多摩には奥多摩へ行紅葉~ | PARISから遠く離れていても…

PARISから遠く離れていても…

わが心の故郷であるパリを廻って触発される数々の思い。
文学、美術、映画などの芸術や、最近では哲学についてのエッセイなども。
時々はタイル絵付けの仕事の様子についても記していきます。

フランスの旅ブログがまだまだ途中ですが

先日11/19(日)に奥多摩方面へ

「御岳渓谷」へと久々に足を延ばした様子を

紅葉🍂の時期真っ盛り?ということもあり

ぜひ先に記しておきたいと思います。

 

 

写真では葉🍂の色づきが良く見えますが……。

 

雲一つない青空の中を青梅線「御嶽駅で下車。

満杯の観光客で足元も見えずにまさに手探り状態。

ようやく出た改札口から人々の流れに逆らうように

友人と二人でクルマがバンバン横を通り過ぎる街道沿いを

目的地に向かってひたすら歩いて行ったのでした。

後の祭りとはちと大袈裟でしょうが

『御岳渓谷遊歩道マップ』のような

便利なものがあるとは気が付かずに

いや考えもせずに……。

 

 

 辿り着いた目的地はここです。

 

いや~なかなかの良い雰囲気。

渓谷の隠れ家的なにおいに満ちた

鄙びた一軒家といった感じの場所が現れました。

 

『せせらぎの里美術館』

 

右差し湯澤大樹個展「手と精神」

12/2(土)迄

(※月曜休館。入館料 大人\300)

 

西多摩郡日の出町在住の現代美術作家

(DMより)

 

 

実は今回、何の展示をしているかは調べずに

行き当たりばったりで臨みました。

私(として)は建物や内装のほうに興味があったのですが……。

 

 

建物は築150年の奥多摩民家を解体し、その部材で建てたとのこと。

 

 

展示された「手」は全て現存する誰かのもの。

型取りや3Dスキャンなどのデジタル技法で作られています。

 

 

 

 

【展示されていた解説文のごく一部を抜粋、要約】

 

※最後に作家が本展のタイトルに込めた

意味についても記しておきました。

 

ー1、手ー

 

手のおかげで、人間は人間化される人間で

あることを止め、人間化する人間となった。

あらゆる道具の母は主として手であり、

その拡張となるものを作り出し続け現代に至る。

 

グノーシス思想、儀式と手は深い関係性にある。

「手の洞窟」で有名なアルゼンチンのラス・マノス洞窟、

世界各地にはこのように多数の手形が残された洞窟が点在し、

何故か残されているものの殆どは左手である。

 

手形を印す行為は洞窟が聖地であることの証拠、

成人通過儀礼のためのものと考えられている。

指の一部が切断された状態にあることも多い。

仮説ではあるが、後期旧石器時代の人々による

宗教的ないけにえ行為とか

現代の一部の国々で儀式的慣習も存在するところから

この説の信憑性は高いと言われている。

 

また古代エジプトの宮殿の庭でも発見された

多くの右手は勝利を祝う儀式のために切断された

可能性があるとされてもいる。

古代より手あるいは指は個人の象徴と

されてきたと考えられている。

 

イエスはライ病患者に手を触れて癒した。

ユダヤ教、キリスト教における「神の右手」

イスラム教の「ファーティマの手」には

手の持つ超自然的な力の恩恵に与れるという

共同幻想の世界がある。

 

アジアにおける手の表現で最も重要なのは

手のひらであるという考えがある。

手のひらは「たなごころ」とも言われるように

生命力の源泉でもある。

 

 

ー2、ARTー

 

ART=は美術でもなければART=アートでもない。

語源としての「巧みな技、技術、技巧」ではなく、

人の行為そのもの、存在、状態を表わす。

 

 

カギ技術や技能を排除し「神」と

「人の行為そのもの(今回は個人の癖)」であることから、

本展のタイトルを「手と精神」とした。

 


 

 

メモ作品解説をろくに読まずに鑑賞したのですが、

これを書きながら改めて

やはり偶然とはいえ現在の自分にとって、

実に興味深いテーマだと再認識しています。

 

期待せずに訪れた分、得した気分ハートになりました。

 

 

 走る人 走る人 走る人

 

 

流れ星ランチを予約した→⑫手打蕎麦ごろう(さん)

 

写真は「十割せいろ(せいろそば)コース」の青梅の前菜。

この他に青梅の天麩羅

一口デザートと食後のお茶が付きます。

(※予約しないと入れない人気店です)

 

 

絶景の景色を多摩川縁で間近に眺め

せせらぎの心地よい音を聴きながら食事しました。

 

 

食事の後は紅葉を観照しながら

アップダウンの楽しい遊歩道を歩きました。

 

 

 

残念ながら写真には写ってませんが、

カヌー🛶🛶🛶やボルダリング右上矢印左上矢印や写生カラーパレット

それぞれ楽しむ人たちの姿も見られました。

 

 

下のマップのとおりこんな橋が幾つも架かっていて、

一瞬フランスセーヌ川に架かる橋たちを思い出したり……。

全く似ても似つかないものなのに。

 

 

下差し

★こちらが噂の御岳渓谷遊歩道のマップです★

この地図に出ている端から端の

せせらぎの里美術館~軍畑駅まで

全過程約4キロを制覇しました!!

 

 

 

まだまだ紅葉はこれからが本番みたいですので

ぜひ天気の良い日に散策されてみませんか。

 

 

 

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by vingt-sann

 

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