よくコメントを頂いているricemanさん
のブログを読んでいたら、33blogさん
のコメント
から、このようなページ
を見ました。
自然農法
これ実は、現在NHK朝の連続ドラマ「ファイト」
の仕事でうはうはの西原理恵子
のマンガで見たことがあります(^^;自然農法と呼ばれているとは知りませんでしたが、砂漠の緑化にも通じる?という、自給自足型の生活にはとてもいい方法だと思います。
ただしこれ、世間の農家がやってる既存の農法と比べること自体が間違っています。「自然農法」なんて呼び名をつけるから錯誤を起こしがちですが、これは福岡氏ご本人も書いている通りあくまでも生活スタイルの問題であって、職業である農業のやり方の一形態ではありません。
現代の農業の手法が見ている方向は、安定した生産です。有機農法などで美味しい農産物を作るというのも、「安定した生産をしつつ」なおかつ美味しい農産物を作る、という前提が省略されているのです。
例えば果物を例に取ると、現状の農法では収穫する果実はだいたい同じ大きさに揃え、味もバラつき無く全体的に美味しいものを目指すのが常識です。一個一個大きさも味もまるで違うオレンジを作られても店側は値段のつけようがないし、買う側だって買うたびに違うものでは、安心して買うわけには行きません。
妙な話でもあるのですが、例えばメロンなどは大きく育った方が味も甘くて美味しいものになります(一概には言えないが)。しかし店側には、大きいものは敬遠されます。味がどうこうではなく、あまり大きさのバラつきがあったら、販売用の箱に入らないからです。こういう生産や販売のやり方が正しいかどうかはわかりませんが、現状はそういうやり方ですし、まぁ経済的には正しい方法だと思います。
また安定とは、品質的にもそうですが、量も必要です。最近インターネットで直販している米にありがちですが、夏や秋直前になった時に米が品切れになってしまって買えなくなることがあります。これって農家直販だから大目に見てもらってますが、ほんとは無責任なことだと思いませんか?いくら美味しい米でも、買おうと思ったら買えなくなっちゃうなんて、そんなものやーめたって考える人は多そうです。商品を品切れさせずに揃えておくことは商売人の大原則です。
福岡氏の手法では、これらの点で決定的に分が悪いです。おそらく氏の収穫物はその収穫場所や時期によって大きさも品質もばらばらでしょうし、「市場に毎日2トン出荷してくれ」なんて要求に応える事もまず無理でしょう。いくらたくさんの実がついていると言っても、仮に結実量は問題なかったとしても(かなり無理な仮定だと思うけど)、果樹があちこちに分散している状況では収穫の手間が膨大になりすぎます。
ただ、これらは欠点ではないと思います。これらは現在の市場農業から見た欠点であって、氏の手法は最初にも書いたとおり市場の農業とは全く違うアプローチで行われているために、比べること自体が間違っているのです。サッカーと野球を比べて、野球は常時動いている人間がピッチャーとバッターとキャッチャーしかいないので全体の運動量に欠ける、などと批判するようなものです。
福岡氏の手法を農家が行って、職業として成り立たせるならば例えば、小料理屋なんかを立ち上げるとうまいこと応用できそうです。種子団子農法の畑の隣に小規模な店を構えて、収穫を元にメニューを組み立ててお客様に提供するのです。料理屋ならば毎日違うメニューになっても特に問題はないですし、逆に売りになるでしょう。
私自身はこういう農法はやるつもりはありませんが、否定する気もありませんし、基本的にはいいことだと思います。しかしメディアなどがこういうことを無理やり違う土俵に上げて既存の農法を否定するような手法は卑怯でくだらないことです。
ただ「自然農法」という呼称は誰が付けたか知りませんが、私はこの呼称だけは気に食わない。