統合失調症が栄養で直った | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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ホッファー博士は50年間の治療で、5,000人もの統合失調症患者・激うつ患者を、向精神薬を使わずに、栄養で治癒させた実績は全世界で他に類を見ない。・・・と前回、記しました。

その続きです。


 ホッファー博士が、統合失調症患者に必ずすることは、患者の食事調査でした。発症する以前からの食事調査で、患者に「脳アレルギー」を引き起こす物質、食物アレルギーを調べていたのです。

それによって、その患者特有の体質を見極めるためでした。好んでよく食べる食べ物ほど、アレルギーの原因になることがあるからです。それが見つかった場合、その食品を一週間、二週間と除去してみると症状が改善するか、直ってしまうケースもあった、と云います。


統合失調症患者の65%は、精製糖過剰などで起きる機能性低血糖があった。低血糖症だけで、統合失調症様症状が起きることもあるので、意味合いはよく理解できますね。

低血糖症があると、興奮物質であるアドレナリンが脳内で大量に分泌されます。分泌されたアドレナリンが酸化すると、アドレノクロムという物質が生成されて、脳内に大量蓄積されれば『幻覚』『幻聴』が起きると云われています。



この『幻覚』『幻聴』は、統合失調症の特徴的症状とまで言われていますから、その原因を作る機能性低血糖症、恐るべしです。誤診による統合失調症も多いということです。


ノルアドレナリンと云う神経興奮物質も、アドレナリンの前駆物質ですから、この二つの興奮物質を分泌するストレスも良い結果を生みません。



ホッファー博士は、統合失調症は「ペラグラ」である、とまで言っています。ペラグラとはナイアシン(ビタミンB3) 欠乏症のことで、その初期症状が統合失調症の症状と酷似しているからです。そして、ペラグラも統合失調症もナイアシン投与が必要だから、統合失調症は「ペラグラ」だと言い切ったのでしょう。


何故、統合失調症にナイアシン投与なのか? それは、ノルアドレナリンからアドレナリンへの変換を防ぐのに、ナイアシンが必要だからです。アドレナリン生産量が減るとアドレノクロムの生成が減る。強いては、脳内に蓄積される量が減って、統合失調症を直し易くする、と云うことなのです。

ややこしい話でしたね。もう少しややこしい話を続けます。


アドレナリンが酸化するとアドレノクロムが生成される。この延長線上に、幻覚物質としての働きがあるので、アドレナリンの酸化を防ぐ必要がある。それには、酸化防止剤でもあるビタミンCが必要になる。

更に、アドレノクロムが引き起こす『幻覚』『幻聴』作用の毒消しには、ナイアシンが必要なことも分かってきた。


ホッファー博士が統合失調症治療によく用いたサプリメント

ナイアシン

ビタミンB複合体

ビタミンC

ビタミンE

EPA(魚油)

セレン

亜鉛

クロム


ホッファー博士の統合失調症治療の原則

栄養:体は全てのジャンクフードを排除することによって浄化されます。ジャンクフードとは、ショ糖などの様な砂糖を含む全ての食品を意味します。また患者は食物アレルギーの有無を調べ、これらの食品も除去されます。よいビタミンプログラムを実行しても食品アレルゲンを除去しない方は回復しません。


医療では、薬物療法によって半数の統合失調症患者は治るが半数は治らない、と報告しています。それでも、前回の説明のように「直る」ことはないのです。直らないだけではなく、次に挙げるような副作用が数年のうちにやってくる、と云います。


向精神薬の副作用。

 足がむずむずする(アカシジア)

向精神薬の錐体外路症状の一つに、アカシジアと呼ばれる症状があります。四肢にむずむずするような異常知覚を感じて、そわそわしてじっとしていられない状態になります。焦燥感が出てくることもあります。具体的な症状を次に挙げてみます。

・絶えず歩き回る

・足を落ち着きなく揺らす

・立っているときに足踏みをする

・舌が出たままになる

・じっと座っているまたは

・立っていることができない


無意識に口が動く、手足が勝手に動く(ジスキネジア)
 抗精神病薬を長い間飲んでいると、顔の表情をつくる筋肉や口の周辺、顎、舌、さらに手足や体そのものが自分の意志とは無関係に動くようになることがあります。

これは数カ月から、ときには数年以上経ってから現れることがある副作用で、遅発性ジスキネジアと呼ばれています。遅発性ジスキネジアは薬を止めても元に戻らないことがあるので、早目の対応が必要です。

まれに、舞踏病に似た症状といわれる異常な筋緊張や異常姿勢も含まれます。具体的な症状を挙げてみます。

・舌鼓を繰り返す。舌を突き出す。

・口をすぼめる。唇を尖らせる。

・口をもぐもぐと動かす。歯をくいしばる。

・まばたきを繰り返す。まぶたが開けにくい。

・指を繰り返し曲げ伸ばしする。

・腕をねじるような動きをする。

・体をくねらせる、ねじるような動きをする。


統合失調症やうつ病などの薬物療法が長く続くと、この副作用の対応に医師は手を焼きます。医療では治らないからです。

精神科医が栄養の生理活性を認めた時  2013-07-13 17 テーマ:ブログ
を再掲します。

 薬を極力使わずに、精神病を治している精神科医がいます。その医師が、医学誌『治療別冊 Vol.85,No11 2003.11』に、次のように書いています。

 「いくら頑張って努力をしても、普通に起きて家事や育児をすることができず、何故だろうかと検査をしたが、何の異常も指摘されず(精神科医の)治療を受けたが、好転せず、周囲からは【だらしがないやつ】と罵られ、長い間自責・屈辱・罪悪感を持ち続けて生きてきて、或る時潜在性鉄欠乏を指摘され、ヘム鉄中心の栄養補給で劇的に改善し、現在は別人のように多方面で活躍中の女性がいる。

この女性との出会いが、精神科領域で薬物療法やカウンセリング以外に栄養と云う治療手段があることを知った始まりである。その後、抗精神病薬の副作用であるパーキソニスムスやアカンジア、ジスキネジアに抗パーキンソン剤の代替治療として、栄養素補給(分子整合医療)が有効であることがわかった」、と記している。


実際に、精神科医たちはこの症状に手を焼き、抗パーキンソン病薬で対処するが治らない。そこで、栄養療法に切り替えると原疾患の精神病が改善されただけではなく、副作用であるアカンジア、ジスキネジアも治った。・・・と、分子整合医療を取り入れた精神科医が言っている。


病は薬で直るのではなく、体が必要とする栄養を摂り入れると直ります。