どうもナカシマです。
先日開催された京都ギフトショーにて、「端材プロダクト領域」ブースを設け、端材プロダクト2点を発表しました。
僕のデザインした『はざいぬ モッフィ』と、
大学で教え子だった森国 紗羅(さら)さんデザインの『バランスゲーム玩具』の2点。
端材プロダクト領域の出展コンセプトは、
〈端材を利用した未来的プロダクトの展示。基本的にプロダクトは特許、実用新案、意匠登録レベルにし、端材を知財の領域に引き上げる。モノづくりの再活性、SDGsの推進につながる具体的事例を示すことが目的〉
僕は嵯峨美術大学 芸術学部 デザイン学科 生活プロダクト領域の非常勤講師として、3年生にプロダクトデザイン(主にコンセプトワーク)を教えていますが、以前からブログでも書いている通り、もう少し踏み込んで知財レベルのアウトプットができる強めの若手デザイナーを育成したいと考えています。
現在、各地で端材利用をテーマに産学連携などによる商品開発の動きが起きていますが、どのアウトプットも知財レベルに至らず、時間とコストと労力を浪費している状況です。昨年の京都ギフトショーでも端材コーナーの大きさの割にアウトプットが数点しかないという有様。つまり、もし大学を出たばかりの若手でも端材利用可能なプロダクト(アートではない)を生み出せれば注目されるのは間違いないと思いました。ライバルがほぼいないこの超ブルーオーシャンを、ナカシマ及びナカシマが鍛えた若手で独占できるのではと思ったのが出展のきっかけです(大げさに言えばね笑)
今回、以前の教え子の作品でユニークなもの、端材利用ができそうなものがあるので(デザイン顧問の羽原さん推薦)、その教え子に出願の方法、デザインビジネスの流れなどを学んでもらうのも兼ねて出展してもらいました(デザイン審査に通過したのでそれだけでも結構自信がついたでしょう)
発表時の反響は良く、企業のインハウスデザイナーやらデザイン系大学の教授やらデザインの玄人が注目するブースになっていましたね。試作にも関わらず、数社の有名ブランドから商談を持ちかけられたので、初回にしてはまずまずの出来かなと思いました。近くでキラキラブロックも出展していましたが、いずれこのレベルまでいくつもり✨)
次回は、試作によるヒアリングのような今回のスタイルに加え、キラキラブロックのようにある程度量産設計、価格設定の準備をしておけば、端材プロダクトと言えども早々の販売も夢ではないと確信しました(実際は端材だと販売先に安定供給ができないので、限定販売できるイベントやワークショップなどで端材を利用する形になるかと思われます)
何はともあれ、森国さんよく頑張りました(おそらく出品者最年少だと思われます)森国さんのように頭が柔らかいうちに知財レベルのデザインを考えて第一線で勝負すれば、数年で名ばかりデザイナー超えは可能でしょう。もし意欲のある若手がいたらアイデアを持って僕の事務所を訪ねてほしいと思います(僕も羽原さんに多くのアイデアに持っていき指導を受けたから今があります)
長ーーい前置きになりましたが、肝心の出展デザインは下記になります。
↓ナカシマのデザイン
[ナカシマデザイン補足]
端材の円盤がそれぞれ完璧に平滑だったり、巻き付けるファーの毛の高密度さ、形状復元力など、実はメイドインジャパンじゃないとありえないデザインです。
↓森国 紗羅さんデザイン
↓枝のスライドなどで空間的なバランスを取るという新発想が特徴です
↓アイデア発想時に、彼女のアイデアが下記のグランプリ作品と類似していることが発覚。しかし諦めずにこの作品を凌ぐデザインを創出(空間的な遊具機能を持つプロダクトに進展。意匠登録もできました)
↓棒状、球形状は端材利用しやすい
↓出展の様子










