U-15がOFFということもあり、今日はルンルン気分でジュニアの指導へ。

会場に着くなり、ある保護者から相談がありました。

「試合の日とかは、保護者が見てないとダメですか?・・・」

送迎や家庭の事情等で、見てあげられる時間があまりないそうで、

周りの保護者が見てあげているのに、それがなんだか申し訳なくて・・・と。

よくよく聞いてみると、

そのことでコーチの見きれない部分をサポート出来ないのが申し訳ないと。

負い目を感じてらっしゃるんですね。

子供の好きなサッカーを存分にさせているだけでも立派じゃない!と思いましたが。

たしかに、多くの目で子供をサポートしてあげる環境は素晴らしいことです。

私たちコーチの目が行き届かない所だったりタイミングも多々あります。

そのことによって、子供たちが悪ふざけをして他の方から怒られるようなこともあります。

でも、子供ってこうやって物事の物差しを自分で理解していくと思うんです。

サポートをお願いすることもあります。

でも見て欲しいのは、それらを監視するために見てもらうことが一番ではなく、

子供たちが楽しそうにサッカーをやってる姿を一緒に楽しんで見てもらうことが一番なんです。

子供は色々な体験から物事の物差しを作っていくものです。

悪さをすれば怒られるし、良いことをしたら褒められるし。

何かが起こらないように目を作ってあげるのではなく、

何かが起こった時に、物差しを伝えてあげる大人が周りにいることが必要なんでしょう。

最初から物差しを持った子供なんていないし、仲間が集まった環境なんて、

子供にとったら冒険みたいな時間だし、何かのキッカケですぐに興奮状態になります。

「かくれんぼしようぜ!」「競争しようぜ!」「ここでサッカーやろうぜ!」

場所も周りも気にせず、始まっちゃたりします。

案の定、誰かに怒られるんですね。

私、こう言うの聞くと逆に嬉しく思うんですよ。

良かったね、知らない人に怒られてって。私たちが怒るより強烈に心に響くんですよ。

最終的には私たちが深々と頭を下げればいいことです。

チームの指導が行き届いてない!こんな指摘や見られ方もあります。その通りです。

でも、子供らしさを備えながら、実体験に基づいた物差しが作り上げられるのなら、

私はその方を選びます。頭は私たちが下げればいいんです。

一度や二度じゃ作り上げられないことも多いだろうし、

大人の目を盗んで悪ふざけもすることもあるでしょう。

でも、学ぶ時間だと思ってます。だって大切な大切な私たちの子供ですから。

あとは、私たちにそれを受け入れる気構えがあればいいんじゃないでしょうか。


見てあげる一番は、楽しそうにプレーしている子供の姿。

それを一緒に楽しんで見てあげること。

見られない時間があれば、帰ってきた子供にその日のことをたくさん聞いてあげること。


見れる人・見れない人、行ける人・行けない人。

そうした実情の中で、私たちが子供のために出来る環境作りとは、

『コーチや保護者同士の横の繋がりをしっかりとしてあげる』ことだと思います。

ここがグラついていると、何も上手くいきません。

だからこそ、ここだけは面倒くさがらず、時間を割き、子供のために作ってあげましょう。

こんな環境でサッカーを存分にやってる子供は、最高だろうなぁ。

温かく包まれた環境の中、きっと夢中で楽しい時間を過ごしているはずです。



by paris