双子のイエス、イクナトン | Violet monkey 紫門のブログ

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十字架の国  1998 不思議の国、ZIPANG

イクナトン

 

他にもイクナートンとかアクエンアテンとも呼ばれますが、

紫門はイクナトンで覚えてしまったのでイクナトンで通します。

 

 

エジプト第18王朝の王(在位前1364年ころ―前1347年ころ)。 アメンヘテプ3世の子。 唯一神アテンの信仰を唱導し,アメン神殿を閉鎖,神々の礼拝を禁じ,名をアメンヘテプ4世からイクナートンと改め,都をテーベからアマルナ(古名アケトアテン)に移した。

 

 

アテンという神もアトンとも呼ばれています。

紫門はアトンで覚えてしまったのでアトンで通します。

 

 

 

 

 

第11王朝のテーベの支配者たちは、彼らの地方神であるハヤブサの頭を持つ戦いの神、メンチュウを国家神としたが、第12王朝時代になると、アメンが台頭し広く信仰されるようになった。[3]アメン信仰はアメンホテプ4世(イクナトン)の治世中に全盛期を迎え、アメンを讃えていたエジプトの神官たち(アメン神団)はファラオをも凌ぐ権勢を誇っていた。

 

 

 

アメンホテプ2世3世が戦上手だったんです。

戦利品を神に捧げるたびにアメン神団が財力を蓄え

その経済力によって0土地を買い占め、ファラオの留守中にやりたい放題・・・

終いにはファラオのいうことも聞かず

ファラオに指示するまでになることは

現在の宗教を見れば一目瞭然のこと。

 

ファラオも当然、これおかしくね?ってなるわけです。

 

アメンホテプ3世が実質の権力を取り戻そうと、息子と一緒に宗教改革に手を出すも失敗。

アメン神信仰の神団のシステムが民衆をも洗脳し、

現状維持のアメン信仰を民衆が手放さない。

 

民衆がご利益を願って神団へお布施をすればその金額なりに実現化する。

役人の人事権まで神団が牛耳っていれば容易いこと。

遊びたい金が欲しければアメン神団が金を貸してくれる。

経済を取り仕切った者のヤルことは今も昔も同じ・・・

 

やがて誰もが借金漬けで奴隷の身分になる。

金を返せなければ言いたいことも言えない

 

契約という概念が身を縛る事になる。

現在のキリスト教も新しい契約の中の”救い”ではなく”贖い”となり

契約ありきの奴隷解放のための精算、つまり贖いなのです。

奴隷とは金銭で売られた者であり、

その売られた金は奴隷本人には入らず、第三者が得るのです。

本来人道的には奴隷売買が違法ですから奴隷契約も無効なのですが

奴隷は奴隷の思考から抜けられず

ありもしない負の契約=罪を背負って生きるのです。

徴税人パウロの作った西のキリスト教はこの基本路線を外れません。

 

 

アメンホテプ4世のイクナトンの世代でアメン神団は最高潮に上り詰めた。

そしてイクナトンはアメン神団の不条理に気が付いていた。

なんとしてもアメン神団の権威・権力を破壊しなければならない。

彼らの権威・権力は神の代弁者であることで成り立っている。

 

天才イクナトンは閃いた。

 

人気のない古い神アトン・・・

 

そのアトン神を唯一神とし

アトン神を父とし、

自分を神の息子として

アトン神の声を聞けるのは自分だけであるという発想を実行した。

神である父と子の神聖政治である。

(日本の天皇制も同じ発想)

 

あくまでもアメン神団を出し抜くためである。

偽の神、アメン神の神託をする神団の権威は地に落ち

権力は消滅するはずであった。

 

しかし民衆が動かない

民衆が救いの手に気づかない

 

イクナトンはファラオ就任5年目に遷都を決行する。

他国への戦争も仕掛けず、軍隊を閑職へ追い込んでしまった。

四面楚歌、味方は誰も居ない

 

唯一神という天才的な発想を持ちながら

その唯一神に民衆の心を奮い立たせる肉付けができなかった。

 

しかし女王ネフェルティティ

隻眼の異能者

彼女の霊感がスパークする

生きとし生けるもの全てに愛を注ぐ神のイメージ・・・

人でも動物でも物でもない

ただただ実在するだけの神・・・

 

イクナトンの目的に沿って

イクナトンの神を完璧な神に定義した

 

優しくて優柔不断なイクナトン

在位17年の末期にはアメン神団と和解の道を探った

 

全てに愛と理解を示すイクナトン

その優しさが仇となる

 

夢見のヨセフはその一部始終を見た

間近で見てその神を信じた

 

イクナトンの死後

 

幼いツタンクアトンがファラオになる

数年でアメン神団に取り込まれ殺されて

ツタンクアメン=ツタンカーメンと改名し葬られた

 

ヨセフ一族はアメン神団に迫害され、

ある者は奴隷身分となり

ある者は国外へ、シナイ半島へ逃亡した

 

イクナトンの墓は荒らされ

全ての名が削り取られた。

 

女王ネフェルティティの墓は今も発見されていない