本を読む楽しさを、体験することは大切です。
そこが、読書の入り口になるからです。
あなたは、どんな本を読まれているでしょうか。
僕は中学3年生の時、筒井康隆の『時をかける少女』が、
本の虫になるキッカケでした。
2019年12月16日
父の世代の人たちは、論語の素読をされていました。
ノーベル賞を受賞された物理学者の湯川秀樹は、幼少期に、
漢学の素読で鍛えられたと伝記にありました。
ラジオパーソナリティの練習体験で、歌舞伎のセリフ「外郎売(ういろううり)」
を暗唱できるまでは、素読から始まり、意味を知るまでの1ヶ月は大変でした。
彼女の、この動画を、きっと50回は見せて頂きました。
素読から暗唱する体験は、記憶する作業に対して自信になりました。
幼少期の素読は、貴重な学習過程なのかも知れない。
それは、ピアノの練習で暗譜するのと同じです。
素晴らしい名言を暗唱することで、それが条件反射の思考力になります。
氷室冴子(ひむろさえこ1957~2008/51歳没)を、ご存知でしょうか。
彼女の訃報の記事を読んだ時、今でも、その瞬間の悲しみが甦ります。
氷室さんの小説は、生きる楽しさがあり、本を読むと元気になりました。
登場人物たちの生き生きとした言葉と鼓動が伝わってきました。
書店で、コバルトシリーズの棚があり、「こんなに、いっぱい!」なんだろう?
そんな思いがキッカケで、『なぎさボーイ』と『多恵子ガール』を読んで、
女子中学生たちが読むと、本が好きな人が増えると思いました。
少年少女の世界の名作で、『小公女』『小公子』などよりも、同時代性の
共感があり、マンガじゃなくて、小説という活字の世界に引き込みます。
それは、夏目漱石や村上春樹の前に、貴重な読書体験になります。
氷室冴子がいた時代に、乾杯!
「氷室さん、ありがとう」
今日、近藤誠医師の本が届きました。
開封した瞬間、本のインクの匂いに嬉しい驚きでした。
印刷された工場から、直接、届けられた感覚がしました。
少し、拾い読みをしたけど、彼は、ミトコンドリアの機能を
どのように考えているのだろうか?
p79「免疫力を上げる方法はありますか?」の問い掛けの答えに、
疑問を感じるけど、今の時代の全体像を学びたいと思います。
友井総合研究所
2020年10月26日