アイリスオーヤマの野望 | ナカシマ マサノリのデザインブログ

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ピンときたら書きます。
特許レベルのデザインができる後輩を育てたいと思う今日この頃です。

ホンダの本田宗一郎、ソニーの井深大が生きていたら、高付加価値のプロダクトを生み出さず、既存のプロダクトをただただ安売りしている日本メーカーの姿を大変嘆くことでしょう。


当然安売りのために大幅にコストダウンできるのは人件費くらいだからますます給料は安くなります(日本は世界で一番高いものを作れる技術があるのに、、)


しかーし、この傾向に抗い続ける数少ないメーカーもあります。アイリスオーヤマです。最近ではこんな商品を開発したようです。


適した傾きでの回転ができるので、中の食材に応じたかくはんを可能にした調理鍋。傾くので少ない油での揚げ物ができたり(少ない水で洗濯できる斜めドラム洗濯機と同じ着想)、パラパラのチャーハン(鍋を振らないといけないもの)など手軽に作ることができます。もしかするとこの鍋でしかできない新料理なども生み出せるかもです。



↓傾く回転鍋

↑少ない水で洗濯できる斜めドラムの発想を

少ない油で揚げ物ができる発想に転換




アイリスオーヤマは、週に一回の新商品アイデア会議があります。直に社長と会長の前でプレゼンし、自分のアイデアが認められれば、上司部下関係なく、開発リーダーとして商品化を進められるのです。ワンチャンどころか頑張り次第でいくらでもチャンスがあるという社風が上のような他社にないオリジナル商品を生み出せるのでしょう。



↓炊飯部分が取れて、IHが別の料理に使えるアイリスオーヤマのIH炊飯器は名作です





日本のメーカーがこのような下剋上を狙う野武士を育てていくようなスタンスに徐々に変換していくことを願っています(この企業スタンス、日本男児(女児)の心をくすぐると思いません?ルーツが九州男児の僕にはたまらんッス、、、^ ^)