしまった。
一気に落ち込んだ。
わたしだって明日が仕事になった事はショックなのに。
帰っちゃった。
今日はもう会えない。
明日のデートもお流れだ。
凹みながら、転がり落ちながら、
これはイカン、と思って。
ふと思い立って、メールを送った。
『一緒にご飯食べれたらなと
思ったけど、もう帰っちゃったなら良いです』
いかにもな文面ですが。
でも、ちょっとは期待した。
戻ってきてくれるかなって。
けれど、返信はなし。
(´・ω・`)ガッカリ…
残業を切り上げて、帰り道に携帯をチェックすると
少し前にTさんからの着信が残っていた。
折り返し電話を掛けると、
長いコールの後、いかにも気だるそうな彼の声が。
こいつ、寝てやがった。
「もう寝たいでしょ。切るから」と言葉が出た。
彼もそれを否定せず、
返って来たのは「気をつけて帰りな」とお決まりの言葉だけ。
聞きたかった言葉は最後まで出なかった。
この世の終わりみたいな顔をして、
泣きそうになるのを堪えながら、
独り、辿った家路。
少し考えれば分かる。
彼は何も間違ったことは言っていないし、
傷つける言葉を放ったわけでもない。
でも、この時のわたしは弱ってた。
最近の怒涛の仕事スケジュールで、身体は鉛みたいに重くて
この日起こった大トラブルの対応で、精神的に追い込まれていて
労わって欲しかったんだよね。
会えないなら、言葉でも構わなかったのに。
一番辛い時に支えてくれない人なんていらない
と、何度も思った。
その言葉を彼にもぶつけてやろうかと思っては、思い留まって。
家に辿り着き、
携帯を何度も見つめてみたけれど
そこには着信も、メール受信の表示も無かった。
がっかりする気力もないまま、
ベットに横たわると、十数えないうちに眠りに落ちていた。
小休止。
お久しぶりです。
ようやくPCに向かう余裕が出来てきましたテツカです。
さて。
落ち着いてきたことですし、
そろそろ更新を再開したいと思います。
その前に、皆様のブログ巡りがしたくてウズウズ。
Tさんとは順調です。
何も無かったわけではないですが(ぼそぼそ)
その辺りも含めて、
ぼちぼち書き出していきましょう。
お付き合い下さいませね。(゚Д゚)ノ
おかえりなさい。
翌日の夜更けに疲れた身体を引きずって
帰り着いた自分の家。
いつもと変わらない自分のベットに横たわると
布団がとってもふかふかで。
母親が、
自分がいないうちに布団を干してくれたんだなと、すぐに気が付いた。
寝心地の良さを味わいながら、
そう思うと
何だかとても嬉しくて
ほっと安心して
心が休まった。
日々仕事に追われがちな世の男の人達にとって、
家庭や恋人はこういうものなのかなと思った。
帰りを迎えてくれる場所であり
無条件に身体と心を預け、休められるところ。
わたしも彼にとってそうであれば良いな、と思う。
おかえりなさい、と言えるように。