第58日目-2010年4月25日(日)14:30~


今日は時間を早めて1時からお願いしていましたが、用事があって2時からに変更してもらいました。
ところが、電車が遅れて2時半からに。


早速、買ってきたペグを削ります。
今度は割らないように慎重に削ります。また割ったら買いに行く手間と費用がかかるので、今までにないくらい時間をかけて作業を行います。


次に、再度太いリーマーを使って、ペグの穴をさらに広げ、装飾のリングまでの長さが13mmになるよう調整します。
穴を広げすぎると、ペグを太くするか、穴を埋めなおすなど、取り返しのつかないことになるので、ここでも注意して作業を行います。


これができたら、装飾のリングまでの長さを13mmにしたペグをさして、反対側に出ている余計な部分を切落とします。
切落とす部分を鉛筆でマークしますが、スクロール付近は面が曲がっているので13mmを計る場所とマークする場所によって長さが変わってきてしまいます。
ペグの向きを整え、同じ位置にマークしてペグを抜き、のこぎりで切落とします。
これだけでは、のこぎりで切落とした跡が残っていたり、面が歪んでいる可能性があるので、金ヤスリで整え、角を落として丸めます。
さらに、タオルの上に紙やすりを敷き、そこで数回、回転させれば綺麗になります。
最後に、弦を通す穴をあけます。位置を確認するために一度ネックにペグをはめ込み、中央より若干切落とした側に鉛筆で点を打ちます。
作業台にペグを固定し、ハンドドリルで穴をあけます。
このとき、勢いよく穴をあけると貫通した際のショックで反対側の木が大きくはがれることがあるので、ゆっくりと力をかけずに掘り進みます。


完了たら、再度ペグをはめて出来栄えを確認。
弦を通す穴の位置が若干ずれているペグがありましたが、許容範囲ということで気にしないことに。
D線のペグは底にほぼ密着しているため弦を通す際に弦が底に当たって通らない可能性があります。
一度ペグを抜いて、平ノミで底を少し掘り下げます。
これで一応、仕込み前にやるネックの作業は終わりました。


今度はテールピースのワイヤーが乗る黒檀の台を作ります。
まずは黒檀の木片を33mm×9mm×7mmの長方体にします。
カンナとヤスリを使って整形していきますが、結構大きかったので、まずはバンドソーを使って大まかな大きさを出します。
そのうえで、金ヤスリとカンナを使って面を整えて指定の大きさにしていきます。
大まかに大きさが整ったら、本体に仕込みをするときに、表板とブロックに接する2つの面が直角になるよう角度を整えます。
この作業が苦手で時間がかかりましたが、何とかできました。


まだ終了までは時間がありましたが、この黒檀のブロックを仕込み用に削るほどの時間はなかったので、本体の外周を金ヤスリで丸めて仕上げの形にもっていきます。
ここもミスをすると目立つ部分。
ゆっくりと作業をし、まだ途中でしたが時間になり終了。


ヨシミツのバイオリン製作日記


ヨシミツのバイオリン製作日記

2010年4月21日(水)


今日は残業がなかったので会社の帰りにタツノヤさんに寄ってペグを探してきました。


割れたペグを持って行き、同じペグがないかを聞きます。
倉庫を探してもらうと同じ種類のものがありました。
同じ種類でも、微妙に色や木目が異なり全く同じ組み合わせは出来ない場合が多いのですが、偶然にもほぼ同じものがありました。
ラッキーです。


通常は4本セットで販売されているので、1本単位で買うことはできません。
結構費用がかかってしまうと思っていましたが、1本単位で売ってくれるということなので助かりました。
4本で7,200円のペグですが、タツノヤさんでは半額で買えます。
さらに1本なので4分の1の900円ですみました。

第57日目-2010年4月18日(日)15:00~


まずは前回の続きでネックの作業から開始します。
演奏する際に左手の親指が触れる部分の凹凸をなくし、直線を出す作業です。


金ヤスリで2箇所に削っていい深さの基準をつけたので、この2点を結ぶように金ヤスリをかけていきます。
粗めの金ヤスリでどんどん余分な部分を削り落とすと細身のネックに姿を変えます。
さらに目の細かい金ヤスリをかけて凹凸をなくし、木のササクレや木目を整え、直線が出るようにさらに修正をしていきます。


これができたらボタン部分とスクロール部分につながる曲線のラインを作ります。
ただし、ボタン側はこれから仕込みを行います。正確な大きさや角度は仕込みの際に決定するので、いまは大まかに仕上げておけばOK。
ということで、スクロール側を念入りに削ります。


仕上げの状態ではありませんが、大まかに形が整ったら、ひとまずここで作業をやめます。
仕込みを行う直前に仕上げの状態にもっていきます。


次はペグの穴をあけます。
この穴、これまでは均等に並んでいるものだと思っていましたが、実は違います。
ミリ単位の基準があり、それに従って穴があけられています。


まずは位置の確認です。
定規とコンパスを使って、穴をあける位置に印をつけていきます。
片側が終わったら、もう片側も同じように印をつけます。


この印の位置にドリルで穴をあけるわけですが、いきなりドリルで穴をあけると位置がずれる可能性があるので、
ひとまずキリで小さな穴をあけておきます。
両側に計8個の穴をあけます。


これが終わったら、さらにハンドドリルで穴をあけます。
ネックはメイプルで硬い材質な上に杢が入っていて、割れやすいので、注意が必要です(しかも目立つ部分!!)。
キリの穴がガイドになるとはいえ、普通にドリルをあてると、最初に木に食い込む部分が割れることが多いので、裏技を使います。
穴をあける位置にドリルの刃をあてたら、少し凹むくらいまで逆回転させます。
すると、刃があたって削る面が少し凹みます。
凹んだ面は一段下がっているので、この面からドリルで穴をあけはじめれば割れることはありません。
今度は正常な向きに回転させ、彫っていきます。


8箇所の穴をあけたら今度はペグの大きさと角度にあわせた穴にします。
ドリルであけた穴に、さらに細めのリーマーを差し込み、角度に注意しながら掘り進んでいきます。
ドリルの穴はあくまでも仮で、角度は整っていません。
この穴の角度が曲がっているとペグも曲がることになります。
そうなると見た目も悪く、弦を張ったときにペグが抜けやすくなることもあるのでかなり注意しなければなりません。


少し削ってはいろんな角度からリーマーの刺さり具合を見て、ペグを刺した場合の位置関係をイメージしながら彫っていきます。
細いリーマーが定位置まで掘り進んだら、今度はさらに太いリーマーを刺して、同じ作業を繰り返します。
この太いリーマーの穴が完成したときのペグの穴になるので注意して掘り進みます。


同様の手順で4箇所の穴をあけますが、ペグ同士の平行具合やネックとのバランスを確認しやすくするために、細いリーマーで削る際には太いリーマーを刺したまま常に2本のリーマーが刺さっているような状態で彫っていきます。


4本目の作業をしているとき、角度が曲がったので途中から修正しようと異なる角度に力を入れて掘り進んだら、1箇所の穴が楕円になってしまいました。
自分ではどうにもならなそうなので糟谷さんに手伝って、若干修正していただき、何とか完成。
まだ楕円が気になりますが、これ以上いじらずに、実際にペグを通す段階で調整を行うことにします。


ここまできたら、次はペグを削ります。
ペグはボックスウッド(柘植)のものを買ってありました。
これをペグシェーバーで太さを整えてます。


ペグシェーバーには4つの穴があり、順番に削っていけば無理せず細く削れるようになっています。
削り方は簡単。ただペグを差し込んで鉛筆削りのように力を加えながら回転させていく・・・
と思っていましたが、これでは装飾のリング部分に無理な力が加わって割れる心配があります。
ペグシェーバーに差し込む前にナイフでリング部分に1周、切り込みを入れてから削ります。
1箇所が終わったら、再度ナイフでリング部分に1周、切り込みを入れて削る作業を行います。
1本のペグで同じ作業を4回繰り返すと完成です。


ペグシェーバーは違うタイプのものですが、ペグ削りは自宅でもやったことがあったので調子に乗って作業をしていたら、最後の1本の作業をしているときに無理な力が加わって装飾のリング付近を割ってしまいました。
あわてて瞬間接着剤でくっつけましたが、手遅れ。
ペグは美しい木目や曲線なので割れた箇所を隠すことはできません。見方にもよりますが結構目立ちます。


今日はここで作業をやめ、時間のあるときにタツノヤさんに行って同じペグがないか探してくることにしました。

ヨシミツのバイオリン製作日記


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2010年4月11日(日)15:00~


4月上旬に風邪をひきましたが、なぜか完治しません。
微熱が続いたり・・・今週末はなんだか体調が悪いので残念ながらお休みです。

第56日目-2010年4月4日(日)15:00~


前回の続きでネックの整形を行います。


まずは、途中までやってあった仕込み部分の面を整えることから開始します。
大まかに削ってありましたが、平面が出ていなかったり、角度が不十分だったので、平ノミを使って整形していきます。
ほぼ面が出せたら金ヤスリで小さな凹凸をなくします。


これが完了したらネックの手で支える部分(楽器を弾くときに左手が触れる部分)の作業です。
まだ角材のような状態であったので、粗どりして大まかな形を作ります。


さらに、金ヤスリで2箇所の仕上げの厚さを出し、その2箇所をつなげるように削って仕上げていきます。
最初に、スクロール側は20mm、本体側は21mmの厚さになるよう金ヤスリで削りこみます。
2箇所が極端に凹んだ訳ですが、この2つの凹みを直線でつなげるようにナイフで削ります。
これまで使ってきたナイフは刃先が短いものでしたが、今回は刃が2cmくらいある長いものを使用します。
どんどん削りますが、逆目の部分は削りにくく、メイプル材が硬いので、ときどき豆カンナを使って削ります。


直線部分が終わったら、本体側とスクロール側の直線が終わる淵の部分のカーブを削ります。
本体側のカーブは木目の関係で削りやすかったのですが、スクロール側は逆目が出てナイフを入れるとボコボコに。
逆側から削って凹凸をならしたら、再度慎重にナイフで削り、形を整えます。


途中でしたが、焦りは禁物なのでここで終了。

ヨシミツのバイオリン製作日記