オートパイロットの使い方(3) | virt_flyのブログ

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フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

↑Flight-planningにあるView route

 

ランチャーにあるFlight-planning

 

前回の当ブログでは、フライトシミュレーターソフトのFlightGaerにある機能の一つ、フライトプランにもとづく自動操縦を実行する手順について書きました。

 

FlightGearのルートマネージャーを使って作成したフライトプランをもとにオートパイロットを実行するこの方法の他に、FlightGearのランチャーにはよく似た感じのFlight-planningがあります。

 

開き方

 

フライトプランを話題にした手前、両者は同じなのか、違いがあるのか、調べてみないわけには行きません。実際に飛行機を飛ばして試してみることにしました。

 

Flight-planningは、立ち上げたランチャーの左側にあるブルーのメニューバーの一番上に3つ横並びした白丸マークをクリックし、現れたドロップダウンメニュー中の同名の箇所をクリックすることで表示されます。

 

本格的ぽく見える

 

↑ランチャーにあるFlight-planningを開いた画面

 

フライトプランと言うだけに、ランチャーのFlight-planningにも、出発と到着の空港のICAOコードが入る欄があり(何故かはじめから到着空港がKSFOになっている)、ルートと表示されたWaypointが入ると思しきボックスもあり、巡航速度、巡航高度の欄もあります。

 

そればかりか、のっけからコールサインもしくはフライトナンバー、航空機の形式や飛行方式(有視界飛行か計器飛行か)、出発時間や所要時間を入力する箇所があって、少しは本格的に行政に提出するような気分にさせてくれるものです。実際に日本の航空当局に提出するものはアルファベットの1文字の書き込みが多くて印象は随分違うことでしょう。

 

こうした項目を入力しても、実際にはFlightGearで飛行機を飛ばすのには何ら意味はなく、少しはありそうなUsingのHigh-level(jet)airwaysなどの選択結果でさえ、何ら違いは見られなく思います。

 

というのも、ルートマネージャーの場合にはないGenerate routeという機能がFlight-planningの方にはあって、ボタンを押すといくつものWaypointが表示されてRouteにはターゲットの略号が羅列され、飛行経路が作成されるのですが、Usingの選択結果によてこれが変わったようには見えません。ケースにもよるのかもしれませんが…。

 

Generate route

 

便利そうなGenerate routeですが、少し説明が必要です。

 

Generate routeは、出来合いのフライトプラン(fgfpファイル)を読み込ませないとボタンが有効にならないのです。ナンノコッチャですよね。

 

↑Flight-planningでGenerate routeを実行したときの画面

 

Flight-planningでは、[Load]で既存のfgfpファイルを読み込むか、[Generate route]で一括入力、[Clear route]で一括削除以外に、Routに入力あるいは個別編集はできません。

 

それなら、Generate routeで完璧な飛行経路ができればよいのですが、中部国際空港から関西国際空港間で[Generate route]を実行したら、作成された飛行経路はまず東へ浜松まで飛び引き返し、今度は中国まで行って戻ってくる形のとんでもないものになりました。

 

それでも、長距離飛行を強いられたお陰で、当初FlightGearの自動操縦では、フライトプランがあってもJump Toを実行しないかぎり自動的に次のWaypointをめざさないと誤認していたことがわかったのですから、効能はありました。

 

[save]でfgfpファイルに保存はできますから、FlightGearを起動してルートマネージャーで読み込み直すなら、修正することは可能です。

 

Generate routeは、使い方を間違っていないとすれば、失礼ながらなんとも中途半端です。

 

Flight-planningを設けた意味は?

 

それでは、FlightGearのランチャーにFlight-planningを設けた意味は何なのでしょう。

 

Flight-planningを開くと上部に[Fly with a flight-plan]があって、フライトプランにもとづく飛行をするかどうかをスライドスイッチで選択するようになっています。

 

いかにもランチャー段階でフライトプランにもとづく飛行を選択しておけば、FlightGearを立ち上げたら直ちにオートパイロットが働き自動操縦に入れそうに思えます。

 

残念ながら、すでにフライトプランが読み込まれているものの、ルートマネジャーを一旦開きアクティベートを実行するとともに、オートパイロットでも[GPS/FMS Heading:]、ついで

[Heading Control]にチェックを入れて設定を済ませないと、実際のところは自動操縦にはなりません。

 

なお、Generate routeはおまかせなので高度は指定されませんから、高度維持の必要がある場合は、かわりにオートパイロットで直接高度維持を指定するのがよさそうです。

 

ちなみに、Flight-planningでsave、loadを実行した際には、保存用、読み込み用の画面が開きっぱなしになるようなことはありません。

 

また、ランチャー起動時の空港とフライトプランの出発空港が異なる場合はクリックを促され、クリックすると空港が出発空港に変更されるのは評価できます。

 

のぞむらくは、FlightGearが起動したときにはアクティベートが済んでおり、オートパイロットも設定済みとなっていること。そうなれば利用価値もあがろうというものです。