【A'sW】クイーンS<小説登場人物の投票内容>
第57回クイーンS A'sW投票内容
紫
ボックス①②④⑨
ナナガイキ(徹)
ボックス⑤⑥⑧⑪
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版【ANGEL's WINE】、皆様からの投票は、15:10まで受け付けております。1つ前の記事
のコメント欄に記入をお願いします。
【A'sW】投票受付<クイーンS>
4着・5着を中心に、馬番連勝?複式で予想しポイントを競う「ANGEL's WINE」
※今回は第2ピリオド第7戦![]()
今回の対象レースは……「第57回 クイーンステークス」
(8/16 札幌9R、GⅢ)
この記事を読んでいる皆様、是非 予想をコメント欄に投票してみませんか
(注:1着2着を当てるゲームではありません)
のホームページ
で出馬表・枠順等は確認を!
の人はYahoo
でダイレクトアクセスしてもいいですよ。あとは新聞見るなり検索するなり、各自でご確認を。
投票のルールは、
の方はこちらの「ルール」一連記事
を確認ください。
の方は、ルール①
、ルール②
、ルール③
それぞれ確認の上、投票してください。
投票締め切りはレース当日の15:10。それまでにこの記事のコメント欄に投票内容を記入してください。
注:この記事以外に書かれた投票は無効です。あと、投票は馬連形式で最大6点です。
皆様の投票(コメント欄への書き込み)を、心よりお待ちしております
A'sW2-30 徹と茜、新宿にて(2)
「ケーキでも頼む?」
「あ、いや、これから飲み会なんで、食べ物は遠慮しておきます」
これから明かされる、自分の知らない「ゆかり」。それを聞く覚悟をするため、徹はここで一呼吸置きたかったが、すでに覚悟を決めた茜は、話を続けた。
「私たちの母校は駒込にあるんです。私は福島から上京してきたから大学の寮に入りました。でも田無に住んでいたゆかりは、入寮する必要なんて全くなかったんです。寮も板橋にありますし。
なぜ寮に入ったかというと、実家から飛び出したかったから、って聞いたことがあります」
すでに徹は、何の相槌も打てないほど、何かに追い込まれたような気分だった。自分は、ゆかりを全く知ってなかった・・・
徹の白くなった顔に気づきながらも、茜は続けた。
「ゆかりはね、詳しいことは教えてくれないんです。ただ分かっているのは、大学受験で失敗して、私と同じ大学に入学したこと。そして、実家はものすごく厳しいらしいんです。親御さんの職業とか、全然知りません。
ただ、そんな実家を出るために、寮に入ったんです。だから最初、実家の電話番号交換も乗り気ではなかったんです。今のような夏休みでも、実家にはほとんど戻ってなかったようです。正月くらいだったかなぁ。実家に戻ってたのって」
「で、彼女は卒業後、すぐに生田で一人暮らしを始めたの?」
「彼女は1年だけ、赤坂の会社に就職しています。そこの社員寮が向ヶ丘遊園の駅の近くにありました。最初はそこの寮に住んでいましたが、退職。その後、派遣会社に登録したんです。住まいは一つ隣の、生田のワンルームを借りたんです」
「生田のアパートは、俺も行ったことあるよ。転職したってのは聞いたことあったんだけど・・・さ、派遣社員だったなんて一言も聞いてなかった。俺、彼女と競馬以外の話、ちゃんとしてなかったんだなぁ…」
徹はアイスコーヒーの最後をストローで啜った。そのとき、一つのことが頭上を駆け巡り、むせてしまった。
「あ、ごめんごめん。。で今更気づいたんだけど、ゆかり、実家に戻ったって事だよね? 飛び出した実家に」
「そうなんです。実家から圧力があったみたいなんです。入試は失敗するし、就職も1年で退社。そして派遣終了… 彼女も25歳ということもあって、実家に戻るよう言われてたようなんです。相当悩んでましたね」
「で、実家に戻った、ということか… 実家には電話したの?」
「してません。ゆかりの家族とは面識なかったので、今まで一度もしたことなかったので…」
徹は電話番号を聞きだそうと思ったが、すぐに思いとどまった。自分の話を、ゆかりが家族にしているとは思えなかった。下手に電話すれば、「紫」が態度を硬化させる可能性もある。「友達以上恋人未満」という関係のまま、1年近く続けたことを、今更ながら徹は後悔した。
その後、徹と茜は世間話をしたが、空気は重かった。茜は時計を気にしていた。そして、
「では、すみません。私そろそろ…」
「ああ、どうもありがとうね。お勘定は俺がしとくよ。いろいろ聞いたし。それに、ちょっと一人でここに残りたいんだ…」
「では、お言葉に甘えます。また、連絡しましょうね」
茜が退席した後、徹はコーヒーのおかわりを注文した。いろいろと想いにふけていたが、結局何も纏まらず、コーヒーを飲み干した後、すぐに帰宅することにした。
A'sW2-29 徹と茜、新宿にて(1)
徹は時間つぶしに映画を見た後、JR新宿駅の東口で茜と会った。徹と茜は齢が4つほどの違いだったが、男女2人だけで過ごすのは、少し照れくさい気分でもあった。
徹は、少し値段の高い喫茶店に茜と入った。2人とも、積もる話は山ほどあるはず。ドトールやスターバックスでは、1時間以上過ごすのは気が引ける。落ち着いて話せる喫茶店にした。
アイスコーヒーとアイスミルクティが机に運ばれてから、徹と茜は互いに話し始めるきっかけをつかめずにいた。
少しして、不器用に徹がこれまでの経過を話し始めた。ネットでゆかりの手がかりを求めていたこと、【ANGEL's WINE】という競馬予想大会に出会い紫がゆかりであるのではないかと思ったこと、SNSのメッセージで紫が西東京市に住んでいるということ、そして自ら間野ゆかりであることを認めたこと…
「その紫と名乗っている人が本当にゆかりなら、ゆかりは何を考えているんだろう」
「それが全く見当がつかないから、気持ち悪いんだ…」
徹は、各ピリオドの優勝者(つまりロイス3)とデートしたことについては、あえて触れなかった。
「これは、ゆかりには口止めされてたんですけど、彼女、実は去年の終りに、派遣切りの犠牲になったんです…」
「えっ?! 彼女って派遣社員だったの?」
「ええっ? 知らなかったんですか?」
「いや、全く聞いてない。名刺も見せてもらったことがあったんで、普通に正社員だと思ってた…」
「彼女と1月に会ったとき、結構 愚痴を漏らしてたんですよ。あ、いや、徹さんのことではなくて、派遣打ち切りについてね。徹さんにどう話すかも、気にしてました」
徹はしばらく、絶句してしまった。
「…年が明けて、一緒に中山競馬場にも行ったりしたよ、俺とゆかり。その時は、いつものゆかりだったと思うんだ。何の疑いも持たなかったよ。言い方悪いけど、少しわがままな、ゆかりそのものだったはずだよ」
今度は茜の口が開いたが、続く言葉がなかなか出てこない。
「………無理してたんだと思います。年が明けてから私と会うゆかりは、だいぶ憔悴してましたから。実は単純に仕事がなくなったことだけが、彼女の悩みのタネではなかったようなんです」
「他にも何かあったの?」
「……もう言っちゃっていいよね、ゆかり。
ゴメンナサイ、私、誰に対して喋ってるんだろう。実は大学時代から聞いていたことなんですけど…」
<続く>
A'sW2-28 徹、動く
黒潮盃は三連複勝負で負けた徹。惜敗であったが、負けは負け。最終は馬複1点勝負も、3-4着で決着し【ANGEL's WINE】病を発症し、THE END。
その晩は軽く自棄酒を飲んですぐ寝たので、朝早く目覚めた。そして早速、紫にメッセージを送った。
「ナナガイキです。おはよう。俺は昨日から夏休みです。そっちも夏休みかな?
さて今度の日曜だけど、俺はクイーンSを推すね。だって、せっかくの牝馬限定戦だよ?
このA'sWは、こういう表現もなんだけど、紫さんという女性が立ち上げた珍しい予想大会なんだから、クイーンSで良いと思うなぁ。
メンバー的には北九州記念の方が面白そうな気もするけど。牝馬のカノヤザクラが有力視されてるし。そう考えるとブラックエンブレムの鼻血ブーで引退?でクイーンSは少しメンツが淋しくなりましたが。
でも俺はクイーンS派。フジテレビのあの『ふざけた』競馬番組も、クイーンSをメインで取り上げるみたいだしね。まぁ、後は任せます。北九州記念でも俺は投票しますんで。では今日もよい1日を!」
言うまでもないが、ロイス3とは逆の目を推した徹。紫がロイス3以外にも意見を求めているか、わからない。だが、皆に意見を問うなら、スレッドにコメントを載せればいい話。2人だけへの相談だと予想した。北か西か。予選ラウンドの決着は…土曜に出るのであろう。
一方、徹は山下 茜の携帯電話に、メールした。
「茜さん、おはよう。この前は貴重な情報をありがとう。
考えたんだけど、最近会ってないよね。お互い、いろんな情報をもってると思うんだ。ゆかりについて。
今週、どこかで会えませんか? 僕はゆかりがいなくなって、夏休みは暇(自爆)。予定合わせます。
では、返事待ってますね」
10分後、茜から返信メールがあった。
「こちらから連絡するといって、1週間近く経ってスミマセン。予定ですが、明日から旅行なので、今日なら時間あります。といっても夜は飲み会があるので、夕方ならOKです。午後4時半、新宿でどうですか?」
徹が茜に「了解」の旨をメールした矢先、着信があった。SNSへのメッセージ着信通知。SNSを開くと、紫からのメッセージだった。
「メッセージありがとう。検討するね。ちなみに私はずっと夏休みです・・・(汗)」
徹は思い出した。ゆかりが失踪したとき、ゆかりの勤務先に電話していた。そのとき、ゆかりは退職したと言われた。自分の無神経さを呪いながら、新宿へ向かうことにした。