【新着Gallery情報+】ゴダール(Godard)という名前 | PARISから遠く離れていても…

PARISから遠く離れていても…

わが心の故郷であるパリを廻って触発される数々の思い。
文学、美術、映画などの芸術や、最近では哲学についてのエッセイなども。
時々はタイル絵付けの仕事の様子についても記していきます。

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″錬金術と芸術の関係?!

ああ、行きたいなあー″

ラブ

 

 

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Galerie Terrain Vagh

 

 

 

 

 

 

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ここからはメインのゴダールの記事です

下矢印

 

台風に翻弄されたこの三連休

いわゆるウィークエンドを皆さまいかが

過ごされたでしょうか。

 

「ウィークエンド」といえばまず思い浮かぶのが

何といってもこの映画ですよね!

(と、半ば強引に持っていくのがvingt-sann流)


 

Week-End

 

(1967/仏・伊合作 ジャン=リュック・ゴダール監督)

 ※1969.10 日本封切

 

こちらについてはTHIS IS ART (第三夜)映画ベスト10 

少し触れていますので併せてご覧いただければ幸いです。

 

 

もう皆さま御存知だと思いますが

今月13日に亡くなったフランス映画の巨匠

ジャン=リュック・ゴダール監督については

すでに数多くの方々が追悼文を書かれていますし

特に大ファンという訳でもない自分が

それらに付け足すこともないと思われます。

 

が、しかし…やはり映画史にとっては大きな波である

ヌーベルバーグを牽引してきた<存在>であることを思うとき

心の片隅に閉まってあった我が青春時代の懐かしい思い出が

ゴダール監督の名と共に甦ってきたのです。

 

当時知り合った同い年の彼は社会人として働きつつも

ある大学の映画学科に通う映画青年の一人でした。

彼からは映画に関して大きな影響を受けました。

 

将来は劇場公開用の一般映画を撮りたい!

映画監督になりたい!!

 

それは彼のような映画学科に通う学生だけでなく

おそらく映画好きな若者の夢でもあったでしょう。

 

彼はときどき16ミリフィルムの自主映画を制作していました。

その何本かに私も出演依頼を受けました。

 

詳しいことは忘れましたが

神宮外苑か代々木公園辺りだったか

樹木が生い茂る広い場所で

私の台詞は一切なくスタートの合図と共に

並木道をただ歩いて行くだけのシーンでした。

彼は長回しでの撮影に拘りがあったようでなかなかOKが出ず

何回目かにカメラを覗き込みながら

「ええと…ゴダールの映画みたいな」

私に向かって言ったのでしょうが

もしかして彼自身に向けて呟いたものだったのかもしれません。

 

その時初めて私はゴダール監督の名前を知ったのです。

ヌーベルバーグという言葉と共に。

 

彼は卒業後はフリーのカメラマンの撮影助手となり

一歩一歩夢の階段を着実に上っていくように見えました。

私は彼の影響もありシナリオの学校に通い始めました。

 

彼とはあのままずっと

友達でいられたらよかったのかもしれません。

恋愛相手としてではなく。

 

でも彼のお陰で映画というものがその後生活の中で

身近な楽しみの一つになったことは確実です。

 

 

映画 カチンコ

 

 

ゴタール監督が自ら選んだ最後は立派だと思います。

 

 

不思議ですが、映画監督で自発的に死を選んだ人って少ないんです。

デヴィト・ボウイ主演の『ハンガー』のトニー・スコット監督

日本では河合義隆監督の他、その疑いがあると言われている人を除けば。

 

同じように哲学者においても

闘病に耐え切れずに自発的に死を選んだのは

ジル・ドゥルーズ以外に見当たらない。

 

ゴダール監督の合法的な自〇幇助による最後と

苦しみに耐えかね自ら窓から身を投げたジル・ドゥルーズとは

理由の点では同じように私には思える。

 

またソクラテスセネカが刑罰を受け入れ

毒ニンジンを自ら吞んだのは

自発的な死とは言い難いのではないか。

 

それらと比べて芸術家と言われる人々の

例えば作家や画家など数え上げればキリがない。

 

映画 カチンコ

 

映画監督と哲学者と言う人たち

彼らが自発的な最期を望まないのは何故なのか?

その理由の一つには客観性を極める

<眼差し>にあるように思うのです。

 

 

少なくとも現在私vingt-sanntが

哲学を勉強したいと思う理由は

そこにあるのかもしれません。

 

 

 

赤薔薇

 

 

 

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by vingt-sann

 

 

 

 

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