第60日目-2010年5月15日(土)16:00~
前回終わらなかった外周を修正する作業から開始します。
表板と裏板のラインを金ヤスリで整形していきます。
基本的には全ての箇所が曲線になっています。直線のように見えても実は曲線。
ですが、直線になってしまっている部分があったので修正していきます。
一通り終わったら、少し遠くから眺めたり、他の楽器と見比べて全体的なバランスを調整します。
これまでもやってきた作業ですが、数値に頼るのではく、美しく見せるために感覚での作業を行います。
次にエンドピンを差し込む穴をあけますが、まだテールピースの下の黒檀を埋め込む作業をしていなかったので、この作業から取り掛かります。
こっちの作業を先に進める理由は、黒檀を埋め込む部分をノミで掘った際に穴が開いていると余計な力が加わって、横板がブロックからはがれたり、割れるのを防ぐためです。
まず黒檀のブロックの幅が33mmなので、この幅でパフリングまでの奥行きの表板を平ノミでそぎ落とします。
さらに、ブロックが大きかったのでカンナとヤスリを使って、適正な大きさに整えます。
ここでは、楽器を逆さにしても落ちないくらいにピッタリブロックがはまるようにするのかと思いましたが、実は違います。
製作途中でも、完成した時点でも楽器は木で出来ているので湿度や気温によって収縮します。
黒檀は硬くて大きく縮んだり、伸びることはありませんが、表板の松は意外と変動します。
そんなにキツキツにすると黒檀のブロック付近の表板が割れる可能性があるので、その分を考慮してあらかじめ隙間をあけて製作して接着し、隙間はニカワでうめるようにします。
少し削ってはブロックを乗せて、うまくはまるかを確認します。
ブロックを乗せて手を離しても落ちない程度にしてひとまず完成。
そしてようやくエンドピンを刺し込む穴をあける作業に取り掛かります。
横板のつなぎ目を探し、上下の中間部分に鉛筆でマークします。
まずはキリで穴をあけ、次にハンドドリルで穴を大きくしていきます。
ペグの穴をあけたときと同様に垂直に掘り進むように注意して作業をします。
これが出来たら、分数バイオリン用のリーマーでさらに穴を大きくし、次に4/4用のリーマーで完成の穴の大きさまで広げます。
完成に近づいてくるとできる作業が限られてきます。まだ少し時間があったので、黒檀のブロックを接着して今日の作業は終了。


