ゴッデス&彫刻家ブランクーシの象る本質 | PARISから遠く離れていても…

PARISから遠く離れていても…

わが心の故郷であるパリを廻って触発される数々の思い。
文学、美術、映画などの芸術や、最近では哲学についてのエッセイなども。
時々はタイル絵付けの仕事の様子についても記していきます。

は じ め に

飛行機パリ旅行へ近く行かれる方たちへ】

 

本来ならパリ旅行の続きを記す予定でした。

左岸でぜひとも訪れたかった場所についての。

 

今回はどうしてもご紹介したい展覧会があり

日時の都合でコチラを優先させて頂くことを

どうかご理解頂けますように。

 

 

でもガッカリしないように。

今回ご紹介する展覧会は

パリとは深~い関係にあるんです

ぜひとも最後まで御覧下さいビックリマーク

 

クローバー

 

 

久方ぶりに歩いた銀座一丁目付近で

ふっと目にしたビルのポスターに

思わず釘付けになり立ち止まった。

最初は「あんぐりあっ、スフィンクス!」と

形状に目が行き次に言葉そのものが気になり

いやそれは殆ど同時だったかもしれない。

 

「鉄骨のゴッデス」

ゴッデスって何だろう。

聞きなれない言葉がまず気になった。

次に鉄骨+ゴッデスの組み合わせによる

全体の音の響きみたいなものが。

 

ゴッデスが「goddess」で女神の意味と知り

ふーん意外と知らない人も多そうじゃない

そう言って自分の単なる知識不足を慰める。

一般的によく聞くセリフの

「Oh my God!お願い」のGodが男の神で

(これには異論もあるが)

英語で書かれているならまだしも

「ゴッデス」ではまるで

ゴッツアンデス=お相撲さんみたい。

 

 

さっそく実物を見にエレベーターを上がる。

いざ『ポーラミュージアムアネックス』へ。

 

(新作の)鉄骨のゴッデス

 

 

想像したよりもずっと大きい。

使用されている防風ネットの素材は

天使の羽の軽やかさの表現にピッタリだ。

芯の部分は鉄骨ならぬワイヤーメッシュを使用。

 

 

 

ワイヤーメッシュで骨組みをつくり

皮で皮膚の質感を表現。

まるで人間の皮膚のようなブーツ。

指先ソックスの延長線上にあるような。

 

 

軍手で作られた骸骨

 

 

必要なのは豊かな神話的思考の具現

効率化された工業製品の中に

ゴッデス(女神)は見出されるのか

 

作家は工事現場などでよく見かける身近な素材を使い、古来日常にあった祈りのかたちを現代に置き換えて彫刻作品をつくる。自然災害などでいのちについて考えることが多い現代に、心の拠り所を模索する私たちの「心の用」に答えるかのように。(以上、パンフレットなどを元に主旨をまとめさせて頂きました)

 

 

アミュレット(魔除け)の素材はコンクリート

※パソコン実物大

 

 

 

久保寛子展「鉄骨のゴッデス」

2024.4/26(金)~6/9(日)

11:00ー19:00(入場は18:30迄)

※入場無料

 

 

 

ところでなぜ銀座一丁目をあるいていたのかはてなマーク

実は本来の目的の場所である

『アーティゾン美術館』へ向かっていたのだ。

コチラの展覧会を観にいくために。

 

コンスタンティン・ブランクーシ(1876~1957)

 

最初に言った今回開催の展覧会は

パリと深~い関係にあるってこと

本地球の〇○方』などでもよく紹介され

ご存知の方もいるだろうけど

パリのポンピドゥー芸術文化センターの敷地内に

彫刻家ブランクーシのアトリエがある。

 

Atelier Brancusi

 

今迄にパリにある大方の美術は回ったつもりでも

ブランクーシのアトリエは行きそびれていたので

向こうから我が国へ来てくれる機会を逃す手はない。

それも日本初の大掛かりな展示となれば。

そういった理由で重い腰を上げたのであった。

 

「がっかりどころか、耳寄りな話だね」

そう思ってくれる人がもしいたら

この記事を書く意味もあるというもの。

 

 

さてコチラはミュージアムタワー京橋

地下3階から地上6階までがアーティゾン美術館

 

ブリヂストン美術館が2020年の1月に

アーティゾン美術館として開館してから

訪れるのは初めてである。

なので建物自体も楽しみだった。

 

クローバー

 

今回の作品総数は彫刻作品約20点

絵画作品、写真作品を含めた約90点余り。

一つ一つの作品の解説などはせずに

(出来るはずもないが)

自分が心に残った作品たちを少しだけ

御紹介しようと思う。

 

さすがアーティゾン美術館

ほとんどがカメラOKの大盤振る舞いキラキラ

 

 

 

※以下、タイトルのみ分かるものは記しました。

 

眠れるミューズⅡ

 

 

 

 

 

 

ミューズ

 

 

 

 

 

接 吻

 

 

 

 

 

ポガニー嬢


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイアストラ

 

 

 

 

 

 

雄 鶏

 

 

 

 

 

左/王妃X

左から二番目/若い男のトルソⅡ

右/洗練された若い女性 

右から二番目/ポガニー嬢Ⅱ


 

 

 

 

 

 

建物の室内の雰囲気はこんな感じ指差し

ダウン ダウン ダウン ダウン ダウン

 

 

 

 

―真なるものとは、外面的な形ではなく、

観念、つまり事物の本質である―

 

 

 

 

【ブランクーシ 本質を語る】

2024.3/30(土)―7/7(日)

開館時間/10:00ー18:00(金曜日は20:00迄)
*入館は閉館の30分前まで
 
主催/公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館、朝日新聞社
後援/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
在日ルーマニア大使館

右差しブランクーシ 本質を象る | アーティゾン美術館 (artizon.museum)

 

 

 

赤薔薇

 

 

キラキラキラキラもっと日常に対話とドキドキARTを!!キラキラキラキラ

by vingt-sann

 

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