仰向けで寝ていたのに、畳の下から叩かれた。真夏の夜にそんな体験をしてから3ヶ月ほど経った頃、朝起きると、妻が「お父さん、夕べ、私の頬を指で突っついたでしょ!」と不機嫌そうに言う。
「そんなことするか。どうしたの?」と聞くと、「夜中に右の頬を指で突かれたのよ。右手の人差し指だった。ほっぺたが凹んだもん。今でも、あの感触が残っている。」
一体、何なのだろう?・・・夫婦して不思議な体験をしてしまった。
それから数ヶ月して、仕事で付き合いのある営業さんが「社長(私のこと)、今、玄関に入ったら鎧をまとった侍が見えた。」と言う。
営業職の彼は、いつも快活に笑顔で世間話をする男だ。しかし、この日の彼は違った。余りにも真顔だ。
「あのなぁ~ 普通、営業先でそういう話をするか?」
それ以上、私は突き詰めなかった。
昔からこの近所に住む方から聞かされたことは「この近くに、刀鍛冶が居て刀や槍を打っていたそうだ。」と説明してくれた。
そうなのか・・・。
私の不思議体験、もう少し語りたくなりました。