YOMIURI ONLINE 2009年11月18日
韓国産「氷酢酸」飲まないで…急性胃炎発症も
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091118-OYT1T00961.htm?from=main5


 純度99%以上の韓国産の濃酢酸「氷酢酸」を誤って飲み、急性胃炎になった事故が先月、兵庫県内で起きていたとして、消費者庁は18日、重大事故情報として公表した。


 韓国産の氷酢酸は日本語表示がなく、消費者庁は、ネット販売などを通じて国内に多数出回っているとみられることから、販売業者に対しても適切な表示を求める方針


 消費者庁や兵庫県によると、今年10月、同県小野市の男性ら会社の同僚5人が氷酢酸を少量ずつ飲んだところ、全員がのどや腹の痛みを感じ、急性胃炎や化学性食道炎と診断された。うち2人は入院した。


 氷酢酸は日本では写真現像の定着液などとして使われているが、韓国では、のり巻きや刺し身のたれを作る材料などの食用になっている。5人は「外国の珍しい飲み物が手に入った」という理由で飲み始めており、氷酢酸だったとは知らなかったという。



 私は韓国と言う国に対しては好きとはほど遠い感情を持っていますが、このニュース表現はおかしいでしょう。msnの記事を見てもまたおかしく、氷酢酸にわざわざご親切にも「氷酢酸(ビンチョサン)」なんて読み名をつけていますが、


msn産経ニュース 2009年11月18日
「氷酢酸」薄めて使って 消費者庁呼びかけ
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/091118/sty0911181745003-n1.htm


 氷酢酸はビンチョサンなどと呼ばずとも「ひょうさくさん」として日本でも通用し、知っている人にとっては当然のことながら、純粋な酢酸のことを意味します。何でまた韓国ではこんなものを食用に使っているのか不明ですが、韓国産だろうが日本産だろうがオーストラリア産だろうが氷酢酸を直接飲用すればやばい事は当然で、飲まないでとか薄めて使ってなんて呼びかけは本来馬鹿馬鹿しいものです。カクテルなどに使うレモン水を「直接飲まないで」「薄めて飲んで」と言うよりひどい話ですから。


 で、ネットで仕入れている商店も何バカなことやってるんだか。要するに氷酢酸が何か知らないで食品を扱っているわけですよね。調べてませんが、どうせ胡散臭い健康食品業者でしょう。そんじょそこらの偽装業者よりずいぶん悪質ですが、消費者庁も仕事をやるならやるでそういう業者の摘発でしょう。「適切な表示を求める」じゃないですよ。
 カビや農薬が残留してるかどうかわからない事故米を、知らず善意の第3者として仕入れた業者を残らず公表した割には、モロ工業用品を食用として「偽装し」販売した業者にはずいぶん寛大なものです。まっ省庁は違いますが。


 それにしても、氷酢酸を飲んでしまうような人たちへも優しくフォローしなくてはいけないとは消費者庁も大変なお仕事です。バカだね~とでも言って無視してればよさそうなものですが、これも重要なお仕事とマスコミあたりが認識していくのであれば、この国の消費者様の扱いはどこかとんでもない方向へカジ取りしている気がしてしょうがありません。いちいち「お醤油飲んじゃいけないよ!」みたいなしつけを、しかも大の大人に向かって国費で行っていくのでは、それこそ事業仕分けで消費者庁廃止してもおかしくないほどの無駄でしょう。


 そしてもう一つ悲しいのが、どう読んでもこのニュース記事を書いた記者本人も氷酢酸のことを知らないと思われる点です。「純度99%以上の韓国産の濃酢酸「氷酢酸」」なんて表現ありえません。氷酢酸て商品名じゃないよ。

 知らないこと自体はまだいいとしても、ちょっとでも調べればすぐわかるのに、まあマスコミ叩いてもしょうがないですけど。どうせマスコミだし。

 地元に醤油作りで有名なところがありまして、見学してきました。ただし写真は同行者が撮ったものを貰っていないので、ありません(^^;
 で、教わって面白かったことを。


 中の設備は酒造とあまり変わらない物が多かったです。大きなタンクも何本もありましたし。考えてみれば、酒も醤油もムチャクチャ大雑把に言えば「発酵でもろみを作って、搾る」ものですから似て当たり前か。
 ただ完全に違うのが、もろみの中身を別にすれば、酒の場合は搾らずとも流れ出てくるエキスが珍重される(ワインではフリーランジュースと言います)のに対し、醤油はもうとことんまで、パラパラのカスしか残さずに搾ります。ちなみにそのカスは家畜の餌になっているそうです。ほとんど大豆と小麦ですからね。


 原料は、ほとんど大豆と小麦と塩それと水です。これらで作ったもろみを搾ったものが生醤油で、それに火入れをし、調味料で味付けしたものが普通に使われている濃い口醤油です。当然のことながら、現代日本の農業・食糧事情を反映して、原料大豆・小麦は9割以上が輸入物です。


 ここで美味しんぼあたりに毒された自然派主義の人なら、国産原料を使った生醤油が最高に美味しくて、それに火入れはまだしも調味料で味付けなんて言語道断だ!とでも言いそうなものですがこれが違います。実は自分自身もちょっと意外だったんですが。
 私が見に行ったところでも国産原料のみで作った醤油、今の世相を反映して、作ってました。ただし味については・・・よく言えばすっきりした味わい、悪く言えば単純な味で、やや薄く、深みがありません。もっとも微妙な違いではあります。はっきりわかるわけではありません。なんとなく国産原料の醤油のほうが味が濃いのかと思っていたので意外でした
 味にはさほど違いがありませんが、価格は大違いで5倍以上です。原料価格が違いますから。メーカーとしてもニーズがあるから作ってはいるが、本音はさほどお勧めの商品でもなさそうでした。高い商品だからと言って儲かるわけでもありませんしね。


 生醤油はよりいっそう単純な味です。考えてみれば味付けしてないんだから当たり前です。
 調味料の添加は、某グルメ漫画の系統ではモノの水増しとか、いらない雑味の追加のように捉えがちですがメーカーの人だってバカじゃない(醤油専門家として言えばバカとは程遠い)わけですから、当然「美味しくするために」調味料を入れます。生醤油舐めて「これが醤油本来の味だ!」と海原雄山に力説されたとしても、どうかなあと言うものです。うまいほうが良い。
 もっとも、使い方にも左右されるんでしょうけど。


 もう一つ。世の中には「丸大豆醤油」と言うものがありますが、あれはつまり丸のままの大豆を使って作った醤油のことです。では丸大豆じゃない、普通の醤油に使われている大豆とはなんなのか、というと脱脂大豆です。その名の通り脂分を抜き去った大豆のことで、見た目はオガクズみたいになっています。
 はいこれまた山岡が泡吹いて怒りそうな代物ですが、これが実はメーカーに言わせると「脱脂大豆のほうが美味しい醤油が出来る」そうです。


 醤油には油は浮いていませんが、考えてみりゃ醤油という文字には「油」が入っています。大豆にも油は含まれていますから本来醤油には油が浮いてても良いようなものなんですが、ではなぜ浮いてないのかと言うと、わざわざ取っているからです。

 油は醤油にとって雑味の原因になり、排除したいものなのです。なので丸大豆醤油は油を除去する工程が必要になります。それでもわずかの油が製造工程に入り込むのは避けられません。
 脱脂大豆ならばもちろん、油が入り込む可能性は大幅に落ちます。メーカーが脱脂大豆を使うのはコスト面の理由も無いと言えば嘘になるんでしょうが、質の面でも有利なのでした。


 もっとも雄山先生とかに言わせれば、それはお前達が舌バカだからだ、とでもなるんでしょうがね。


 ちなみに「美味しんぼ」に、こういった醤油批判の回があったかどうかは知りません。

 よく読ませていただいているブログ「食の安全情報blog」 のohira-y様より、「はてなコール」 でとある記事を紹介されました。秋田の農家らで作る市民グループが、カメムシ被害による米の等級下落は厳しすぎるとして意見書を農水省に提出する、と言うものです。


斑点米:カメムシの跡、気にしないで 味変わらず、農家「等級下げ」見直し要望
http://mainichi.jp/life/food/news/20091106dde041040004000c.html



 ◇「余計な農薬使う」
 農産物検査法に基づいて新米に等級付けをする検査について、農家から「見た目が重視され、余計な農薬を散布せざるを得ない状況を生み出している」との批判の声が上がっている。カメムシ・宮城県病害虫防除所提供=に吸われて褐色の斑点ができた「斑点米」が混じると、食味にはほとんど影響がないのに等級が下がり、価格も下がってしまうためだ。農家らで組織する市民グループは近く農林水産省に検査の基準見直しを求める要望書を提出する。


 農産物検査法による等級は、流通を円滑にする目的で1951年に定められた。検査は義務ではないが、国の補助金を受けたり商品に産地や品種などを表示する場合には受ける必要がある。


 検査は同法に基づく登録検査機関が実施。カメムシに由来する斑点を含め、色がついていないかどうかや、粒のそろい具合、異物の混入の有無を目で確認する。このうち、色については▽色がついた粒の割合が0・1%(1000粒のうち1粒)以下なら1等米▽0・3%以下は2等米▽0・7%以下は3等米▽それ以上は規格外--と分別される。


 コメ情報調査会社「米穀データバンク」によると、1等米は2等米に比べ60キロ当たりで約600円、3等米に比べると約1600円高く取引される。このため、生産者はカメムシ対策の農薬を1~3回散布する場合が多いという。


 農水省によると、斑点米の原因をつくるカメムシは十数種類いて、昨年度は全国の水田計57万ヘクタールで発生したとみられている。しかし、斑点米になっても安全性に問題はなく収穫量が減ることもない。味もほとんど変わらないという。


 要望書を提出する秋田県大潟村の農家、今野茂樹さん(55)は「食の安全・安心が考慮されておらず、現行の検査は消費者にとってもよくない。過剰な農薬散布は環境破壊にもつながる」と指摘する。


 農林水産省消費流通課は「色の着いた米が混じれば消費者から苦情が来る。流通業界から必要との声が寄せられている」として、見直しには慎重姿勢だ。【奥山智己】


 
 さて米の等級検査は過去にもいろいろ書いたことがありますが、ここで言われているのは害虫による斑点米です。検査上では着色粒として扱うのですが(正確には虫害以外の理由での着色米についても着色粒に含みます)、つまり害虫(カメムシ)が生育中の稲にひっつき養分を吸う事で玄米に色がつくことがあります。


 どの程度のものを着色粒というかは法律で決まっていまして(検査の基準や方法は農産物検査法と言う法律で全部決まっています)、定義では「粒面の全部または一部が着色した粒及び赤米を言う。ただし、精米の品質に著しい影響を及ぼさない程度のものを除く」となっています。ややこしいんですが本質的には、精米した時にまだ色が残るほどに着色していた米のことを着色粒と言っています。
 米の検査は必ず玄米で行います。で、精米したら(つまり玄米の表面を削り落としたら)色は見えなくなるだろう、と言うようなものは着色粒には含みません。
 米の等級に関する指標は着色粒以外にもいろいろあるのですが(水分量、整粒歩合等々)、着色粒はかなり重要な要素で、最重要ポイントの一つと言っても間違いではありません。


 で、等級的には記事のとおり、1等の格付けには着色粒が0.1%以下でないといけないのですが、記事にある「1000粒のうち1粒」は正しくありません。いや、1/1000なら0.1%であってるじゃないか、と思う方もおられるでしょうが、これを正しくないと言うのは実務上の理由です。検査は重量を基準に使って行うので、表現するなら1000gのうち1gとして欲しい。
 だって検査の時いちいち1000粒を取ったりしないもの。あともう一つ言うと、検査に使う精度のハカリでは、米を一粒置いても重量は表れません。その場合は手続き上は0.0となります。全くのゼロではないが検出限界以下ですよと言う意味。


 じゃあ実際に着色粒はどのように扱うかと言うと、正しくは200gのサンプルから着色粒を選り分けて判定し、慣例的には50gのサンプルを使って判断されます。で、普通は50g中に1粒までならOK、2粒見つかったらアウト(2等以下)となります。


 さて着色粒の検査についての話はこれくらいにして、記事の中身ですが、かように数粒の着色粒で等級が下がるのは個人的には厳しいと思います。ohira-yさんははてなブックマーク で「やめてしまうと、現在より被害が増加し品質にも影響すると思うが」とコメントされていますが、らしくないなあと思うコメントで、つまりこれは見直しを要望しているのであって全面撤廃ではないでしょう。どの程度が適正なのかと言う議論は簡単ではないと思いますが、見直しはしても良いのではないかと思います。


 が、それは農家の側だけの感想で、じゃあ消費者の目線も含めればどうかとなると、正直厳しくなりこそすれ甘くなることは無いと思われます。日本の消費者が製品(農産物に限らず)に求める「見た目」のハードルは異様に高いからです


 さきほど着色粒の判定は、慣例的に50g中1粒までと書きました。さて、ご飯のことを考えてみますとお茶碗一杯分の米は50gより多いですが、仮に50gとします。で、着色粒はその定義により、白米の状態でも着色(たいがいは黒い斑点)があります。
 仮に50g中に着色粒がまんべんなく5粒ほど含まれる米があったとすると(異常に悪い米ですが)、それは茶碗の中に黒い点々が5箇所ほどぽつぽつ見える米だ、となります。これに消費者の皆様がクレームを遠慮してくれるかというと、まあまずそうはなりません。


 そのような着色は、今どき下手をすると、たった一つだけでも見つかれば騒ぐ消費者もいるくらいで、もちろんそんな状況がいいものだとは決して思いませんが、しかし実際にそうなってしまっているのです。今以上に着色粒を甘く見るというのは制度的には出来ない相談でしょう。
 そういうわけで見直しはかなーり難しいのではないでしょうか。


 ただし今は色彩選別機があります。その名の通り、着色粒や未熟粒(青い)などを取り除いてくれる機械で、高価な代物ですがこれを使えば少なくとも着色粒が原因で格落ちした米は1等相当のものに出来ます。実際、色彩選別機を使うからカメムシなんてどうって事ないと言う生産者もいますし(例えばhttp://www.omisebatake-isico.com/untiku/20040916.html )、色選を通すこと前提でわざわざ安い2等や3等米を喜んで買いつける業者もいます。記事中の農家グループも色選使えばいいのにと思いますが・・・まあイチ農家がそうそう持ってる機械でもないですが。


 しかし害虫は着色粒を生むだけが害なのではなく、養分を吸うわけですからその米自身の生育は不十分になりますし、ほんのちょっとならともかく大発生すれば未熟米や屑米が増えます。要するに収穫量が減るわけで、もし色選を通すとしても歩留まりがおそろしく悪くなり、非常に非効率的です。屑米の価格は2等米より遥かに安いですからね。着色粒云々を別にしても、害虫防除は適切に行うべきでしょう。


 検査や農業にまつわる話題はそのくらいかなと思いますが、記事についてこれはなぁと思うのが、やっぱり農薬防除の話です。着色粒は味も安全性も問題ない、っていうのは個人的には異論がありますがまあ許容範囲として、しかしそれと対比するカメムシ防除の農薬散布は、こっちの安全性の問題だって大したものではないでしょう
 農家はそのほとんどが、農薬の安全性について詳しくありませんから(非常に残念なことに)、この記事に登場する農家は本当に「安全性に配慮して」こういう意見書を出そうと考えたのかもしれませんが、そっちの理屈では農水省に対してとてもじゃないけど有効な提言となりえません。カメムシ防除なんか手間もコストもかかるし、その割には着色粒も大した害じゃないから、と言うほうがまだわかります。


 ・・・というかカメムシ防除の農薬散布は、その毒性どうこうというより、実際にカメムシがいようがいまいがJAの暦の都合で行われているってことの方がよっぽど問題だと思います。カメムシが大発生する地域には当然必要ですが、いないところにもJAは強制的にやらせるし、それは無意味な負担ですよ。正直うちはカメムシ防除なんてやったことがありません。いくら農薬の害が小さいからと言っても、そりゃ無駄な防除ならやらない方が低リスクに決まっています。農薬は使わなければいいのではなく、バンバン使えばいいのでもなく、適正に使うことが肝要ですからね。


 と、こっちの話は話題がずれるので、ここで終わり。

 先日、うちにFAXが届きました。民主党がやるやると言う農家戸別所得保障について県の担当からの連絡なのですが、これが今の農政、と言うか政府の体質を明快に表してると思うので紹介します。


 どういうところを紹介するか、そりゃ制度の中身についてだろうと思うのは早計でして、実は紹介したいのはFAXの表の文章なのです。抜き出してみます。



 民主党政権では、農政の主要施策として「戸別所得保障制度」を掲げており、H23からの本格実施に向け検討しているようですが、米の戸別所得保障については、別紙資料1にあるようにH22からモデル事業として全国的に実施するようです。


 報道等でご存知かもしれませんが、民主党政権では、従来のような農水省(官僚)を通じての情報提供がほとんどありません。よってこの戸別所得保障制度についても別紙資料1以上の情報は県レベルでも提供されていません

 そこで、乏しい情報の中で申し訳ないのですが、農業者自らが、直接、この制度について意見や質問等を農水省宛に送ることが出来ます。簡単に言えば、この制度が決定する前の唯一の機会かもしれません。是非、この機会を捉え意見・質問等を農水省宛に提供していただければ幸いです。
 なお、提出期限は11月10日(火)までです。



 ※ちなみにプレスリリースのアドレスは
 http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/091023_1.html


 つまり来年度から始動するはずの制度について、県のレベルにも確たる情報が降りてきていないのです。で、農水省を通じての情報提供がないのですから、仮に県では埒があかんと思って農水省に直接問い合わせても結果は同じであろうと思われます。ついでに意見募集の期限は11月10日です。プレスリリースが出たのは10月23日のようですが、早くね?
 そしてこんな状況で、民主党ではなく農水省に意見・質問等してもそれは有効に働くのでしょうか。もともと、一個人が何か言ったところで・・・と思わせるもの、とはいえやらないよりはマシだろう、数が集まればもしかしたら、と言うようなものなのに、現政権ではそんな期待も薄まって感じます。結局周りがなんと言おうが民主党幹部の思いが通るのであろうと。
 それは北朝鮮の主体農法とかぶります


 でまあFAXについてですが、つまるところ別紙資料1にはどの程度のことが書いてあるかといえば、かなり乏しく不透明です。なにしろ資料中にもしょっちゅう「詳細は不明」という文字が出てきます


 ちなみにわずかながらわかったことですが(と言ってもこれだってまだ確定と言うわけではありませんが)、米の戸別補償について、


・生産費と販売価格の差額を補償する。
 →補償は地域ごとに算定ではなく、全国統一の単価


・生産費は農薬・資材費等の経営費と家族労働費(ただし8割まで)の合計とする。
 →つまり「真の」生産費ではない。


 私が思っていたより遥かに最悪です。主食用の米を作っている農家は死ねと言うことでしょうか。全国統一の補償では、作りにくい土地での生産(例えば中山間地)は淘汰されていくでしょう。じゃあ北海道などの条件のいいところならやっていけるのかというと、実はそれも時間の問題です。なぜなら、この生産費は(販売価格も)過去数年の価格の平均を使うのですが、条件の悪いところ(生産費がたくさんかかっていたところ)が淘汰されればその分全国平均の生産費は安くなっていき、次第に最も安い生産費へ収斂していきます(時間はかかるでしょうが)。
 これは地域ではなく農家戸別の話にしても同じ事で、仮にある農家が努力して、全国平均よりもかなり安い生産費で稲作が出来たとしても、翌年以降はそれについていけない農家の脱落でどんどん平均生産費が下落していきます。努力すればするほど他人の、そして自分の首をも絞めます。


 で、生産費の定義ですがこれはなんなんでしょう。もともと、生産費と販売価格の差額を補償するということは、そのとき販売価格は生産費を下回っているのでしょうから、つまり農家の収入は最高でも生産費までとなります。そして生産費の内訳には、「利益」と言う項目はありません。本当に米が作れると言うだけのカツカツの金額の、しかもそれを満額もらえるわけではないと言うおそるべき制度です。粗利もゼロなんですからすでに理論上破綻しています


 実際インフル対策など見てても、民主党の政策なんてどこもこんなもんとか思えてうちらだけじゃねえやと感じるのが唯一の救いなんですが、いやもうホントに鳩山逮捕されないかな。

 結果的にワールドシリーズ最後の試合になった第6戦、我らが松井秀喜が4打数3安打1HR6打点の驚天動地の活躍で勝利に貢献(つか7点中6点を松井が取る)し、優勝しました(^O^)

 石川県民は松井で酒がうまい!