第63日目-2010年6月20日(日)14:00~


昨日の続きでネックの仕込みの作業を行います。
まだ浅かったのでノミで掘って深さを出します。


ある程度深くなったらネックの傾きに注意し、上下、左右に曲がっていないかを修正していきます。
いろんな調整が伴いますが、いっぺんには出来ないので、まずは左右の振りを調整。
ネック側の面は完成の状態に整っているので、これに接するブロックの傾きを微調整します。
どの程度曲がっているか(あっているか)を確認するために、実際に駒を置いてズレを見たりもします。
結構神経を使うので短時間の作業でも疲れます。


途中で気分転換を兼ねて、昨日のニス作りの続きをします。
泡だっていたものがおさまって、濃い液体は沈殿しています。
今はアルカリ性の強い状態になっているので、酸性の強い液体を入れて中和します。
このとき、酸性の液体を注ぐと、上部で中和された部分が反応してモコモコ泡立ちます。
この上澄みのモコモコを掬い取ってボールに移します。
思った以上にたくさん取れました。


このモコモコだけを残して、ホーロー鍋の液体は捨てます。
鍋を洗って水を入れたら、モコモコを流しこみ、棒で混ぜます。
すると、泡立っていたモコモコが全て水に溶けて薄茶色の水になります。


ここにコパール樹脂(液体)を入れると液体の中の繊維質が反応して固形になります。
固形といってもわた飴のような状態なのでゆっくりと水をかき混ぜ、手のひらの中に握りこんでいきます。
握ったらよく揉んで繊維質を固めてボール状にします。
この作業を繰り返し、コパール樹脂を入れても糸が出なくなるまでやるのですが、どこまでも糸が出続け、もうコパール樹脂がなくなってしまったので作業を中止します。


最後にボール状になった繊維質をさらに液体の中で揉んでザラザラ感が出たら取り出します。
これを乾燥させてニスの原料にするので、乾きやすいように薄く延ばして細かくちぎり、プラ板の上に並べます。
あとは乾燥を待たなければいけないので、手を洗って仕込みの作業に戻ります。


さらに仕込みに戻り、今度は上下の振りを調整します。
左右の調整のときと同じようにノミで微調整をしながらあわせていきます。
ある程度あってきたらネックの高さを調整し、大まかに整ったら今日はここで作業終了。


ヨシミツのバイオリン製作日記


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第62日目-2010年6月19日(土)18:00~


今日は土曜日ですが作業を進めたいのでスケジュールを入れてもらいました。
本当は17:00~20:00の予定でしたが、午後に行ったコンサートとの時間調整が上手くできず、急遽、2時間に変更していただき作業をします。


今日からネックの仕込み作業を始めます。
前回、表板を切り取る下準備がしてありましたが、今度は横板と内部のブロックを削ってネックを埋め込む部分を作ります。


横板にネックをあてて、埋め込まれる部分を鉛筆で書き写します。
このラインを削ればピッタリのはずですが、少しでもミスをするとネックがぐらついてしまったり、間があいてしまうので、少し内側にラインを引きなおし、ここを掘り下げていきます。


削るラインをナイフでなぞってからノミで突いていきます。
慎重に削っていくと、横板が削り終わり、ブロックに到達。
さらに彫っていきます。
ある程度深くなってきたら、ネック側の仕込みの側面に青い色鉛筆を塗ってブロックに差し込みます。
これを抜くと、ぶつかった面だけ青く色が残ります。
つまりそこが削るべき箇所です。
ネックをさしては抜いて削ることを繰り返します。
なかなか上手くいきません。


このネックの仕込みが終わったら、全体を微調整して綺麗に磨き、ニスを塗ります。
結構時間もあるようでないです。
そんなこんなで、今日はこれからニス作りに取り掛かります。


ニス作りは途中で酸性やアルカリ性の物質(液体)を扱います。
化学変化を防ぐためにガラス質でコーティングされた大き目のホーローの鍋を用意します。
ここに・・・を入れて・・・して・・・します(よく覚えていないので調べて後で書きます)。


泡だった液体は明日まで放置するので、残った時間はまたネックの仕込みに戻ります。
何度やっても上手くいかずに時間がかかり、時間になったので終了。

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第61日目-2010年6月13日(日)15:00~


前回接着した黒檀のブロックの整形作業から開始します。
黒檀の四角いブロックを削っていき、テールピースのワイヤーがかかる完成の形にします。


ブロックは結構大きいので、まずはノミを使って粗削りします。
定規をあてながら大きさを測っては削ることを繰り返し、大まかに形が整ったら今度はカンナを使って水平や平面出し精密な調整に入ります。
高さを整え、前後の形を作ります。
単純な山型かと思っていましたが、後ろから見ると富士山のような形で、横から見ると波のような形をしています。
カーブのラインも美しく見えるように注意しながら整えていきます。
完成したら紙ヤスリで滑らかさを出して終了。


これが終わったら、ネックの仕込み場所の表板を切り取りをします。
さっきまで作業をしていた黒檀のブロックを埋め込む部分を削り取ったときと同じ作業です。
ノミで斜めに切り込みを入れていき、逆にも斜めに切り込みを入れていきます。
バーベキューでイカを焼くときに反り返らないように切り込みを入れるような感じです。
繊維のつながりが切れて、ほぐれやすくなった部分にノミを入れてはじの方から崩していきます。


ほぐした部分が全て取り除けたら綺麗に形を整えて完成。

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第60日目-2010年5月15日(土)16:00~


前回終わらなかった外周を修正する作業から開始します。
表板と裏板のラインを金ヤスリで整形していきます。
基本的には全ての箇所が曲線になっています。直線のように見えても実は曲線。
ですが、直線になってしまっている部分があったので修正していきます。


一通り終わったら、少し遠くから眺めたり、他の楽器と見比べて全体的なバランスを調整します。
これまでもやってきた作業ですが、数値に頼るのではく、美しく見せるために感覚での作業を行います。


次にエンドピンを差し込む穴をあけますが、まだテールピースの下の黒檀を埋め込む作業をしていなかったので、この作業から取り掛かります。
こっちの作業を先に進める理由は、黒檀を埋め込む部分をノミで掘った際に穴が開いていると余計な力が加わって、横板がブロックからはがれたり、割れるのを防ぐためです。


まず黒檀のブロックの幅が33mmなので、この幅でパフリングまでの奥行きの表板を平ノミでそぎ落とします。
さらに、ブロックが大きかったのでカンナとヤスリを使って、適正な大きさに整えます。


ここでは、楽器を逆さにしても落ちないくらいにピッタリブロックがはまるようにするのかと思いましたが、実は違います。
製作途中でも、完成した時点でも楽器は木で出来ているので湿度や気温によって収縮します。
黒檀は硬くて大きく縮んだり、伸びることはありませんが、表板の松は意外と変動します。
そんなにキツキツにすると黒檀のブロック付近の表板が割れる可能性があるので、その分を考慮してあらかじめ隙間をあけて製作して接着し、隙間はニカワでうめるようにします。
少し削ってはブロックを乗せて、うまくはまるかを確認します。
ブロックを乗せて手を離しても落ちない程度にしてひとまず完成。


そしてようやくエンドピンを刺し込む穴をあける作業に取り掛かります。
横板のつなぎ目を探し、上下の中間部分に鉛筆でマークします。
まずはキリで穴をあけ、次にハンドドリルで穴を大きくしていきます。
ペグの穴をあけたときと同様に垂直に掘り進むように注意して作業をします。
これが出来たら、分数バイオリン用のリーマーでさらに穴を大きくし、次に4/4用のリーマーで完成の穴の大きさまで広げます。


完成に近づいてくるとできる作業が限られてきます。まだ少し時間があったので、黒檀のブロックを接着して今日の作業は終了。


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第59日目-2010年5月9日(日)15:00~


前回に続き、本体の外周を削って形を整える作業を行います。


まずは裏板の外周を金ヤスリで削って、角を落として丸めます。
硬いメイプル材なので削る箇所は力を入れてヤスリをかけます。
これまでも大まかに形を整えながら製作してきたので、それほど大きく手を入れる部分はなく、ちょこちょこ手を加えて綺麗なカーブになるようにしていきます。
ただ、美しく見せるために外周の角には面が出されているので、ここを崩さないように注意しなくてはなりません。
数値ではなく感覚で作業を行います。


裏板がほぼ終わったら、今度は表板も同じ作業を行います。
表板は裏板とは違って軟らかいのでどんどん削れてしまいます。
削りすぎると取り返しがつかなくなるので注意しながら角を丸めていきます。


一通り終わったら、今度は表板と裏板を見ながら同じ印象や厚さになるよう調整します。
基本的な外周の厚さは整っていましたが、プンタの部分の厚さや角が向いている方向は結構異なっています。
ここを直したいのですが、パフリングを埋め込んだ部分の周辺は角を盛り上げてあったり、複雑な形にしてあるので、単にヤスリがけをすることでは済みません。


最初に金ヤスリを使って、それぞれのプンタの厚さを整えます。
ここも厚さを計ることも大切なのですが、見た目の感覚を大切にして進めます。
厚さが出せたら削る前のプンタのパフリング部分の隆起を再現します。
これは小さな丸ノミとスクレイパーを使って行います。
久しぶりに細かな作業をしたので削りにくく思ったより時間がかかってしまいました。


最後に全体に紙ヤスリをかけて完成???のはずですが、よく見るとまだまだ修正が必要なので次回に持ち越しです。


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