今年の田植えが今日、完了しました。
 しかしやっと終わったとは、他所の農家から見たら相当遅いです。もしかしたら我が県でもっとも遅い仕事かもしれません(笑


 米農家の仕事としては、田植えが終わってしまえばとりあえずはひと段落です。
 明日からは除草や、水の管理の仕事がありますが、まぁあまりキツキツにやらなくても大丈夫な仕事なので、余裕ができます。
 例えば、雨が降れば結構休めます。雨が降るならば水の心配をする必要はないし、たいてい除草剤は雨が降っているときにやっても効かないので、つまり雨が降るとする事がなくなるのです。
 今までは雨が降っても休めませんでした。雨が降っても、することがいっぱいあったからです。代掻きも田植えも、雨が降っても雪が降っても作業は可能ですので。実際、ここ3ヶ月で、休みが取れたのは三日間だけでした。もう肩がこりすぎて按摩の先生もびっくりです(笑)


 ・・・しかし、雨が降らなければ結局は、仕事があるってことなんだよな・・・(しかも、何ぼでもある)。今年の北陸は、まだ入梅していません(^^;夕方のテレビニュースのアナウンサーが、「本日は11日ぶりに、1mm以上の雨が降りました」と喜びのコメントをつけていましたが、まったくそのとおり1mmくらいしか降らなかったのだよ。水事情は全然改善されてない。
 うちの県の北のほう、雨がまったく降らなくて、田んぼがものすごくひどい状態になっているようです。新潟の事情と言い、今年産の米は値段が上がるかもね。


 まぁとにかく仕事の峠を一つ越えた・・・少しは気が楽になったし、疲れを癒す時間も取れそうです。


koume

 法律に詳しい方、教えてください。


 前年、食管法及びJAS法の改正がありました。当時、農政局がこの改正法の説明会を開くというので、私はそれに出席しました。ほかに出席していたのは米屋さんなどの農産物販売業者がほとんどで、数は50組ほどだったでしょうか。ちなみに説明会が行われたのは平日の真っ昼間で、くそ忙しい時間をわざわざ割かせる役人様のお偉さにはため息が出そうでした(笑
 
 さてこの時の改正は見た目に結構大きくて、以前記事に書いた「有機栽培農産物や特別栽培農産物の名称を廃止して、特別栽培農産物と表示することとする」があったわけです(他にもいろいろあったのですが)。法律の内容そのものはとりあえず置いておくとして、


 このとき私は、
「この法律の改正そのものを知らなかった業者さんがどうやらたくさんいたようだが、法律が改正されたことのアナウンスはいったいどうやっているのか?」
と質問しました。


 農政局の回答は、
「法律の改正があれば農政局や農水省のホームページに必ず表示されるし、あとは業者さんたちの横のつながりで情報交換してくれ」
というものでした。


 もともと法律は、「法の不知を許さず」ってことで、知らないでは済まされないものです。知らないうちに違法行為を行っていたとして、法律で規定された行為だとは全く知らなかった~~と言い訳してもダメです。まぁ、普通に常識とモラルを守った生活をしていれば法律違反してしまうことなどそうそう無いのですが。


 しかし、知らないでは済まされないという厳しさを持つのが法律ですから、逆にこれを公布する側には、法律の周知徹底を行う義務があるはずです(憲法7条1号)。これが無いなら、例えば「日本国民は毎朝必ず米の飯を食べなくてはならない。違反者には罰金10万円」という法律をこっそり作っておいて(絶対出来ないだろうが)、こっそり公布しておけば次の日からは罰金取り放題なんてマネが出来てしまいます。知らないでは済まされないにしても、全く知らされる術が無い状況でもそれが言えるとしたらこれは厳しすぎます。


 ただ、先ほど書いたような、普通に常識とモラルを守った生活をしていれば違反する恐れが無いような法律(刑法とか)が改正されたとしても、そんなことまでアナウンスする必要があるとは思いません。しかし前年のJAS法改正は、その改正内容を知らなければ、いかに誠実な仕事をしていたとしても確実に違反を犯してしまうようなものだったのです。
 なにしろ、その改正前までは「JAS有機栽培」と表示しなければ違反だといっていたものが、改正後は突然「JAS特別栽培」と表示しなおさなければいけなくなって、直さずに以前のままでいたらそれは違法行為になってしまうのですから。


 そんな法律に対して、ホームページで公表するだけ、といった程度では法律の周知徹底義務を遂行しているとは思えません。まぁ、私が思うだけなんですが。


 法律の説明会を行うのは、それ自体はいいんです。しかし、最初に書いたとおり、これに参加していたのはだいたい50業者程度。周知徹底とは、できる限り全ての業者に行き渡らせる事ですから、どう考えても50では少なすぎます。


 そこで、法律に詳しい方に質問なのですが、仮に、今後法改正があって、その内容が、その法律を知らなければ確実に違反してしまうような内容だったとして、知らないうちに違法行為を犯してしまっていた事態が生じた場合、「法律の周知徹底義務の違反」として対抗することは可能でしょうか?


 や、現時点で、農政局とケンカしようとかは考えてないですよ(^^;


koume

文献を探してたら、こんな文献を発見しました。


「食肉摂取と脳」  哀田明和(浜松医大)

日本食肉研究会会報    Vol.45、21-22page(2004)


要約するとこんな感じ。


「心筋梗塞、脳梗塞あるいはそれにつながる肥満には、過食および脂肪摂取が強く関係しており、食肉の摂取はこれを助長するために避けた方が良いという考え方が広がっている。食肉摂取の問題を、アミノ酸摂取、脂肪酸、コレステロールの3つの観点から論じた(省略)。うつ病の治療には脳内のセロトニンを増やす薬が使われている。セロトニンはトリプトファンから作られることから、脳の健康のためにはトリプトファンの供給源としての食肉の摂取が望ましい。」


炭水化物中心や飢餓状態であった戦前戦後と比べると、食肉=タンパク質の摂取で身体も大きくなり、また病気に対する抵抗力も強くなりました。ある年齢(65歳だったっけ?)以上の老人に対しては、食肉や卵などをむしろ積極的に取るのが望ましいとされています(もちろん適度な運動をする前提で)。

食肉にはタンパク質、鉄分その他のミネラル、オレイン酸、ビタミンなどが豊富に含まれており、また精神的な安定に食肉成分が重要であることも分かっています。マウスでの段階ですが、アルツハイマー症に有効な食肉ペプチドの存在も見出されました。

適度な運動さえしていれば、食肉を摂取するデメリットなんか全然ないくらいです。むしろ積極的に取るぐらいが良いということが、現在は考えられています。こらこら、だからと言って焼肉にビール、なんてしないように。


追伸。ここで言う食肉とは、牛肉、豚肉などの家畜肉に加えてマグロやカツオなどの魚肉も入っており、赤身肉のことです。間違っても脂肪たっぷりの霜降り肉や脂身を食べてるようじゃ、逆に肥満へまっしぐらですから(^^;


suzu

日焼け


 今の時期はいつもそうなんですが、毎日屋外で仕事しているために、日焼けします(^^;

 しかも当然、裸で仕事してるわけではありませんから、Tシャツの形に焼けます。手袋をすることも多いので、つまり日焼けの形は、肘から手首までだけ黒いと言う格好になります。

 肘の少し上から白いのが、お分かりでしょうか。ある意味、真っ白よりももっとみっともないですな(爆


koume

 私がワインに興味を持って、最初に不思議に思ったのが、ワイン・ショップでの品揃えのことなのですが、名前は同じワインなのになぜかラベルのデザインや価格が全く違うものがいくつもあることでした。


 例えばやまやなどの、品揃え豊富な店に行くと「ブルゴーニュ・ルージュ」「シャブリ」などはいろいろな種類のものがあります。名前にはシャブリの次にもまだ続きがあって、ここは微妙に違ったりもするのですがややこしくて覚えきれず、そもそもラベルに一番でっかく書かれている文字はどのワインもすべて間違いなく「CHABLIS(シャブリ)」なのでした。


 それは結局、フランスワインのボルドーとブルゴーニュ、この2大銘醸地の違いでもあったのですが、この「シャブリ」にも何種類もあるのはほとんど、生産者が違うのでした。「とんこつラーメン」にもいろいろな店があるように、「シャブリ」もいろいろな人が作っているものがあるのでした。(それにしてもひどい喩えだ)


 これはワインファンには常識的なことなのですが、あまりワインのことをよく知らない人にとっては最初の関門とでも言うようなことで、ワインを難しいものだ、と感じさせて敬遠させる最初の壁の部分ではないでしょうか。


 ブルゴーニュ・ワインの銘柄で、最も大きく表示される「シャブリ」「ジュヴレ・シャンベルタン」などの名称は実は土地(ブドウ畑)の名前です。普通、ブルゴーニュのワインを表現する場合はこの畑の名前と、生産者の名前(「ルロワ」「ルイ・ジャド」など)を同時に表記します。
 ボルドー・ワインの場合は、「シャトー・マルゴー」「シャトー・ムートン・ロートシルト」などのように頭に「シャトー」がつく場合が多く、そしてブルゴーニュ・ワインのように、同じ銘柄で違うラベル・価格のワインと言うものがありません。ボルドーの場合はもともと生産者の名前で販売されていて、畑の名前が省略(と言うか、両者は同一)されています。
 ちなみにブルゴーニュ・ワインとボルドー・ワインの見分け方は簡単で、ボトルの肩の部分がなで肩になって緩やかなカーブを描いているのがブルゴーニュ・ワイン、逆にきゅっきゅと曲がってズドンとまっすぐに伸びているのがボルドー・ワインです。まぁ、ボルドーとブルゴーニュを見分ける前に、まずはフランスワインかそうでないかを見分けることが必要なのですが(^^;


 話は戻りますが、このような違いが出たのはそれぞれの生産地でのリスク管理の仕方が違うためで、つまり、ブルゴーニュでは一つの生産者がいろいろな畑を少しずつ所有していて、ある場所での生産が不調に終わったとしても他の場所での生産でカバーする、という土地でのリスク分散をしているのに対し、ボルドーの場合は各生産者が特定の畑を買い占めて独占する代わりに、その畑で数種類の品種のぶどうを作って、それぞれのブドウの生育条件の違いを利用して全滅を防ぐと言うリスク分散をしているのです。
 そのためブルゴーニュでは赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネと、ほとんどの場所で同じ品種を作っている(違うものを作っている場所もある)のに対し、ボルドーの赤ワインはたいていカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドなどの品種のブレンドで作られ、そのブレンド比率は毎年微妙に変わります。


 ブルゴーニュ・ワインは生産者で選ぶべきだ、と言うのはこういう事情があってのことで、要するに、ものすごく熱心な仕事をして最高級のワインを生み出そうと努力する生産者もいる傍ら、品質を度外視してとにかく生産量を伸ばすことを第一とする生産者もいるので、「ジュヴレ・シャンベルタン」「ムーラン・ナヴァン」などの銘柄名だけではブルゴーニュ・ワインは判断できないのです。
 ブルゴーニュの場合はそれぞれの畑ごとにランクが決まっていて、例えば特級である「クロ・ド・ヴージョ」の畑名がつけばそれだけでそのワインは結構高額になったりするのですが、しかしつまらない生産者の1万円のワインよりもすばらしい生産者の2000円のワインのほうが美味しいという場合が往々にしてあるのがブルゴーニュ・ワインなのです。


 ブルゴーニュ・ワインはかくも難しい、と言うような表現になってしまいましたが、逆に言えば優秀な生産者を一つ二つ覚えておけばそれだけで簡単にワインが選べる、と言うことでもあるので、同じ生産者のワインならばラベルのデザインもほとんど同じですし、案外ととっつきは悪くないものです。優秀な生産者の名前を挙げようとすれば実際、ものすごくいっぱいあって限がないのですが、例えばsuzuさんがよく薦める「ルイ・ジャドLouis-Jadot」は品質も安定していて、外れの無い作り手です。


 んで私はまたここで「美味しんぼ」の悪口を書こうとしているのですが(^^;あのマンガではブルゴーニュ・ワインが出てきてもその生産者が語られる事は全くありません。あのマンガのワイン描写の、最もひどい部分です。


 今回は久しぶりに、ワイン初心者向けというブログの趣旨に沿った文章を書いてみました(^^;よく考えたら、こういう事、書いてなかったんですよねー。妙に当たり前すぎて通り過ぎてたことっていろいろあります。


koume