※ 本日のエントリには、グロ画像が含まれています





かめむし


 寒くなってきました。


 寒くなって出てくるのが、こいつです。究極の恐怖と堕落、悪夢と退廃の象徴。「地獄の公爵」「第六天魔王」とも言われる人類の敵、カメムシです。

 なんと言っても、1:黒い、2:空を飛ぶ、3:臭気を伴って現われる、の魔王3条件を兼ね備えている(ソロモン72柱のアスタロトやベルゼブブも同じ)のですから間違いなく魔王です。


 しかもこいつが並の魔王と違うところは、特技が自殺である事です。本当にいつの間にか、靴の下、フォークリフトのタイヤの下、尻の下などにいるという不思議さ。的確に危険地帯を察知し、誰にも気付かれずそこに抜け出す能力は伝説のストライカーと言われるゲルト・ミュラーやロマーリオに比肩すべきものであり、フィリッポ・インザーギはカメムシの動きを参考にしたとかしないとか言われています。

 また自殺する事を天職の事のように行うその姿勢は、おそらくカブールにでも行けば英雄として認められると思いますが、国連軍はアフガニスタンなどでのそんな行為を止めさせる為に全世界で足並み揃えて活動しているはずです。つまり、カメムシは国連の、ひいては全世界の敵なのです。


 こやつは殺す事はかんたんですが、前述の自爆テロのごとく殺す事でさらに大きな災厄を引き起こすので厄介です。また、殺しつくす事も難しく、その困難さはベトナムでのゲリラ戦に手を焼いた以上だと、第2次大戦の英雄であるブラッドリー将軍も言っています。


 そこで私は韓信が指揮を取った垓下の戦いにヒントを得て、ガムテープに貼り付けて畳み、殺さずに無力化する方法を編み出しました。
 うちの籾摺り小屋ではこれまで200匹以上の悪魔を処理したのですが、しかし悪魔は多数の命を持つ事が普通ですから、いくら処理したとしてもいくらでも沸いてきます。もしこやつを殺しつくせる薬品でも開発されたなら、私はそれの日本海側最大の消費者となりましょう。


 ・・・はー嫌い嫌い(^^;


koume

 うちは麦や大豆は全然やっていないので、制度そのものについて余り詳しくないのですが。


 経営安定化対策と言うものが何年か前から始まりました。米の場合は、それに加入すると毎年経営規模に応じて掛け金を取られますが、その代わり米の買い取り価格が10%を超えて下落すると、下落した分の80%を掛け金プラス補助金から充填すると言うものでした。(←間違い。最近5年の米価(ただし、1番高かった価格と低かった価格を除く)の平均よりも現在の価格が下回った場合、その価格に対して保障がある。10%を超えて下落すると、などといった縛りは無い)
 麦や大豆などの場合はそもそも生産量に応じて、価格に下駄を履かせてくれる形で補助金がつきました。麦や大豆はそもそも価格がものすごく安い上に、面積あたりの生産量も米より少なく(生産原価は米よりはやや安いけど)、普通に取引されている価格ではとてもじゃないが商売にならなかったからです。
 麦大豆を作っている農家は早速参加しました。これに参加したほうが儲かるからです(儲かると言っても、まあ何とかやっていけるってレベルですけどね)。


 それが今年の春、品目横断的経営安定化対策と仕組みが変わりました。品目横断と言う名前がつけたされたのが変更点ですが、それまでは米なら米、麦なら麦と栽培品目ごとに掛け金・補助金のやりくりをしていたものが、全部まとめて一本化して、例えば米のぶんから上がってきた補助金を麦対策のほうに当てると言う制度になりました。
 そしてこの品目横断を1年やってみて、事務局側からは財源の目処が立たなくて破綻寸前だと泣き声が上がっていました。すでに政府与党からは、制度の抜本的見直しをするとの発表がなされています。まだ始めて1年、と言うか1シーズンなんですけどね。
 破綻しそうになったのは当たり前で、なぜなら、うちのような米専業の農家など、麦大豆をやっていない農家が全く参加しなかったからです。


 我が家の話になりますけど、うちはもともとの経営安定化対策にも参加していません。そもそもJAには米を一切出してないので補助金などもらいようがないから当たり前ですが、もしJAと付き合いをしてても参加しなかったと思います。10%以上下落したら補填すると言う仕組みが曲者で、要するに毎年10%ずつ下落するならば補助金など一切もらえず、単に掛け金だけ取られるなんて状況がみえみえだからです。実際、毎年の米価下落率はきれいに8%前後に抑えられています。
 米価って奴は市場経済の影響を受けているように見せかけて、実際は全農の胸先一つで決まっているようなものなので、その程度の操作は楽に出来るんですね。


 どこでもそうかもしれませんが、農業の場合、補助金とかナントカ制度とかに乗ってもいいことなど一つもありません。そりゃあ役人やJA職員はうまいこと言って騙そうとしますが、最近はもう農家だって容易には騙されませんから。

 役所の試算では、農家がみんな制度に乗ることを前提にして、米農家から巻き上げたお金を麦農家に配分することで運営はうまく行くと考えたことでしょう。しかし、一切の儲けにならない、ただお金を取られるだけの制度に乗るようなバカも今どきいません。儲かると思った農家だけが制度に乗り、儲からないと思った農家は乗りませんでした。


 ただ、麦などの場合はこれに乗らないともう絶対再生産不能なほどに単価が落ちていたので、うかうかと乗った農家が出ました。そして、品目横断となって、ハシゴを外されたわけです。


 品目横断に乗った農家には、大規模な転作が義務付けられました。具体的には、麦を作りながら米も作っているところは、米の面積を大幅に減らしてそのぶん他の何かを作らなければならない、そうしないと補助金をあげないとしました。ある知り合いの農家は、米の面積を4haぶん減らす羽目になりました。
 で、その4haでなにを作る?と言う話ですが、田んぼで作れってことですから、選択肢はほとんどありません。一般の人はあまり知らないことかと思いますが、田んぼと畑はそう簡単に切り替えできません。田んぼとは米を作る専門の土地であって、そこにいきなり畝を作ろうとしてもなかなか出来ないし、客土などをしない限り畑として何か別のものを作ることは無理です。まあよっぽど水はけのいい乾田なら、畑としても利用できるところがあることはありますけどね。
 転作対象地で麦や大豆が作れるなら話は簡単だったのですが、実際には湿田でそれらのものは作れず、何か湿田でもできるものを考えなければならなかったのです。


 で、ある知り合いははと麦を作りました。ただ当たり前ですが、いきなり新しいものを作るとなるとそれ向きのノウハウや販売ルート、設備投資が必要になります。普通に作るだけで黒字を見込めるような都合のいいものはありません。

 そこで発想の転換です。押し付けられたのは転作そのものであって、転作したものを売って利益をあげろなどと強制されたわけではありません。
 つまり、別の作物を植えはするが、一切手をかけずに収穫も見込まない。もしも収穫できてちょっとでも売れればラッキー、くらいのことをしたのです。実質的には4haの農地を耕作放棄も同然ですが、麦をたくさん作っている農家にとってはそっちの補助金のほうが大きく、バカ安になった米を4ha減らすほうがまだマシだったのです。


はとむぎ はと麦。除草などの手間を全くかけていないので、雑草伸び放題。手間をかけて頑張って収穫しても、大幅赤字。だったら収穫しないほうがいいくらい。

 まだマシと言っても苦渋の選択で、4ha分の収益を全くフイにしているのですから、苦しいですよ。4haって大きいですからね。


 この制度がうまくいかなかったので抜本的な見直しを行うと言うアナウンスですが、まあ農家にとっていい方向には動かないでしょうね。今はこれは大規模農家しか参加できないが、小規模農家でも参加できるようにしたい、ってそれは別に事の本質ではないんですよね。現在参加している農家にとっても、この制度に対応するために行った投資が無駄になるような方向での見直しになったらもう最悪ですし、しかもたぶんそうなります。ひょっとして、うちのように参加してない農家も無理矢理参加させるような制度になったらこれまた最悪です。


 こんな変な、手の込んだ事しなくても、頑張って米価をドンと2倍くらいに上げてみたらどうですか。そのかわり生産調整は厳しくする。米価を2倍にする代わりに、みんな生産量は4割削減しなさいとか。それなら無理のない参加も出来るし、米の品質も向上します。空いた農地で農家は勝手に何かしますよ。


 ちなみに数年前はさんざんプッシュしてた集落営農ですが、最近JA職員に聞いたら、今頃になってやっと駄目な制度と気づいたのか、もう全然普及していく気もないし、している人もいないと聞きました。はああ。


koume

内金って仮渡金のことね。



(2007年10月24日22時29分 読売新聞)

コメ内金1万円に引き上げ方針、価格下落対策でJA全農


 全国農業協同組合連合会(JA全農)は24日、コメ価格の下落対策として、集荷時に農家に払う内金が60キロ・グラム当たり1万円未満の主要銘柄について、1万円に引き上げる方針を明らかにした。

 JA全農が集荷期間中に内金を引き上げるのは初めて。JA全農の柳沢武治会長が同日の自民党・農業基本政策小委員会で表明した。

 JA全農グループは、2007年産米から、内金を引き下げ、販売価格の見通しがたった段階で追加金を払う制度に変更し、内金の目安を60キロ・グラム当たり7000円とした。06年産米と比べると、地域によっては内金が5000円も引き下げられたケースもあった。

 内金は、市場で「コメ価格の下限」と見られていただけに、引き下げは価格下落の一因になったと指摘されており、全農は異例の引き上げに動いた。全農によると、1万円未満の主要銘柄は関東近県など10程度という。  また、この日の自民小委の終了後、西川公也委員長は、政府に買い上げを求める備蓄米の量を34万トン以上とし、備蓄量を適正水準の100万トン以上にするよう要請する考えを示した。




 これ、自分の家に入ってる新聞には載ってなかったんですよね。ゆうべ外に出てて、たまたま出先で読んだ讀賣新聞で見つけました。


 下げられて文句言って、上げても文句言うのか、とか突っ込まれそうですが、けどやっぱりどう考えても泥縄的で、ポジティブに捉えられませんよ。

 だいたい、今さら上げても、JAに裏切られたという事実は消えませんからね。今上げたのも、本当は7000円でもいけたはずなのに、農家の我侭に抗いきれなかったという恩着せがましさまで(邪推かもしれませんけど)透けます。


 先日聞いた話ですが、新潟の農家には来年からJAを離れて商系に米を出すという人が増えるようです。新潟では春の段階で、1俵あたり5000円の契約金を出していたそうです。そして、その時点ではおくびにも出さなかった仮払金の大幅減額を突然押し付けてきた行為は、裏切り以外の何物でもないとして怒りを覚えた農家は多かったのです。契約金をもらったからには、今年はしょうがないが、来年からはもう付き合えないと。

 今さら仮払金を上げても、裏切りした事実は消えません。来年以降も同じ事は普通にありえるということです。しかも、新米シーズンはとっくに始まっており、小売店ではすでに値引済みの米が販売されています。こんな近いうちから、米の小売価格を値上げできるのでしょうか?


 全農は、差額分をかぶる気はあるのでしょうか?とてもじゃないけど、そんな姿は想像できません。全農の事を、未だに信用している農家などもういないでしょう。


koume

 Yosyan先生のとこ にコメントしようかなと考えたんですが、どうも短くまとまらないのでこっちで書いてみます。トラックバック出してみるけど、ほとんど弾かれるんですよね(^^;


 「新小児科医のつぶやき」10月25日のエントリ で取り上げられていたのは、「2007年8月奈良県妊婦救急搬送事案調査委員会(第3回)」 。奈良県の産科医療について知事と厚生官僚、その他各関係者の討議についてで、まあスッバラシイ内容なのでぜひご覧になることをお勧めします。奈良県・厚生労働省は医師をなんだと思ってるんだろうか・・・


 厚生官僚の腐れっぷりはYosyan先生のエントリやコメント欄を見ていただくほうが良いとして、私がこれを読んで一番に思い出したのは、つい先日農業行政においてあった事例です。当ブログでも取り上げましたが、自民党による余剰米買取についての緊急討議 です。これが変わってるなーと思ったのは、自民党の農林部会内でのみ討議され、農水省をハブにしたことです。農水省と言うのは要するに農水官僚の事でしょう。
 もちろん、だからと言ってそれが良いことだとか、マシな方向に動きそうだと思ったわけではありません。どう見ても、単なる選挙対策の方便でしょうし。そもそもそんなことして、後で官僚からの陰湿な仕返しがくるんじゃなかろうかとか、実効力を伴うのかとか疑問はあったのですが、これに関して、米の政府買取を大幅に積み増す事が早くも決まったようです。某紙では「しょせん一時しのぎ、これでは駄目だ」と早くも釘が刺されていますが。


 ただまあ、選挙対策であっても一時しのぎであっても、やらないよりはやったほうがマシかなあと言う感じはあります。希望は薄いですが、一時しのいでる間に、いろいろな立場の人が認識を改めるとか、なんかの要因が働いて情況が好転するとか、なくもないからです。せめて一時をしのがなくては、規定路線どおりに滅んでいくだけですからね。マル政の米の買取が必ずしも的を射た対策だとは思いませんが、政府がカンフル剤的に出来ることはせいぜいこれくらいでしょう。


 と話はそれましたが、だったら医療行政こそまさに、厚生労働省抜きで動いたほうがいいんじゃないか?と思ったのです。それほど、厚生労働省の認識は酷い。


 ・・・って思ったんですが、しかし厚労省をハブにしてできる対策って、まさに一時しのぎ的なことしか出来ませんよね。長年にわたって実効力を持つ対策なんか、自民党の一存でいきなりできるわけがない。米の買取だって、つまるところ金をボンと出せばそれだけで出来ることです。
 しかし、医療において、特に産科医療において、財政を一時投入したところでどうにもならない。金を出しても医師が増えるわけでは決してないですから。むしろ、産科医ブログで有名なBermuda先生 のように、金を出してもいいから休みが欲しいと言うくらいのものです。


 カンフル剤も効かない業界って、もうほとんど崩壊してるって言いますよね(^^;


 なんかここ最近、農業業界でも大ニュースが多くて、崩壊の度合いについては医療業界と結構肩を並べてきたかも、と思ってたんですが大間違いでした。背中が見えてきたと思ったら、それでもまだ周回遅れだったようです(笑)奈良県から産科がなくなる日はすぐそこです。


koume

071020

Chateau Les Inferets 2003

シャトー・レ・ザンフェレ 2003


フランス>ランラグドック地方>ACコルビエール

品種: ???

輸入者: キッコーマン


十三夜を過ぎて霜降の今日、今シーズン初めてストーブをつけました。いやあ、パソコンを打つ手がかじまないって良いな(笑) 霜降はWikipediaによると露が冷気によって霜となって降り始める頃だそうですが、10月には八幡平で霧氷が降り、先日は氷雨が降ったとのこと。そろそろ本格的な冬ですね。去年は雪が少なかったから、今年は多いといいな。


秋田八幡平スキー場のシーズン券が早期割引で16,000円 。安っ。7回行けば元が取れる。どうしよ。八幡平リゾートの一日券5枚セット はゲット。


さて、肝心のワイン。ACコルビエールってどこだ?と調べたら南仏の方でした。かなり広い範囲のACみたいです。

結構濃くて暗い色で、渋味のありそうなカシス系の香り。味はタニックですが、軽いので飲みやすいのかな。パワフルで濃い味付けの肉料理に合いましたし、サンマの刺身を食べた後に飲んでも生臭さを強調するどころかむしろそれぞれが独立して味を保っているような(分かりずらいな(^^;)。要するに、刺身と合わせて飲んでもワインの味が変わらずにそのままだったということかな。翌日はやや酸っぱくなっていましたが、食べながら飲んでいる分には全然平気。あとは澱が結構すごかったなぁ。


suzu