*今回のお話に載せる写真がないので、ご近所に出没する猫さんたちの写真を挟みながら進めますね
昨年、ダンナのとても古い友人が急逝されました
まだ20歳そこそこの修業時代、いちばん体力のある頃でもありますし、東京で相当ヤンチャしまくった同志のような方で、ダンナはしばらく相当落ち込んでいました。
友人はとうに故郷に戻られていたし、わたしたちも東京を離れて長く、長年直接会うことはなかったですが、年賀状だけは毎年交換していました。
それが、昨年奥様から突然喪中葉書が来て愕然、共通の友人達も誰も知らなかったそうです。
奇しくも昨年の春、久しぶりに電話で話して、「近いうちに会おう」と約束したのが、最後の会話になってしまったのでした
少し年上ですが同年代の友人の逝去と直面し、ダンナは自分に残された時間のことを突然強く意識した様子。
終活というほどではないのですが、個人的な不要物を始末すると言い出しました。
確かに、子どものいないわたしたちが天寿を全うすると、他人にはまったく価値のないものがたくさん残りますので、元気なうちに整理するのは相当有意義なことでしょう
結婚してから何度も引っ越しをした間に、不要物はかなり片付けてきましたが、ダンナの個人的なコレクション類だけは、一切手つかず状態です。
だって、引っ越しのときというのは、大体時間に追われまくるので、そういう急がないものまで細かく処理する余裕なんてないんですよね
ですから、この試みには大大大賛成
押し入れの中に詰め込んであったたくさんの箱を引っ張り出し、中をチェックしていきます。
内容物は、主に過去のアニメ関連の書籍やフィギュア類など、中にはなぜこんなものが みたいな意味不明のグッズまであって、本当に邪魔以外の何ものでもない
ソッコー廃棄もたくさんありましたが、売れそうなグッズも複数発見
これまでも、ネットオークションによって、何度もコレクターズアイテムを売ってきています。
ですから、どうせ捨てるのならと、とりあえず出すだけ出してみることにしました
ネットオークションも、ダンナが始めたころに比べると、システム化されて大変良くなっています。
使い勝手自体がいいし、出品者も落札者も、トラブルが極力減るよう工夫されていて、取り引きは大変スムーズに進むようになりました
それにしても、オークションだけは、何が売れるかサッパリわかりませんね。
期待したものには大した値段がつかないのに、「こんなもの最低金額でも無理じゃない」と思ったものが、とんでもない価格になったりするんです
予想範囲の値段で売れるもののほうが、少ないかも知れません。
ですから終了日はドキドキ、自動延長をかけてあるので、終了間際に盛り上がって、何度も延長が繰り返され、なかなか終わらなくて寝られないこともあります。
どうしても欲しい方が2人以上いると、この盛り上がりがハンパなくなるんですよね
さらに、これまではさほど強く感じなかったことですが、最近は海外のユーザーがものすごい勢いで増えています。
海外在住者専門の業者も複数現れてきて、販路は一気に拡大した模様。
何しろ、いまやジャパニメーションは大注目の文化、海外の愛好者もうなぎ登りです
現在進行中の作品はもとより、日本ではすでに忘れられかけている昔の作品なども、お国で放送されて大人気、みたいな現象が起きているようなのです。
海外の大金持ちが、自腹で昔の作品をリメイクなさった、なんて話も聞きますし……
今回も、何十年も前の、シリーズ物でもない作品のグッズが、あり得ない価格になって開いた口が塞がりませんでした
もちろん、高値で売れてくれるのはものすごくありがたいですが、価格が非常識なんですよ……。
コレクターというのは、欲しいものに対してはとことんお金を出すんだなと、今更ながら思い知らされています。
そう、そのありさまは、あたかも錬金術
原価の何十倍、何百倍もの価格になるのですから、非金属を貴金属に換えるみたいなものですよね。
過ぎた時間と、現存しているものが極端に少ない(ヘタをするとこの世にひとつだけ)希少性に、それだけの価値があるっていうことでしょうか
……そうとでも思わないと、怖くて冷静でいられません
ネットオークション、恐るべし