人は、秘密を持つことで、大人になる。

    例えば、幼稚園児に「これは、秘密だよ」と言ってチョコレートを上げても、
      ニコニコしながら「トムさんに、もらった!」と話したりしませんか。
        子どもには、秘密の意味が分かっていないからです。


     高校生の頃、「あの人、おしゃべりだから、話さないでよ。秘密だから」と、
    教えてもらうこともありました。
    秘密だったら、僕は知らなくても、いいのに…との戸惑いもありました。

              企業の秘密もありますね。
   会社の知的財産や、経営計画など、競争相手に知られると、不利になります。
   企業防衛に、必要な考え方です。
   これも、会社の優れた経営者の判断基準が、重要になります。

   最近、日本を代表する会社の不祥事は、安心、安全、優れた技術の信頼も、
   根底から揺らいでいます。

 

       2016年12月3日に、アマゾンにレビューを書きました。

   タイトル「企業防衛としての内部監査の考え方と実践手順を学ぶ。」

                       (3人、役に立った)

 

      このようなことから、秘密は社会の基盤でもあるけど、
    「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」であることも分かります。

 

              2019年8月18日


       

 

       2008年8月24日に、アマゾンにレビューを書きました。

     タイトル「秘密が対人関係の距離を決める。」(4人、役に立った)

 

         小此木啓吾(おこのぎけいご1930~2003医学博士・精神分析家)の
          『秘密の心理』(講談社現代新書1986年)を読んで、
           「秘密は、対人関係の距離を決める」と学びました。

     「秘密」を、言葉で明文化されていることに、説得力と、驚きがありました。

       

 

     僕らは、たくさんの人と人が暮らす社会の中で生活しています。

         でも、芸能人の私生活が、マスコミの取材で、

        公になる加熱振りに、僕は違和感があります。

 「芸能人は、マスコミに取り上げられて、芸能人に育て上げられる」の考え方も、
  ある本で読み、納得もしました。
 
      

 

       2012年2月27日に、アマゾンにレビューを書きました。

  タイトル「数万人規模のコンサートを企画する音楽産業の舞台裏を知る。」

                         (1人、役に立った)

 

       2011年8月31日に、アマゾンにレビューを書きました。

     タイトル「芸能界のお金の舞台裏を知る。」(2人、役に立った)

   

               2019年7月7日


   でも、それにしても「やりすぎじゃない」と思うのは、僕だけでしょうか。
  人は、人として、私生活を守る権利があります。
  それを、暴(あば)くような正義感で、他人の私生活を仕事を糧(かて)に、
 稼いでいることに、正義感を旗印に、その判断基準が、とても怪しく危険に思う。

 

 不倫報道で、芸能界を追放されたり、政治家の議員辞職などが話題になります。

 ある女性国会議員の不倫報道で、テレビの街頭インタビューで印象的だったのは、

 「政治と恋愛は別ですから」との女性(50代ぐらい)の言葉を思いだします。


     
 

 

       2007年8月28日に、アマゾンにレビューを書きました。

      タイトル「愛は秘めると深くなる」(37人、役に立った)


     精神科医・土居健郎(どいたけお1920~2009精神科医・精神分析家)著
   『表と裏』(弘文堂1985年)は、とても大切な1冊です。

       ページの折り込みが多くて、僕の思い入れが記録されています。

                                

   p153 「愛と秘密」の中で、「愛は秘めると深くなる」と説いています。
                これは、学ばないと分からない。


                          芸能人の「熱愛報道」に触れると、
      「精神的に、だいじょうぶかな?」と思うこともあるけど、どうなんだろう。

      

 

       2008年4月18日に、アマゾンにレビューを書きました。

    タイトル「曖昧力は“生きる智恵”である。」(5人、役に立った)

 

 

     “雑談の神様”心理学者・多湖輝(たごあきら1926~2016)著

         『曖昧力』(学習研究社2009年)は、

     「日本人が育んだ“生きる知恵”」が読み解かれています。

 

                        秘密を守る曖昧さ、嘘の効用、時と場合により、
                        社会生活を営む潤滑油であり、心のゆとりです。


      「嘘はいけません」との声もあり、「バカ正直に生きよ」との教えもあります。
                                 「それは、本当だろうか?」

                           十代までは、その教育方針で良いと思う。
                       でも、大人には、大人の高度な精神文化がある。
               「嘘をつくのが、高度なのか?」との声が脳裏で聞こえた気がする。

 

               2020年8月18日

 

       

 

 
         大学生の時、法学者・末弘厳太郎(すえひろいずたろう1888~2009)の
   『嘘の効用』(改造社1922年)を、大学の図書館から借りて読んだ時、

   その考え方に驚きました。

     法律の本を読んでいたら、参考文献に、末弘博士の文章があって、

    その考え方に関心を寄せたからです。

    僕は、ゼミで法哲学を学びました。

 

 

               2020年4月1日

 

       

 

 

   高校生の頃は、「すべて、ホンネ」が正義のように思い込んでいました。
      でも、タテマエとホンネが、社会の潤滑油のように思えるようになったのは、
       30歳を超えてからです。

      

 

 

         増原良彦(ますはらよしひこ1936年生まれ)著

 『タテマエとホンネ 日本的あいまいさを分析』(講談社現代新書1984)を

  読んだ頃から、許容範囲(許せる範囲)が広くなったように思います。

 

 

    

 

 

         秘密は、対人関係の距離を決める。
                 それが、人の社会です。