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virt_flyのブログ

フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

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 遅々として進まぬ平城京再現プロジェクトですが、新年最初の作品は唐招提寺の戒壇です。

 画像中央の石段の上の丸いものは、昭和に古代インドの古塔を模して遺構の上に築かれた宝塔。奈良時代からあったわけではありませんが、何といっても律宗の総本山であり、鑑真和上が命を賭して中国からやって来て戒壇をもうけたことを考えれば、つくらぬわけにはいきません。

 律令国家を守るために授戒制度を欲した時の権力者の思惑と鑑真和上のおこないとの間にはズレがあったようですが、それはさておき、少なくとも和上は日本の仏教を学びに来たわけではありません。そうしたことを言ってはばからないサイトを見かけたことがあります。
 「何でも日本が一番」ということにしか自分の存在意義を見出せない小市民がふえているのは、一種の社会的病理現象なんでしょうけど、知性の劣化、退廃とは感じとれないとすれば悲しいことです。

 ともあれ、歴史的事実として戒壇がもうけられたわけですから、これを継承する意義を鑑みても、3D唐招提寺には欠かせない構造物です。

 さて、完成した3D戒壇ですが、一部実写を混えました。歴史的事実などと大層なことを言うのならリアルさに徹するべきところ、天井裏まで飛行機から見えないことをいいことに手を抜き、天井裏の構造の分かりにくさをごまかしました。
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植栽で伽藍と風景をなじませる

 

 新幹線の窓から景色を見ていると、こんもりと木々の繁るところには、たいてい社や寺の屋根が見え隠れしています。日本の寺や神社は木々に囲まれているのが普通。これは日本の原風景の一つではありませんか。

 ところが、Flightearの仮想世界では何もない大草原に建物だけが浮かびあがったような印象で、なんとも大陸的な感じでこんなの日本じゃないと、しっくりしないものを感じていました。

 先頃、作成した唐招提寺の3D伽藍に少し紅葉を配してみたところ、なかなか具合よさげで、以来伽藍と外部と隔てる植栽を施せば、少しは伽藍が風景に馴染むのではと考えるようになりました。
 
 FlightGearに用意されている木々では、どうも和風な感じに欠けますので、ネットで見つけたサイトから、無料のものを適当にダウンロードしてきました。まっすぐな松が欲しかったのですが…。竹も。

 さて、手に入れた木々の画像は、ファイルサイズが数MB台。シャープで細部まで明瞭なのはいいのですが、かなりでかすぎます。FlightGearに用意されている木々のファイルサイズくらいにしたいところですが、それではリアルさにちと欠けますので、せめて大きなファイルに近い300×300ピクセルを目安につくってみました。下の画像は、オリジナルなものと比較しています。

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↑左は254×300ピクセルに縮小、右は1720×2028ピクセルのオリジナル画像をテクスチュアに使用

 画像を見比べると、明らかに違いがあります。でもバックの建物のボケ加減を見ると木も多少ボケてたほうが良いのかもと(これ3Dモデリングの下手さの言い訳)。ほとんど高い空の上からしか見ない木ですから、これくらいのボケは許容の範囲かもしれないですね(重ねて言い訳にしか聞こえない)。

 木のテクスチュアに用いる画像のサイズが決まれば、次はどの種類の木々を植えるかです。サイトにある無料の画像から適当に選ぶしかないとしても、さすがに古代日本にないものを使う訳にはいきません。奈良県のホームページにある「奈良公園植物目録」を参考にするのが良さそうです。

 次いで、木々の植わり方です。寺院の内外に植わる木々はよほどのことがなければ、種々アトランダムに植わり、自然のままに生え伸びているように思われます。多少は人の手が加わり間引かれたり、桜などが移植されてるかもしれません。植物学者じゃないので、植生についての知識がありませんから、無茶苦茶なことを言ってるかもしれませんが、松やケヤキ、コナラやクスノキ、時には桜も含め適当に混在、密植させてやろうと思います。

 なお、同じ木ならまっすぐなものを選んだ方が良いかもしれません。いわば透明のプレートに木の写真を貼り付けたようなものを、常に正面から見えるようにして、地表に立てているのがFlightGearの木々ですから、木の横に立って見るかぎりはいいのですが、上空からだと平面にしか見えない場合があり、これを少しでも解消するため、Flightearの多くの木では同じ木の写真を貼り付けたプレート2枚を直交させています。まっすぐだからできることで、曲がりくねったような木ではできません。

 とりあえずつくってみたものを、画像に示します(上の画像)。でたらめに木々を植えてますから、実際の唐招提寺とは趣きがかなり異なると思います。植生の洋風な感じが弱めれるといいのですが。
 また、景色になじませる点では、もう少し里山をつくるくらいにたくさんの木々を集めないことには、リアルな雰囲気がでないように思いますが、はてさてメモリーの消費を考えればどうしたものでしょう。

追記)タイトルを「オリジナル3D植栽」としましたが、他人の素材を使ってますから、オリジナルとはいえませんでした。
 

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↑宝蔵(左)、経蔵(右)。実写を加工してテクスチュアとしたのですが、少し不鮮明になりました。

 

高さと立面図は不可欠

 

 校倉造りといえば正倉院が有名ですが、それより古いものが唐招提寺にあります。経蔵は最古の校倉。これよりひとまわり大きい宝蔵も唐招提寺創建にあわせてつくられたとか。

 そうであるなら、わが3D唐招提寺にもぜひともこしらえなければなりません。しかし、高さがわかりません。先に唐招提寺を訪ねた際に、ガイドの方に聞いてみもしましたがわかりませんでした。

 スマホには距離や高さをはかることのできるアプリがあるそうですが、あいにくスマホは持ち合わせておりません。よほどスマホにしようかと思ったのですが、我が家のケイタイや無線LANの電波状況は最悪で、自宅に局を開設したものの夜シャッターを降ろせば設定のしなおしが必要になり、煩わしさに買い換える気が失せたものです。

 しかたがありません。証券会社のセミナー受講のために大阪市内まで出かけるついでがあったので、書店で文献を探すことにしました。

 書籍やインターネット検索の結果では、まちまち。9~10m前後の高さであるようですが、平面図や写真から見ると、高さと幅の比率がどうも合いません。

 写真だと遠近の違いで、見た目と実際とではかなり誤差が生まれ、素人には正確なサイズを図るのは至難なこと。作成した経蔵、宝蔵とも屋根の高さがかなり低くなったきらいがあります。しかし、いくらなんでも高さが10mではかなりのっぽな建物になってしまい、差がありすぎます。

 今後、寺院の3Dモデルを作成していくのであれば、やはり高さばかりでなく、立面図も欠かせないと痛感します。

 国会図書館には「国宝重要文化財(建造物)実測図集」という文献があるようです。何か期待したくなるネーミングですが、望むような資料が掲載されているのでしょうか。学研都市は近くですから、一度取り寄せて見せてもらえないかと思っています。