今回ご紹介いたしますのは、文野環さんがきさらぎ駅でラグトレインを歌う動画です。

この動画は、2023年7月29日にライブ配信された文野環さんの活動5周年記念のミニライブから、一曲を切り抜き、高画質化したものです。


薄暗い無人の駅で文野さんが歌い踊る姿が描かれています。彼女の繊細な歌声と、どことなく寂し気な表情が舞台と調和しています。可愛らしさと共に、ホラー作品の雰囲気も漂っています。

動画では、看板の裏から何度も頭をぴょこぴょこ出す動きが見られます。これは、原曲MVの動きを再現しようとしているのだと思われます。

 

 

 

 

ラグトレインとは、2020年7月16日に投稿された稲葉曇さんの14作目の楽曲で、VOCALOIDの歌愛ユキによって歌われています。どことなく漂う退廃的な雰囲気と、懐かしさを感じるメロディーラインが特徴です。

稲葉曇さんは2021年9月5日にこの曲で自身初のミリオンを達成し、VOCALOIDによるオリジナル楽曲の中で人気曲の一つとなりました。


歌詞は人生を電車に例えていると考察されており、タイトルのラグ(lag)とは、のろのろ歩く、ぐずつく、遅れるという意味を持ちます。

個人的には、自分の思っていたようなペースで理想に近づけないけれど、今は各駅停車のように、ゆっくり前に進むしかないという意味ではないかと思っています。

 


 

 




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きさらぎ駅は、インターネット上で誕生した都市伝説として知られています。2004年に2ちゃんねるに投稿された実況形式の怪奇体験談の舞台として登場しました。

投稿者の女性は、新浜松駅から乗車した遠州鉄道の電車が通常と異なり停車せず、到着した駅が「きさらぎ駅」という見知らぬ無人駅であったと語ります。


駅の周辺は人家がない山間の草原で、奇妙な出来事が次々に起こりました。途方に暮れていたところに、通りかかった車に乗せてもらいましたが、以後の消息が絶たれたというエピソードが残されています。

きさらぎ駅の話は2ちゃんねるを中心として広まり、2ちゃんねるやTwitterで、目撃談や実況体験談を寄せる利用者が続出しました。さらに、2022年にはこの都市伝説を元にした映画「きさらぎ駅」が公開されました。

 

 

 

 

文野環さんの5周年記念ミニライブは、文野さんがにじさんじでデビューして初配信から活動5周年を迎えたことを記念して行われました。

まず文野さんの関連商品の宣伝が行われ、文野さんの特技である蝉の鳴き真似と、ぬいぐるみの文野さんが様々な場所にいる写真から始まります。


曲は、ラブライブ!の挿入歌「START:DASH!!」、「ラグトレイン」、井上陽水さんの「少年時代」、ケロロ軍曹のオープニング曲「ケロッ!とマーチ」が披露されました。

剣持刀也さん、周央サンゴさん、ギルザレン三世さんがゲスト出演しており、その内容は感動と「何見せられてるんや」が4:6くらいの割合で楽しめるものとなっています。

 

 






ミニライブが配信された後日には、ライブの内容を振り返る配信が行われました。

この日、文野さんはパソコンの充電器をどこかでなくしてしまい、パソコンの充電が切れるまでの時間制限がある状態で配信が行われました。


バスの中でトイレを我慢していてバスの振動が伝わり漏れそうだった話や、Twitterでトイレを我慢する方法を募り、寄せられたリプライを読んでいたら吐きそうになった話、

充電器をどこかでなくした話、物を下に落としてガサゴソ探す様子などが配信され、一曲目について語られそうになった瞬間に配信が切れました。
 

 



その数日後、文野さんは充電が万全の状態で再びミニライブの振り返り配信を行いました。この配信では、ライブ映像を制作した文野監督が視聴者からの質問に答えるという構成で進行されました。

普段、立ち絵の画質が悪く「ガビガビ環」と言われがちな文野さんですが、この時はなぜかずっと陽炎の向こう側にいるかのように揺らめいていました。


5周年記念と銘打っておきながら、初配信が3月でミニライブが7月だったことについて、文野さんは「その年、一年間はずっと5周年と言っていいと思っている」と語りました。

さらに、ケロッ!とマーチの行進はアドリブであり、事前に細かく決められていたものではないことが配信で明かされました。
 

 






今回のラグトレインの動画では、常に低画質であることが持ちネタのようになっている文野環さんが、ついに1080pの高解像度で公開してくれました。

この動画は、高画質になっているだけでなく、歌詞が字幕機能で表示されるようになっています。


YouTubeの動画は投稿者が字幕を入れていなくても、音声認識により自動で字幕を出すことが出来ますが、あまり正確ではなく間違った字幕が表示されることが多いのです。

投稿者が字幕を入力していない動画を海外の人が見ると、間違った字幕が翻訳を通されて、さらに意味不明な状態になるという問題があります。


しかし、今回の動画では正確な歌詞を字幕で付けたことにより、字幕の翻訳機能を使って、海外のファンも楽曲の真の意味を理解できるようになりました。

文野環さんがロシアでバズったことで、彼女の配信にはロシア語のコメントがたくさん寄せられるようになりました。


この動画にもたくさんのロシア語のコメントが寄せられています。視聴者たちは文野さんの才能に驚き、その素敵な歌声に癒され、何度も曲を聴き返したくなるとコメントしています。

また、日本人の視聴者も文野さんが海外でも人気になった事を喜んでいて、「文野環を宣伝してくれたロシアニキありがとうな」「褒められてるの見るの嬉しい」「環⇒Тамаки だけは覚えた」と言うコメントが寄せられています。