↑Bombable add-onのお陰で、ドイツ空軍Ju EF 128のミサイル攻撃で火をふくB-17を再現できた
普通に表示できた火をふくAI機
最近は海外に住む日本人がふえました。周囲の人に聞けば大概の方から、どこどこに親戚がいると耳にします。
そりゃ、GDPですらドイツに抜かれ第4位と衰退著しい我が国では、自分の将来を考えて国外に出ることを選択する人が少なくないのでしょう。
日本を捨てられずというより単に甲斐性がなく、国内に居残り続けるしか能のない身には、なかなか外国語を耳にすることがなく、比較的聞く英語ですら意味や発音がよくわからないのが困りもの。不勉強なだけとしかられそうです。
Bombableって?
意味は漠然とはわかっても、日本語らしい表現にどう訳すとよいのでしょう。「爆撃可能」では、いかにも直訳的でとってつけた感があります。
発音に近いカタカナにしようと思えば、これがまた難しい。爆撃機などを意味するBomberは、発音的にはボマーが近いようですが、よくボンバーと書かれています。日本人には、ボマブルよりボンバブルのほうが通りが良さそうにも思えます。
結局、適当な訳もわからず発音も知らないので、原語のアルファベットのままで済ませてしまうことがしょっちゅうです。
コンバットフライトシミュレーターにするadd-on
ということで、今回の話題はBombable 5.0です。フライトシミュレーターのFlightGearをコンバットフライトシミュレーターにする、すなわち爆撃や空戦を可能にするadd-onで、昨年6年ぶりにバージョンアップされました。
なぜBombable add-onか? FlightGearではAIのスクリプト化がすすみ、AIシナリオを使ってAI機がとばせなくなったので、ターゲットにAI機も使われるBombableではどうなったかが関心事であったからです。
久しぶりにインストールして試してみることにします。
①Bombable 5.0のインストール
Bombable 5.0は、こちらからダウンロードします。
旧いバージョンとは違って、Bombableの新バージョンでは圧縮凍ファイルはどこに解凍(展開)して置いてもOKです。FlightGearのランチャーのメニューバーにある[Add-ons]をクリックし、次にAdd on Module foldersの[Add]クリックして、先に解凍したBombableのフォルダーを指定してやればよいからです。
②AircraftはBombanle対応が必要
Bombableを使う場合は、Bombableに対応したAircraftでFlightGearを起動する必要があります。相手に打撃を加えられるように、実際に銃撃やミサイル攻撃、爆撃ができる機体でないとならないわけです。
今回は、Bombable対応の自作のJu EF 128を使いました。
Ju EF 128で相手機を撃墜、あるいは自機のJu EF 128も墜落して炎上したことで、Bombable非対応の機体を対応したものに改造する方法には、Ju EF 128をBombable対応化した方法が、現在も有効であることが証明されたと言えます。方法は、以前このブログで紹介しています。
なお、ターゲットとなるAI機もBombable化が必要です。
③Bombableの設定
Bombable対応の機体でFlightGearを起動したら、Bombable Objects Settingsを開いて設定を行います。
Bombable Objects Settingsは、FlightGear画面上部のメニューバーにある[Bombable]タブをクリックし、開いたドロップダウンメニューから[Bombable Options]を選ぶと開きます。
↑開いたBombable 5.0のデフォルトのBombable Objects Settings画面
スキルに合わせて難易度が選べるようになっています。初心者はデフォルトの設定からはじめるのがよさそうですが、スキルがアップすれば3つのテキストボックスにリストから選んで相応しいレベルを入力することができます。
④AIシナリオの選択
実際に空戦や爆撃を行うには、さらにAIシナリオが必要です。BombableのファイルにはSenariosフォルダーに多数のAIシナリオが用意されています。
まだAIシナリオが使えるの?というのは置いといて、ここは素直にFlightGear画面上部のメニューバーの[AI]から[Traffic and Scenario Settings]を選び、開いたAI Traffic and Scenario Settingsにて目的のAIシナリオにチェックを入れ、後は[Close]するだけ。
Bombableは堪能できたが…
久しぶりのBombableを堪能できました。ただし、FlightGear2020.3.19でのこと。開発版だからでしょうか、FlightGear2020.4.0ではエラーが表示されます。
冒頭のスクリーンショットは、Bombable 5.0に添付されていたBOMB-MarinCountyB-17BombersWithZeroCover.xmlを使い、ゼロ戦にエスコートされたB-17の編隊をJu EF 128が迎え撃ったところを捉えたものです。
ターゲットであるゼロ戦やB-17のAI機は、心配に及ばず普通に表示され、攻撃を受けると火をふき煙をひいてくれました。
ここで、納得いかないというのも変ですが、AIシナリオでは飛ばせなくなったAI機が、どうしてBombable 5.0では飛んで見せてくれるのでしょう?