暑い夏の夜 少し寒い体験話を・・・ | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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よろしくお願いします。

 

ずぅ~と昔、30年も前の話です。私が30代半ばの仕事バリバリの頃でした。


古墳を右左に見て、その間を通り抜けるような道を入った処に、私と妻はこぢんまりとした家に暮らしていました。戸数22軒の小さな新興住宅地でした。
  

住宅地の東・北・西は辺り一面田んぼで、真夏でも窓を開けると入り込む涼風は、天然クーラーのようで昼も夜も過ごし易い環境でした。

私たち夫婦は、その環境に「別荘地に住んでいるみたいだ」と満足していました。
 

ある夏の夜のこと、晩酌を済ませてぐっすりと寝入っていると、私の背中を、掌を広げて「バンッ!」と叩く奴がいたのです。

驚いて半身を起こして右側を見ると、いつも私が使っている座椅子越しに老婆が私を見つめています。


「何?」と聞くと(声を出して聞いたのではなく、心でそう思ったのですが)、老婆が覗き込む仕草を止めて、顔がぐるぐると回りだし、次には翁の顔に変わり、私の顔を舐め回すように覗き込むのです。



その瞬間、私は「これはいけない! 現実のものではない。」と感じ取って、右手で「アッチへ行け!」と振り払った。



・・・スゥ~ とその姿が消えていった・・・



明かりをつけて時間を見ると、真夜中の2時でした。妻は、隣の布団でスースーと寝息を立てて寝ている。(このまま寝かせておくか・・・。)


何だったのだろうか? 仰向けで寝ていたのに畳の下から叩かれた。今でも、開いた掌でバシッと叩かれたあの感触が、背骨まで響いたあの刺激が、残っています。


この話、また続きます。