キンコーさんを見て、自分が従業員さん個々の役割について真剣に考えていなかったことに気づかされた。

個々の働きを計るデータを取れるようにすることで、一人一人が達成感を量れるようにしようとシステム変更を5年前に行って以降、細かいシステムの不備やトラブルにばかり目が行って、元々の目的を忘れて、不必要な完璧主義に囚われていたように思う。現状で何をすべきかという計画に基づいた動きよりも、発生主義的な場当たり的な行動、指示が多かったことを今更に認識した。

社長の方針に疑問を抱き、変えようとしてきたつもりが、たいして代わり映えすることなく来てしまっている、業績が良くなったのは、従業員さんが頑張ってくれているからであって、僕のリーダーシップに因るものではなかったんだなぁ。

そんなことを考えてしばらく落ち込んでしまった。自分の間違いに気づいたのだから、今後修正して行ける、嬉しいことじゃないか、と気を取り直した。気づきを与えて貰って感謝です。本当に有難うございます。
昨日まで2日間鹿児島滞在。最大の目的はキンコーさんの事業計画発表会に参加させていただくこと。濱田社長のご厚意でまたとない機会を頂いた。舘山さん、有馬さんの2名を伴って勇躍鹿児島入り。

本当に素晴らしい発表会だった。それは経営者と従業員さんが一体となって、すごいエネルギーのほとばしりを感じる会だった。こんなにもすごい会社だったのかと心底敬服させられた。

従業員が各々のマスタープランの実現に向けて邁進している。数字と時間の管理が徹底され、リーダーが適宜フォローし、次々に新しいヒーローが現場に現れている。

組織の大きさはトップの器の大きさで決まる。創業わずか20年で200億企業となった同社のトップは、まさにそれに相応しい器を備えた方だと納得した。腰が低く謙虚で、従業員の成長を心から願っている。いつも従業員に深々と頭を下げながらありがとうの言葉。その10分の1の売上もない当社において我が身の姿を思うと赤面させられる。

今回の機会を頂いて、自分が間違っていたこと、こうすべきだということが沢山見えた。何でもっと早く気づかなかったのだろうかと忸怩と思うところはあるけれど、ようやくそういうことに気づけるところまで成長して来れたのかなと、自身の不甲斐なさの反省とともに、この先への道筋が見えたことに勇気を覚えている。

運命的な出来事だと思う。ここまで来れたことをすべての方に感謝したい。
本来定期的に開催しなければならない取締役会。しかしそんなものをキッチリやろうという当社社長ではなく、自分の思い付いたその時にちょっと来いといってちゃちゃっと話をして終わり。それならまだいい方で、たいていは自分一人で勝手に決めてしまって、社員は誰もそのことを知らず後から大混乱。それが当社の姿だった。

僕が専務になって社長の行動にちゃちゃを入れるようになってからは、煙たくなったようで、自分勝手な振る舞いが少なくなった。

株式の7割を持ち、それに対し僕は一株も持たない。そんな状況下で従順でもない僕を解任できないのは、義理の息子であり、また僕が社長を会社運営のプロセスから排除するように仕向けたから。

僕がこの会社に請われて来た時は、社長の近視眼的な、自己のプライドに任せた奔放で杜撰な経営が原因で債務超過の銀行管理下の危機的状態だった。それにも関わらず、あいも変わらず薄利多売の売上至上主義を変えようとしない社長からこの会社を救うには、経営の決定プロセスから外れてもらうしかないと考え、「ワシはもう口出しせん、勝手にやれ(るもんならやってみろ)」と言って会社に来なくなったのが2008年の秋。本人が驚いたことに、その期とその翌期は見事増益となり、銀行の信用が大幅に回復した。

自分がいなければダメだと思い込んでいた威信が脆くも崩れ、僕にほとんど何も言わなくなった。

しかし自社株を一株も持たない僕の地盤はあまりにも軟弱で、いざ揉めた時は議決権を後ろ盾にされるとどうしようもない。開こうとしない取締役会の開催請求をして本日の開催にこぎつけた。

僕の半ば強引な手法に言い争いにもなったが、結局は僕の意見に折れる形になった。方向性は決まった。今後は株価を決定し生前贈与をどのように進めるかだ。